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欲張らず、今を生きる

そろそろ年賀状を書く季節になりますが
「欲張らず、今を生きる」を毎年の年賀状に書くと言ったのは、四捨五入すると八十歳になる知人です。

知人といっても、以前に仕事をさせていただいた方で、先日、二十年ぶりに声をかけていただきました。思い出してくださっただけでもありがたいのに、また仕事を依頼していただき感謝です。
私は、新規のお客様より、以前に仕事をさせていただいた方とか、仕事をさせていただいた方からの紹介の仕事が多いのです。

さてこの方、二十年前にお会いした時は長渕剛の大ファンで、毎年コンサートへ行くのよと話されていました。
この度、お会いした時も変わらず長渕剛のファンでした。

「この歳になって何が長渕剛だと夫は言うけど、関係ないわ」
すごく前向き、生き生きしていました。
今年も、新潟で開かれたコンサートを見るために、スマホでチケットをとりホテルを予約し、電車の切符も手配してひとりで行って来られたとのこと。

「ひとりよ、いつも行きたいところへはひとりで行くの」
「コンサートの後は、剛、ありがとうと叫んでくるの」
「家でじっとしているのは嫌よ。週に何度かジムへ運動に行っていて、最近はボクシングも始めたの。グラブをはめて、打ち込む練習するだけだけど」
チャーミングな笑顔で言われるのです。

その方から、「『欲張らず、今を生きる』を毎年、年賀状に書くのよ」と言われたら、とても説得力があったのです。
だって、それを実践している人だから。

「欲張っても、いいことなんか何もないわよ。明日なんてわからないんだから、今を一生懸命、楽しんで生きることよ」

手本とする人生の先輩が、こんな身近にいたのかと目が覚める思いでした。
そうですね、その通りです。

考えまいとしても、考えてしまうこと
今は人生のたそがれにいるのか、収穫期にいるのか
不安になったり、淋しくなったり、心細くなったり
時にはこれから先の老いていく身を憂うこともあるけれど、
そんなこと考えてもしかたないですね。
第一、そんなことを考えている時間がもったいないですね。

老若男女、与えられた一日は誰もが二十四時間。
老若男女、各々の人生の残り時間を誰も知らない。
よって、老若男女、今を生きるべし。




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