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シンプルな政府=国民幸福度の最大化! キャス・サンスティーン『シンプルな政府』

 今回は、わたしの政治的に対する考え方に大きな影響を与えた本『シンプルな政府』を紹介してみようと思います!
シンプルな政府は「規制」をいかにデザインするかという考え方を教えてくれる本です。
 また、著者のキャス・サンスティーン氏は、ハーバード大学法科大学院教授であり、行動経済学の第一人者として知られています。


 目次の通り『シンプルな政府』では、政府の役割を 「賢く規制する」 ことと定義し、そのための具体的な方法を論じています。

「賢く規制する」 とは、以下の3つの要素を満たすことです。

賢く規制する

  • シンプル わかりやすく、誰でも理解しやすい規制にする

  • 効果的 規制の目的を達成するために、必要な最小限の規制にとどめる

  • 柔軟 状況の変化に応じて、規制を柔軟に変更できる仕組みを作る

 サンスティーン氏は、政府が複雑な規制を設けようとすることで、かえって経済や社会の活性化を妨げていると指摘しています。

 上記のような 「賢く規制する」 政府こそが、国民の幸福を実現できる政府であると主張しています。

 それでは、この本についてより詳しく説明していきます!

1. シンプルな政府の定義

「賢く規制する」 ことと定義する

  • わかりやすく、誰でも理解しやすい規制

  • 効果的な規制 つまり、目的達成に必要な最小限の規制

  • 状況に応じて柔軟に変更できる仕組みをつくる

 つまり、複雑な規制は経済や社会の活性化を妨げるので、「賢く規制する」 政府こそが国民の幸福を実現できるということです。

2. シンプルな政府の具体的な方法

規制の数を減らす

  • 本当に必要な規制だけを残し、不要な規制を廃止する

  • 規制の数を減らすことで、コスト削減や行政手続きの簡素化につながる

規制の内容をシンプルにする

  • わかりやすい言葉で表現する

  • 専門用語をできるだけ使わない

  • 図表やイラストを活用する

規制の施行方法を工夫する。

  • インターネットなどで情報公開する

  • 相談窓口を設置する

  • 違反した場合の罰則を明確にする

3. シンプルな政府のメリット

国民にとってわかりやすい

  • 理解しやすいことで、国民が規制を遵守しやすくなる

  • 政府と国民の信頼関係が築きやすくなる

経済活性化

  • 企業にとって規制がわかりやすくなることで、新規事業への参入がしやすくなる

  • 経済全体の活性化につながる

行政の効率化

  • 規制の数を減らすことで、行政手続きが簡素化

  • コスト削減につながる

4. シンプルな政府のデメリット

  • 専門的な知識が必要な場合がある

  • 規制の内容をシンプルにしすぎると、専門的な知識がない人には理解しにくい場合がある

  • 必要な情報が得られない可能性がある

  • 悪用される可能性がある

  • 規制の内容が曖昧だと、悪用される可能性がある

  • 違法行為が起きやすくなる

  • 時間がかかる場合がある

  • 規制を見直し、シンプルな内容に変更するには時間がかかる

5. シンプルな政府の推進事例

オランダ

  • 規制の数を大幅に削減

  • 規制の内容をシンプルにし、わかりやすく表現

  • インターネットなどで情報公開

6. 日本の取り組み

  • 規制改革推進法

  • 不要な規制を廃止・見直し

  • 規制の内容をシンプル化

  • 行政手続法

  • 行政手続きを簡素化

  • 国民の負担を軽減

などを模索中ですが、日本はまだまだ道の途中のようです……。

7.シンプルな政府の課題

国民の理解

シンプルな政府のメリットを国民に理解してもらうことが重要

政治家の理解

規制改革には政治家の理解と協力が必要

官僚の理解

規制改革には官僚の理解と協力が必要

まとめ

『シンプルな政府』は、国民の幸福を実現するための重要な考え方です。政府、企業、そして国民が協力して、シンプルな政府を実現していくことが重要です。

 本当にどこかの国の政府に言ってやりたいですね!!
 もしお近くに政治家がいたら、ぜひこの本を手渡してみてください。

 また、この本は、政府の役割について考えるヒントを与えてくれるだけでなく、私たちの日常生活にも役立つ考え方を知ることができます。

 ぜひ手に取って読んでみてください!

あなた自身の手で、より良い社会の実現を目指すためにも、この1冊が必要です!


【編集後記】
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