藪下悦子

ふと気がついたら、前期高齢者の仲間入りをしてました。おかしいな、いつの間に? でも、こ…

藪下悦子

ふと気がついたら、前期高齢者の仲間入りをしてました。おかしいな、いつの間に? でも、この頃は年を重ねるのも悪くないと思い始めています。その年齢でしかできないことがあると気づいたからです。今は小説を書くことと家庭菜園を楽しんでます。仕事は現役です。

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「こおりとうふ」を販売している書店

「こおりとうふ」は江戸時代の金沢と大聖寺を舞台とした時代小説です。豆腐屋・髪結い・大工・旅籠の主人、百姓、火付改方、町方同心、岡っ引きなど、名もなき人々の心温ま…

藪下悦子
1年前
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アイバンホーは作品中の3/4は寝ていた

約半世紀ぶりに読んだアイバンホー物語。 言わずと知れたウォルター=スコットの名作である。 読んだことがあるという人も多いことだろう。 私も小学生のころ、夢中になって…

藪下悦子
1年前
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「覆面の騎士アイヴァンホー物語」が、題名だったような?

子どもの頃、たしか小学校の上級生の頃だったから、もう半世紀以上も前のことになるのか、ずいぶんと昔のことになってしまった。 大晦日の夕方だったと思う。 「大晦日だ…

藪下悦子
1年前
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雪のない正月

正月には大雪が降るとの予報に戦々恐々としながら明けた新年。 小雨が降っても雪にはならず、3日の今日は青空さえみえる。 なんて清々しい日なんだろ。 しかし近年の天気予…

藪下悦子
1年前
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「もうすぐたべられるぼく」を見て思うこと

たまたま開いたページで見つけた読み聞かせの絵本の特設ページ。 TIKTOKで300万回再生されたものが書籍化されたものだという。 今まで全く知らなかった。 読み聞かせ動画を…

藪下悦子
1年前
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年末となり……。

年の瀬も押し迫り、なにかと気ぜわしい毎日が続く。 年賀状は、まだ手もつけていない、どうしよう。 12月末で、帳簿を締める準備もしないといけない。 1月末締め切りの同人…

藪下悦子
1年前
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思いもよらず、5%に入ってた

インターネットの掲示板では、結果発表の一ヵ月前には既に受賞者が決まっていると書かれていたK文学賞。 最終結果は元旦の新聞に掲載されるのだから、掲示板の通りならば11…

藪下悦子
1年前
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武家屋敷の冬支度と、児童文学例会

所属している児童文学同人の年内最後の例会がありました。 場所は武家屋敷の中の研修館です。 金沢は冬支度が本格化して、武家屋敷の土塀にはこも掛けがされていました。庭…

藪下悦子
1年前
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「大きな蕪は抜けません」 はたして、そうかな?

「おおきなかぶ」という童話があります。 おじいさんが大きなかぶをぬこうとしたけれど抜けません。それで、おばあさんが手伝いに来て、孫が来て、いぬが来てねこが来て、…

藪下悦子
1年前
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収穫の時です

種まきをして、大事に育ててきた白菜が、収穫の時となりました。 両手でやっと抱えられるくらいに大きくなりました。 立派に育ってくれて、満足満足です。 鍋物、浅漬け、…

藪下悦子
1年前
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心に刺さる喪中はがき……。

11月に入り、年賀状が発売されると、ぽつりぽつりと喪中はがきが届くようになった。 地元の新聞には慶弔欄があるので、県内の知人の安否はその都度その都度、知ることがで…

藪下悦子
1年前
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「がっと」とは

奥能登では蛙のことを「がっと」といいます。 なぜ「がっと」と呼ぶのかは、わかりません。 私が言葉を覚えた頃は、すでに蛙は「がっと」だったのです。 まあ、奥能登の方…

藪下悦子
1年前
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「こおりとうふ」三回目の増刷完了

手持ちの本がなくなったので、増刷したのが今日出来上がりました。 増刷といっても一回一回の印刷冊数が少ないので、大手の出版社の増刷とは意味が違いますが、それでも三…

藪下悦子
1年前
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欲張らず、今を生きる

そろそろ年賀状を書く季節になりますが 「欲張らず、今を生きる」を毎年の年賀状に書くと言ったのは、四捨五入すると八十歳になる知人です。 知人といっても、以前に仕事…

藪下悦子
1年前
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さびしさは鳴る、か……。

小説「蹴りたい背中」の冒頭に書かれているのが、「さびしさは鳴る」。 そっか、さみしさは音を奏でるのか、不思議な表現だと思った。 けれど今日、それは一人ぼっちの時に…

