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「大きな蕪は抜けません」 はたして、そうかな?

「おおきなかぶ」という童話があります。
おじいさんが大きなかぶをぬこうとしたけれど抜けません。それで、おばあさんが手伝いに来て、孫が来て、いぬが来てねこが来て、ねずみが来てやっと抜けたお話です。

しかし、はたしてそうかな?
大根や人参やごぼうなどは、深く地面にもぐりこんで根を張っているけど、写真の通り、蕪は違います。
蕪というのは地面の上に白い実が出ています。
根っこは細いのがちょろりと地面の中に入っているだけなので、見た目は蕪を土の上に置いてあるような感じなのです。
蕪がどれだけ大きく育とうが、根がちょろりは同じこと。
片手でちょっと引けば、蕪は簡単に抜けます。

ではなぜ、大きな蕪は抜けなかったのか。
最初に抜こうとしたおじいさんの足が蕪を踏んづけているからというのは、よく聞くお話しです。
さてさて、真相はどうなんでしょうか。


ナイロンのトンネル

11月の半ば、蕪とほうれん草と春菊の種を蒔きました。
蒔く時期としては、私の地域では遅すぎます。
それはわかっていたけれど、去年とか一昨年の古い種を見つけたので、どうせ発芽しないだろうと思いつつ、種がもったいないから(?)蒔いてみました。
寒さ対策に、土の上にもみ殻を薄くかけて、ナイロンのトンネルをしました。ナイロンの下に不織布もかけていますから、二重三重の防寒対策です。発芽しなくて当たり前のはずだったのに……、今日、天気が良かったのでトンネルの中をのぞいてみたら発芽していたのです。


赤蕪と白蕪の発芽

ほらほら、見てみて、ちゃんとね、発芽しているでしょ。
筋蒔きもせず、適当にぱらぱらと蒔いたのに、一生懸命に頑張って芽をだしてくれるなんて、なんと健気な蕪たちでしょう。
きちんと間引きをして、追肥もして、育ててあげなきゃいけません。
食べられるようになるには、たぶん二カ月半近くかかると思います。
収穫できるのは、年が明けてから、一月下旬かな。
わあ、一番雪が多い時期だ。
大丈夫かしら。

金沢はこれから寒さが厳しくなり、雪も降ってきますから、一人前に育ってくれるかどうかはわかりません。
雪の重みで、ナイロンのトンネルが壊れちゃうかもしれないし……。

でも大事に見守っていきます。
蕪のがんばりに応えて、おいしく食べてあげなきゃね。

春菊も、ちっちゃな芽をのぞかせていたけれど、ほうれん草は全然だめ。
ほうれん草はこのまま、芽を出さないのかしら。


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