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プレゼンのスライドの字を大きくしてください。

――プレゼンは緊張するし、最後までちゃんと話せるか不安だから、スライドに情報を乗せるだけ乗せて臨みたい気持ちは理解できます。しかし、僕は言いたい。スライドはプレゼンターのカンペじゃない。聞き手の理解を助けるための道標だ。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

最近は音声配信も始めました。毎週金曜日22:00から僕のお気に入りの本を紹介するライブ「FAVORITE!!」を開催しています。興味を持たれた方は是非遊びに来てください。



今回は「プレゼンのスライドの字を大きくしてください。」というテーマで話していこうと思います。



📚プレゼンのスライドの字が小さい

先日、僕は「TALK ABOUT!!」というプレゼンイベントに参加してきました。自分の好きなことや伝えたいことについて約5分間でプレゼンする会です。先日の会で4回目となる開催になりますが、登壇者を含め20人以上の参加者で賑わいました。

このイベント、参加申し込みの際に登壇希望を出せば、誰でもプレゼンターになれるシステムでして、かくいう僕もちゃっかり登壇してきました。

しかし、イベント当日、僕には耐えがたい向かい風が吹いてきました。夏風邪のせいで喉を傷め、声が出なかったのです。一時は登壇も参加も辞退しようかと思いましたが、この向かい風を追い風にする方法を思い付いたんです。

「無言でプレゼンをする」という方法。

つまり、スライドだけでプレゼンを成立させる挑戦をしたわけです。無謀とも思える挑戦でしたが、いざ本番やってみると、聴衆のみなさんの温かく優しい心のおかげでもありますが、想像以上に上手くいきました。



交流を目的とした休憩時間には、僕に話しかけてきてくれる人がいて、「面白かったです」だの「最高のプレゼンでした」だの、嬉しい言葉をいただきました。声を出せない分、心の中で感謝の意を叫びました。

さて、僕の他にも登壇される方は何人もいたんですが、他の人のプレゼンを聞いていて思ったことがあります。というか、物申したいことがあります。

「スライドの字を大きくしてください」


📚そのスライドは誰のため?

みなさん本当に魅力的な話をしてくれる方ばかりで、興味深く拝聴したし、勉強にもなったんですが、スライドの字のサイズが小さくて見えにくいことが多々ありました。1人や2人に限ったことではなくて、大半の方のスライドがそうだったんで、特に後方の席にいた僕にとって目にストレスがかかりました。

せっかく用意してくださったスライドだし、ちゃんと見たい気持ちはあるけれど、字が小さくて何て書いてあるか分からないから、少なからず話を聴く気もなくなってしまうんですよね。

みなさんもこういう機会に立ち合ったことがあると思います。一生懸命話してくれているけれど、提示してくれている資料の字が小さかったり、複雑すぎて、見る気も聴く気もなくなってしまうことが。

しかし、いざ自分が話す側に回ると、字の小さいスライドを作りがちなんですよね。実際に今、ぐさっと刺さった方はいらっしゃるはずです。

プレゼンは緊張するし、最後までちゃんと話せるか不安だから、スライドに情報を乗せるだけ乗せて臨みたい気持ちは理解できます。しかし、僕は言いたい。スライドはプレゼンターのカンペじゃない。聞き手の理解を助けるための道標だ。

聞き手のことを考えてスライドを作成すべきであるにも関わらず、文字を小さくしたり、難しい言葉を使ったりすることで、逆に聞き手の理解を邪魔してしまっているんです。スライドの目的が真逆になってしまっているんです。


📚伝える相手のことを考える

「自分がされて嫌なことはしない」なんて教えは、誰もが一度は親や先生に言われたことがあるのではないでしょうか。友達が嫌がることをして傷つけてしまったときに、そんな言葉で叱られた経験があるはずです。

それは人付き合いだけでなくいろんなことに言える普遍的で汎用性の高い教えで、プレゼンにも適用できます。

どうすれば相手は面白がってくれるのか。続きを聴きたいと思うのか。逆に、何をしてしまうと、相手の聞く気を削いでしまうのか。伝える相手のことを考えることで、より魅力的なプレゼンができると僕は信じています。



僕は小さい頃から人前に立つことが好きだったし、高校時代にはビブリオバトル(本を5分間で紹介するイベント)で全国大会に行ったり、普段の授業で行うプレゼンに熱心だったので、他人よりも「伝えること」について考える機会が多くありました。

実践を繰り返すなかで、僕は自然とプレゼンの良し悪しや相手に伝えるときに大切なことが分かるようになってきました。そのうちのひとつが、「スライドの字は大きくあれ」でした。

大学で教授がスライドを使って授業をすることもありましたが、「なんでこんなに字を小さくするのかな」と首をかしげながら受講していたし、友達の発表を聴きながら「あなたがやっているのはプレゼンではなく、スライドの字の音読だ!」なんてツッコミを心の中でしていました。

スライドに必要なのは、キーワードと写真とデータの結果を表すグラフくらい。長ったらしい文章なんていらないし、それを伝えたいなら覚えて話せばいいと思っています。
#TEDの動画は参考になる

プレゼンを聴く人は、あなたのスライドが見たいわけじゃなくて、あなたの話が聴きたいんだ。スライドはただの道具くらいに思っておいて、話の内容に磨きをかけるべきです。

今回は偉そうにプレゼン論を語ってきましたが、声高に主張するというよりはお願いするように記事を書いてきました。より魅力的なプレゼンがひとつでも増えればいいなと思っています。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20230928 横山黎


※2023年5月2日(火)に開催した「BOOK TALK LIVE ”Message”」で僕が使用したスライドの前半部分↓↓↓







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