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「覆面の騎士アイヴァンホー物語」が、題名だったような?

子どもの頃、たしか小学校の上級生の頃だったから、もう半世紀以上も前のことになるのか、ずいぶんと昔のことになってしまった。

大晦日の夕方だったと思う。
「大晦日だから、早めにお風呂に入りなさい」と母に言われて、「うん、わかった、一年の汚れを落とすよ」などと、わかったような返事していた。
ところが、冬休みに読もうと図書館から借りてきていた「アイヴァンホー物語」を読み始めたら面白くて、夢中になった。
もう、お風呂に入るどころじゃない、早く続きを読みたくて、母から「早くお風呂に入りなさい」と催促されても、「わかったよ、もう少ししたら入るから」と生返事しながら、本を読み続けた。
いつまでもお風呂に入らずに本を読んでいるものだから、母ではだめだと思ったのか、父に怒られた。
「いいかげんにしろ。お風呂で一年の汚れを落とすと言っていただろう。言ったことは守れ」
と怒られて、半べそをかきながら風呂に入った思い出がある。

それから後、大きくなってから「アイヴァンホー物語」を読んだことはなかったのだが、とても面白かったという記憶だけが強く残っていて、自分の子どもたちが本を読む年頃になった時に、「アイヴァンホー物語は面白いわよ、読みなさい。お母さんが子どもの頃、夢中になったのよ」と言った、らしい……。(子どもの話)
(子育て中は忙しかったので、あまり記憶がない)

大人になってから娘の言うことには「お母さんがあんまり言うから読んでみたけれど、主人公のアイヴァンホーは怪我をして寝ている場面が多くて、活躍していないのに、どこがおもしろいの」とのこと。
えっ、そんなストーリーだっけ?
私の子どもの頃の、わくわくした思い出は勘違い? 記憶のすり替え?
そこで改めて読んでみることにした。


アイヴァンホー物語

あの頃は、もう少し分厚い一冊の本で、サイズも大きかったはず。
題名も「覆面の騎士 アイヴァンホー物語」だったような……、はて?
当時の本は、もうないのかな……、なんか淋しくもある。
この本は借りてきたばかりで、まだ読んでいない。
さて、私の記憶は勘違いか。
それとも本当に面白くて、次々とページをめくりたくなる本なのか。
どきどきしながら、読むことにする。
いずれにしても、小学生だった頃、父に叱られながらも最後まで一気に読みたかった本には違いない。
読み返してみたら、面白い児童文学の書き方の手本にできるかもしれない。


初売り

お正月らしい話題をひとつ。
行ってきました、デパートの初売り。
新年ということで華やかに飾りつけられた店の中を、福袋をいくつも持った人たちが笑顔で行き来していた。
どうぞ、今年一年が、平和で良き年でありますように。


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