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【イタリアで就活・就労】⑤イタリアの失業率


丘の斜面に並ぶ家々

はじめに

以前公開していた2020年11月の記事に
加筆、改訂を加えてまとめました。
ただし個人の経験をまとめた事項であり
イタリアでは
色んな情報が頻繁に変更されるので、
最新の情報は
必ず各自でお調べ頂きますようお願い致します。



イタリアの失業率

厚生労働省が2009年に発表した
2007年までのイタリアの失業率情報と、
独立行政法人 労働政策研究・研修機構が
2020年2月に発表したデータを見てみると、
イタリアの失業率は
全体平均で10%、若年層で30%以上だという。

詳細サイト:
イタリアの失業率情報(PDF)
労働政策研究・研修機構 基礎情報:イタリア

対して日本の失業率は
全体平均で3%(7%という意見もある)、
若年層でも僅か4%ほどである。

コロナ禍前後でイタリアの失業率も回復傾向に見えるが、
これは、実は失業者という立場を諦めた
非労働者が増えたのである。

詳細記事:
ニッセイ基礎研究所 ユーロ圏失業率‐イタリア
REUTERS アングル:低賃金環境抜け出せないイタリア
Sagra イタリアの2017年11月の失業率と若者の失業問題


個人的な印象

以下は
在イタリア10年、現地大学を卒業した筆者の印象である。

大卒後のイタリアの若者達

周りのイタリア人を見ていると、
大学の3年制学士課程を卒業するのが
早くて23歳、平均的に26歳前後と見受けられる。
更には、30歳を過ぎてようやく卒業する人、
途中でフェードアウトして中退になる人も少なくない。
学士課程を卒業したもののやりたい仕事が見つからない、
もしくはその仕事に空きが無くて就けない等の理由から、
2年制修士課程や3年以上の博士課程に進学し
とりあえず学生生活を続ける、という人も多い。
これは、日本のように
大学卒業前に一斉に就職活動をし、卒業と共に就職、
という意識、習慣が無い事にも由来し、
若年層の無職(学業のみ)の比率が高いのは
その為だと思われる。

外国人労働者への目

自国民でさえ慢性的な就職難のイタリアでは
『移民の増加によって、本来イタリア人が就く職が奪われている』
という意見もあり、しばしば
怒りの矛先が外国人在住者に向けられる事もある。
失業率が高い原因が一概にそれとは言えないが、
コロナ以前は
そうして閉ざされていた▶Decreto Flussiの解禁や
結局、現場での言葉の問題によって
外国人雇用よりもイタリア人雇用が好まれるケースもある為、
いずれにせよ、就労用滞在許可を取得するには
長い道のりを覚悟する必要がある。



在イタリア日本国大使館(ローマ)
在ミラノ日本国総領事館(ミラノ)
イタリア政府 公式サイト
イタリア警察 公式サイト
もしくはエージェント会社などに問い合わせる等、
最新の情報は必ずご自身でご確認下さい。

▶本記事の出典元ブログ記事
▶元ブログ「シエナの坂道。。」


【イタリア就活・就労・一般情報】目次

▷▷就活・就労
① イタリアの就労事情
② イタリアの履歴書
③ ネットで仕事を探すなら
④ 新規雇用許可枠
⑤ イタリアの失業率  ←今ここ。
⑥ ワーホリ協定発表

▷▷生活一般情報
① 電子身分証明書の申請
② INPSの登録(CIE登録)
③ イタリアの保険証
④ 新型コロナウィルス ワクチン予約
⑤ 保険証の自宅郵送
⑥ 保険証の更新

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