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「詩の居場所①」

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今まで創作した詩をまとめて掲載しています。 ご覧いただければとても嬉しいです。 よろしくお願いします。
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詩「輝き人」書きました。

詩「輝き人」書きました。

「輝き人」 

私は、今まで知らずにいた

薄汚れた箱越しに
凛とした今紫の貴方をみて 
瞬時に白く眩い視界が
鎖骨付近に満ちていった

埃を指ではらう度に
貴方に会えて
デコルテの奥からライラックを感じ
緩まずには、いられない

眼鏡の奥の眼光からは
かすかに青白橡の声が聞こえた
この世界を変えたいと
言った、
貴方の憂いのある展望に
私の挫折が薄れつつあった

偉才さと脆さを
兼ね備え
儚さと

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詩「悪夢からの知らせ」書きました。

詩「悪夢からの知らせ」書きました。

「悪夢からの知らせ」

立っていられることが
これほど有り難く
安堵することだとは、
今まで思わずに生きてきたのだった

頭の中の僧侶が父に問いかける
私と母は断片ですら聞き取れず、
飛行機の音と上空のラピスラズリに
虚しくかき消されていった

思い出したくもない人たちが
ひとり、ふたりと
私の頭の中に散らばっていく

自然消滅を狙っても
あなた方は私の側から離れず、
口角を片方だけ歪ませて、

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「ページの詩」、まとめました。

「ページの詩」、まとめました。

みゆと申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
よろしくお願いします。

先日から私は、胸に大変な疼きを
悶えて抱えているため、

書きたくて書きたくて

震えてはいますが、

結局書けない状況にいます。

皆さまに伝わるでしょうか、この感情が。

(※↑はい、お疲れ。さよなら。)
※皆さまのお心を代弁しました。

そして今日は、160日目の連続投稿でした。

そのうち毎日投稿をやめようと

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詩「ページの最後の街」書きました。

詩「ページの最後の街」書きました。

「ページの最後の街」

しん、と雫が私の中に
ひと粒落ちた
消えかけた存在を
初めて認めてくれた人だった

冬が深まる頃、私は
現実をまるごと捨て去りたかった
優柔不断で鈍感な蝶に
追い詰められて、
思い切って
創作の海に飛び込んだのだった

プラチナを眺めることなく
紙切れ一枚を
必死で欲しがっていた時期が
忌々しくて
夢見た脳を捨てて
煌めいた言葉の海に夢を託したのだった

海に潜って揺蕩って

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詩「誤ちの教訓」書きました。

詩「誤ちの教訓」書きました。

※この作品はフィクションです。

野暮な前置きで失礼いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

「誤ちの教訓」

タイマーが鳴り響く
朽ち果てた深緑の破片が宙に舞う

ああ、やってしまったな

起きてからの僕は
全てが無いものねだりで
時空が飛びつづけて
頭痛が止まらずにいた

眼前のグラスグリーンが、
とろけるほど輝く
最初は特に意味はなかった、と
意味をなさない正当化が始まった

「今日

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詩「ページを閉じる街」書きました。

詩「ページを閉じる街」書きました。

「ページを閉じる街」 

そう、またか
寒くなった腕をさすりながら
重い布団から舌を小さく出す
水に流せないような過去を
誰よりも跳ね除けようとするのは
僕か、貴方か
どちらだろうか

変色した音色を思わず奏でると
満足した風に見せかけて
頓珍漢な表情を奏でてくる

だからもう、凡庸でよかった
それでも僕はこの街から出られない
灰みと白のメッセージがこれほど
疎ましく思えることはなかった

いつま

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詩「誕生日」書きました。

詩「誕生日」書きました。

「誕生日」 

どうして伝わらないのだろうか

どうして、目を逸らすのだろうか
どうして目が覚めても、
私は現実から覚めないのだろうか

他人ならば、よかった
これほど熱い湯を
臓の中心に注ぎ込まれることはなかった

あの日どうして、
私は目が半分開いたのだろうか
その日私は私として認識した、
最後の晴れた日だった

この世が始まった私は、
黒く生まれた雲達を
誰かの声なき白い目で見守られ
ぼんや

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詩「紫根」書きました。

詩「紫根」書きました。

「紫根」 

青みを含んだ貴方は、
憂いを帯びる睫毛は
貴方だけの特権かのようだった

目の前の思考の石に
這い上がりながら
迷える種子を
全力で救おうとしながら
貴方はおそらく貴賤に囚われることなく
未来ある絶望に手を差し伸べてゆく

来る日も来る日も
粘ついた竜巻に晒されながら、
それでも思慮深く慈愛を差し伸べてゆく
貴方はまるで、藤のようだった

水分を含んだ睫毛から芽が出て
ほころんだ芽か

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詩「チルダ」書きました。

詩「チルダ」書きました。

みゆと申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
よろしくお願いします。

詩を書きました。

この詩は、今年の初めに創作した作品です。
何度も修正を重ねて、
投稿するか迷いに迷って、
ようやく決心がつきました。

個人としては、思い入れがある詩です。
ただ、また書き加えたくなる気持ちに
なるかもしれないので、
再掲するかもしれません。

この詩は、何が題材なのかピンときた方は、
そっとご自

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詩「戯れの絵空事」書きました。

詩「戯れの絵空事」書きました。

みゆと申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
よろしくお願いします。

詩を書きました。

この詩は、先月の下旬頃に書きました。
私の詩のストックの中では、比較的新しい作品です。
これ以上寝かせる必要はないかなと思い、
投稿することにしました。

この作品についてですが、
普段の私の作風とは
少し違った雰囲気に仕上げました。

「お前の作風って何やねん、知らんがな」

と、おっしゃる方々

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気持ちがあふれる、あなた。

気持ちがあふれる、あなた。

みゆと申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
よろしくお願いします。

とある漫画作品に、ドハマりした私。

このシビれた気持ちを誰かに伝えたい。
しかしそのまま伝えるのは、

盛大に、照れてしまう。

(※↑お前にも恥じらいがあったんだな)

なので懲りずに、アレをします。

(※アレの方がある意味恥ずいだろよ)

(※↑おい、アレって何やねんな)

それでは、私の茶番に
お付き合いい

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詩「軽薄」書きました。

詩「軽薄」書きました。

みゆと申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
よろしくお願いします。

詩を書きました。

この詩は今年の春に創作しました。
体調を崩していた時期でしたが
創作意欲が溢れすぎて
詩を沢山書いた記憶があります。

そういえばこの詩の題名ですが、

まるで、私そのものですね。

(※↑言うまでもねえだろよ)

一応お伝えすると、
詩のモデルは私ではありません。
なんか色々失礼いたしました。

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長詩、2作品まとめました。

長詩、2作品まとめました。

みゆと申します。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。

長編の詩を書きました。

①「高層街のシンデレラ」

②「曲論のシンデレラ」

①「高層街のシンデレラ」
②「曲論のシンデレラ」という作品です。

この2つの詩は、連動しています。
表現はまだまだ拙いですが
読み比べていただけたらと思い、
まとめて掲載しました。

それでは、
よろしければご覧くださいませ。
お付き合いいただき、
あり

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詩「錯視」書きました。

詩「錯視」書きました。

みゆと申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
よろしくお願いします。

詩を書きました。

今年の春に創作した作品です。
しばらく温めておりました。

ここ数日、様々な記事の下書きに
没頭していたからでしょうか。
今日に限ってなぜかフザける元気がなく、
燃え尽きた気持ちになっております。

(※↑妄想癖が行き過ぎたからだろよ)

その行き過ぎた妄想の記事は、こちら。↓

①前編

②後編

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