藪下悦子
1年前
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ブック宮丸 金沢エムザ店 金沢南店

「こおりとうふ」をブック宮丸金沢エムザ店と、ブック宮丸金沢南店にも置いていただけることとなりました。 ブック宮丸金沢エムザ店 (武蔵商店街振興組合のHPより) ブッ…

藪下悦子
1年前
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「こおりとうふ」を販売している書店

「こおりとうふ」を販売している書店

「こおりとうふ」は江戸時代の金沢と大聖寺を舞台とした時代小説です。豆腐屋・髪結い・大工・旅籠の主人、百姓、火付改方、町方同心、岡っ引きなど、名もなき人々の心温まる8つの物語です。

販売してくださっている書店のご紹介です。

遠方の方は、「オンライン書店e-hon」をご利用ください。
 e-honのHP  https://www1.e-hon.ne.jp/content/guide/abou

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アイバンホーは作品中の3/4は寝ていた

アイバンホーは作品中の3/4は寝ていた

約半世紀ぶりに読んだアイバンホー物語。
言わずと知れたウォルター=スコットの名作である。
読んだことがあるという人も多いことだろう。
私も小学生のころ、夢中になって読んだことがあった。
子どもたちが大きくなってから、「おもしろいから読んでみなさい」と言ったらしい。(子育て中は忙しくて、私は覚えていない)
最近、娘が言うには「お母さんが面白かったと勧めるから子どもの頃に読んだけど、主人公のアイバンホ

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「覆面の騎士アイヴァンホー物語」が、題名だったような?

「覆面の騎士アイヴァンホー物語」が、題名だったような?

子どもの頃、たしか小学校の上級生の頃だったから、もう半世紀以上も前のことになるのか、ずいぶんと昔のことになってしまった。

大晦日の夕方だったと思う。
「大晦日だから、早めにお風呂に入りなさい」と母に言われて、「うん、わかった、一年の汚れを落とすよ」などと、わかったような返事していた。
ところが、冬休みに読もうと図書館から借りてきていた「アイヴァンホー物語」を読み始めたら面白くて、夢中になった。

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雪のない正月

雪のない正月

正月には大雪が降るとの予報に戦々恐々としながら明けた新年。
小雨が降っても雪にはならず、3日の今日は青空さえみえる。
なんて清々しい日なんだろ。
しかし近年の天気予報はよく当たる。
朝起きたら外は雪景色なんてのはよくある地域なので、油断はならない。

新年になって思ったこと。
昨年までは自分の、残りの人生の年月を数えていた。
女性の健康寿命が73.62歳というなら、あと7年しかない。
まるで余命を

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「もうすぐたべられるぼく」を見て思うこと

たまたま開いたページで見つけた読み聞かせの絵本の特設ページ。
TIKTOKで300万回再生されたものが書籍化されたものだという。
今まで全く知らなかった。
読み聞かせ動画を見て、わたしの心は揺らぐ。

「もうすぐたべられるぼく」 はせがわゆうじ/作  中央公論社/出版

食べられる牛の視点からの絵本。
これの本を孫に読み聞かせできるだろうか。
途中で声がつまって、涙でうるんで、読み続けられないと思

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年末となり……。

年末となり……。

年の瀬も押し迫り、なにかと気ぜわしい毎日が続く。
年賀状は、まだ手もつけていない、どうしよう。
12月末で、帳簿を締める準備もしないといけない。
1月末締め切りの同人誌の原稿二編は、まだ構想中。
あと、コラムと某紙の読者のページの原稿書き。
あ、もう一遍、1月末までに書かなきゃいけないのがあった。
でもどれも掌編だから、お正月に頑張ればなんとかなるかな。
なんか改めて、書かなきゃいけないものがたく

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思いもよらず、5%に入ってた

思いもよらず、5%に入ってた

インターネットの掲示板では、結果発表の一ヵ月前には既に受賞者が決まっていると書かれていたK文学賞。
最終結果は元旦の新聞に掲載されるのだから、掲示板の通りならば11月末には結果が出ていることになる。
そうか、そういうものか、ではもう結果が出ているんだなと思っていても、ついつい選考経過のページを開けてしまうのは投稿者の性。

この文学賞は四次選考通過者まで作品名と名前つきで経過が発表される。
二次予

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武家屋敷の冬支度と、児童文学例会

武家屋敷の冬支度と、児童文学例会

所属している児童文学同人の年内最後の例会がありました。
場所は武家屋敷の中の研修館です。
金沢は冬支度が本格化して、武家屋敷の土塀にはこも掛けがされていました。庭木には、雪つりがされています。
こんな風景を見ると、冬はもうすぐと実感します。

さて、例会はいつものように同人誌の合評でした。
同人誌は年に三回発行していますが、悲しいかな年々同人が減ってきています。それにつれて、同人誌の厚さも薄くなっ

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「大きな蕪は抜けません」 はたして、そうかな?

