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「がっと」とは

奥能登では蛙のことを「がっと」といいます。
なぜ「がっと」と呼ぶのかは、わかりません。
私が言葉を覚えた頃は、すでに蛙は「がっと」だったのです。
まあ、奥能登の方言なので、昔々から「がっと」だったのですが……。

珠洲の外浦に「夫婦がっと岩」があります。
写真の左側上に、三角の岩がふたつ並んで海面から出ているのがわかりますか。これが、「夫婦がっと」なのです。
蛙がどうして海にいるのかということは追及しないでください。
そこは目をつむっていただいて、仲良く並んで海面から顔を出しているところを見てやってください。

ですから「カエルの歌」の童謡は、こうなるのかな。
♪ がっとの歌が聞こえてくるよ。
 ゲロ ゲロ ゲロ ゲロ グワッ グワッ グワ ♪

いえ、学校ではちゃんと、♪ カエルの歌が……♪ で歌いましたので、そこのところは誤解なく。

「夫婦岩」というのは、日本各地にあると思いますが、「夫婦がっと」というのは、珠洲だけではないでしょうか。

珠洲には「ゴジラ岩」というのもあります。
あの「ゴジラ」が海の上に立っているのですが、現場で見るとサイズが小さいのが残念です。
「がっと岩」と変わらないかもしれません。


なにはともあれ、日本海へ突き出た能登半島は外浦と内浦では、海岸は全く違う顔を見せます。荒々しい波が打ちつける外浦はごつごつとした岩が続き、富山湾へ面した内浦は砂浜が続きます。

塩田があるのは外浦です。
これについては、いずれまた。


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