「大きな蕪は抜けません」 はたして、そうかな?

「おおきなかぶ」という童話があります。
おじいさんが大きなかぶをぬこうとしたけれど抜けません。それで、おばあさんが手伝いに来て、孫が来て、いぬが来てねこが来て、ねずみが来てやっと抜けたお話です。

しかし、はたしてそうかな?
大根や人参やごぼうなどは、深く地面にもぐりこんで根を張っているけど、写真の通り、蕪は違います。
蕪というのは地面の上に白い実が出ています。
根っこは細いのがちょろりと地面の中

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収穫の時です

収穫の時です

種まきをして、大事に育ててきた白菜が、収穫の時となりました。
両手でやっと抱えられるくらいに大きくなりました。
立派に育ってくれて、満足満足です。
鍋物、浅漬け、味噌汁と、冬の食卓に大活躍してくれます。
食べきれないほどできたので、お隣さんへお裾分け。

あっち向いたり、こっち向いたり、ちょっと行儀が悪いけれど、大根も食べごろに育ちました。
家庭菜園としては、上手に育ったと自己満足です。
さてさて

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心に刺さる喪中はがき……。

心に刺さる喪中はがき……。

11月に入り、年賀状が発売されると、ぽつりぽつりと喪中はがきが届くようになった。
地元の新聞には慶弔欄があるので、県内の知人の安否はその都度その都度、知ることができる。
この時節、喪中はがきが届くと、そうだ、あの方は今年亡くなったのだったと再確認するような淋しさがある。

東京の新聞に慶弔欄はないと、東京在住の息子から聞いた時は驚いた。
石川の地元の新聞には慶弔欄があるのは、昔から当たり前だったか

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「がっと」とは

「がっと」とは

奥能登では蛙のことを「がっと」といいます。
なぜ「がっと」と呼ぶのかは、わかりません。
私が言葉を覚えた頃は、すでに蛙は「がっと」だったのです。
まあ、奥能登の方言なので、昔々から「がっと」だったのですが……。

珠洲の外浦に「夫婦がっと岩」があります。
写真の左側上に、三角の岩がふたつ並んで海面から出ているのがわかりますか。これが、「夫婦がっと」なのです。
蛙がどうして海にいるのかということは追

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「こおりとうふ」三回目の増刷完了

「こおりとうふ」三回目の増刷完了

手持ちの本がなくなったので、増刷したのが今日出来上がりました。
増刷といっても一回一回の印刷冊数が少ないので、大手の出版社の増刷とは意味が違いますが、それでも三回目の増刷は嬉しいです。

六月、図書館で「市民文学賞募集」の募集チラシを見つけました。
あの時、「応募してみよう」と思いたったのはどうしてなのか、自分でもわかりません。
毎年毎年、図書館に置いてある募集のチラシは目に入っていたけれど、特に

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欲張らず、今を生きる

欲張らず、今を生きる

そろそろ年賀状を書く季節になりますが
「欲張らず、今を生きる」を毎年の年賀状に書くと言ったのは、四捨五入すると八十歳になる知人です。

知人といっても、以前に仕事をさせていただいた方で、先日、二十年ぶりに声をかけていただきました。思い出してくださっただけでもありがたいのに、また仕事を依頼していただき感謝です。
私は、新規のお客様より、以前に仕事をさせていただいた方とか、仕事をさせていただいた方から

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さびしさは鳴る、か……。

さびしさは鳴る、か……。

小説「蹴りたい背中」の冒頭に書かれているのが、「さびしさは鳴る」。
そっか、さみしさは音を奏でるのか、不思議な表現だと思った。
けれど今日、それは一人ぼっちの時に耳と心を通り過ぎる「静けさ」なのかもしれないと感じた。

飛び石連休で子どもや孫たちが集まり、家の中は非日常と化した。
いつものように、ゆっくり朝寝もできない。孫たちの賑やかな声に起こされて、慌ただしく食事することから一日が始まる。

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ブック宮丸 金沢エムザ店 金沢南店

ブック宮丸 金沢エムザ店 金沢南店

「こおりとうふ」をブック宮丸金沢エムザ店と、ブック宮丸金沢南店にも置いていただけることとなりました。

ブック宮丸金沢エムザ店 (武蔵商店街振興組合のHPより)

ブック宮丸金沢南店 (マーケットピアのHPより)

https://www.homemate-research-bookstore.com/dtl/00000000000000254699/

お近くへお越しの際は、ぜひお寄りください。