見出し画像

Butterfly Seasons 2022 ~ふゆのやみにひかりをそえる~

みなさん、こんばんは。禧螺です。

今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。


毎日、何かしらのクリスマス気分を味わっている私のnoteですが、みなさんそれぞれの思いを抱えて、迎えておられることを実感します。

特にここ数年の間においては。

ころーぬが相変わらず猛威を振るっているのもそうですし、世界が分断していってるのも、要因なのでしょうか。

せめて、ここで毎日会えるクリエイター様とは、穏やかに日々を過ごせていけたらいいなと思います。


本日は、現在写真の整理をしていて、いずれお披露目しようと思っている、羽化不全の蝶さんについてです。

羽化しないように、極力自然の環境に近い形で、蛹を置いていたのですが、自然の摂理は全く違う形で働くようです。

そこには、人の手も加わっているから。

手を加えていた以上は、3代目蝶の相棒を、最期までお世話させていただくのが務めだと思っています。


というわけで、

「Butterfly Seasons 2022」シリーズ

の日です。


それでは参りましょう。



🦋

はじめに


この記事におきましては「無料」でご覧いただけます。

ただし、前後の記事をご覧いただくには、マガジンを購入していただく必要があります。

ご了承ください。


マガジン内に掲載するお写真・動画、創作物等の取り扱いについて、

無断転載、無断加工等はご遠慮いただきますよう、お願い申し上げます。


また

●専門的な知見および知識
●学術的な解説
●標本などの整った状態での閲覧
●蝶の幼虫および卵の譲渡

をお求めの方は、申し訳ないですが

・他のクリエイター様

・他のサイト様

でお探しください。


このマガジンでは室内飼育、また、ほぼ自然に近い状態での飼育記録です。

●SNSに映えることを目的とした記事ではない
●成虫して飛び立てるようになった時点で自然にお返しする
(羽化不全はこの限りではない)

●あらかじめクッションいれますが、自然淘汰の場面(写真・動画等)が入る可能性もある

ので、そうした表現や飼育目的があることに、ご理解くださいますよう、よろしくお願いします。


蝶を題材にするので、虫のお写真・動画が出て来ます。

虫を見ることに関して抵抗がある方には、おすすめできません。


以上を、各クリエイター様でご判断いただき、ご覧いただきますよう、お願い申し上げます。


前回の記事はこちら↓


「もう少しマガジンの概要を知りたいです」と思われる方には、マガジントップページに概要を記載しておりますので、こちらをご覧ください



🦋

~ふゆのやみにひかりをそえる~


3代目相棒は、思わぬ形で生まれていた。


現在、うちで越冬している蝶は、ダンボールの中に入れて、一つの背面をガーゼ素材に変えて置いている。

なるべく、自然の風や露に触れられるように保存したいので、その確認も兼ねて、毎朝・夜に箱の中を見るのだ。


一気に空気が冷え込んだある日、箱の中を見てみると、蛹の中の色が変化している。

しかも、寄生された時の、ぬっとりした黄土色ではなく、色彩がはっきりした黒と黄色が、これから生まれてくる生命の瑞々しさを称えているよう。

でも、よりによって、この時期に生まれてくるなんて。

しかも、今から冬至に向かっていく。

もっと生きにくい環境になる。

「今、まだ起きてはダメだよ」と言葉を残して、その場を後にした。


次、箱を開けると、想定外にも、羽化していた。

ただ、この寒さで箱に捕まる力が出なかったのだろう、落下していて、羽が折れ曲がっていた。

それでも生きるために、なんとか体勢を立て直していて、箱の隅の方で、震えながら自身の身体を支えていたのだ。

その時、前回箱を開けた段階で、羽化できる環境を整えなかったこと、寒いだろうから羽化しないだろうと高を括っていた自分に、激しい罪悪感が襲ってきた。

予測できたはずなのに、対処しなかった自分はダメだ。

そして、自然は人が意図せずとも、その時間がくれば、容赦なくその現象を引き起こす。

自然を制御するという高慢さや、何もできない無力感が込み上げる。

ただ、そんな気持ちでいた私とは別に、羽化不全の蝶は、差し出した手をしっかりとよじ登り、私を見ていた。

「ここは寒いから、はやく温かい所へ行こう?」と言ってくれているようで。


自然に人間の手を加えることは、どうしても、自然にはない想定外のことが起こるもの。

人間にそんな意図はなくとも、自然はちゃんと、その対価を受け取らせてくる。


一言「ごめんね。気付いていたのに、ちゃんと羽化できる環境を整えなかったの、申し訳ない」と言いながら、両手で大切に抱えて、温かい部屋に連れて行った。



🦋

幸運なことに、しばらくはちみつ水をあげると、ぱたぱた羽を動かしてくれるようになった。

足で、肌をぺしぺしと叩いてくれる元気もある。

この嬉しい気持ちと、寒さの中生き延びてくれた力強さを、名前にできないかと考えた。


今年羽化してきた子たちは、鉱石から名前をいただいてきた。

ご存知の方はご存知の通り、石にはそれぞれに力があり、人間はその力を借りて生きている。

これから闇が深まって行く時期に生まれた子。

それを知りつつも、生を全うするために生まれ出た子。

名前を「ベリロナイト」にした。

この名前に出会ったのも運命的で、たまたまどんな名前にするか、ページをめくったところに、その文字が並んでいた。

しかも、今までの羽化した子に対して、全く名付けていないもの。


ベリロナイトが持つキーワードは

「闇の中の光・神の目的・喜び」。

本の内容には

覆い隠すものを貫き、苦しみの真っ只中においてさえも最高善が常に顕現し続ける方法を明らかにする光を届ける石です。
この石は「魂の闇夜」に対するレメディとなりえます。

ベリロナイト,「ブック・オブ・ストーン 石のスピリチュアル辞典」,P297

とあった。

私自身や、家そのものには、まさに奇跡のような存在。


この時期、特に、私以外の家族は、寒さに弱かったり、親族を亡くした思い出と重なることがある。

暗闇が怖い、冬が嫌いと言うこともある。

私まで沈んでしまっては、家自体が重い空気を纏ってしまい、動けなくなってしまう。

そんな寒さの中、舞い降りた自然の使いは、冬の日常に華を添えてくれる。

闇に灯る光。



「蝶々ちゃん、今日も生きてる?」

寒い冬の朝、一日の会話は、ここから始まる。



🦋

みなさんからのスキに、いつも嬉しいです。

この記事にお時間をいただき、ありがとうございました。


それでは、今日はここまでです。

みなさん、よき生き物ライフをお過ごしください。



ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿ஐ・:*:・✿

【おしらせ】

10月から、ワンコインミニセッション(500円)を開設いたしました。


詳しい申し込み方法、セッションの流れは、

・下記記事をクリックしていただく

・個人クリエイターのnoteホームにある「仕事依頼」のページ

に掲載しております。


ご自身のタイミングや縁で、必要になりましたら、ご利用いただけると幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。


また、セッションのご感想も別記事にて掲載しておりますので、よろしければご覧くださいませ。


上のかわいいお花の絵文字は「なるの推し活」様からお借りしました。

ありがとうございます💐


ここから先は

0字

アゲハチョウ類を中心に、さまざまな蝶・蛹・幼虫を、記事上で眺めたり、愛でたり、育てたり、動画を見て楽しみながら、生きることを深めるマガジン…

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

クリエイターの活動費として、使わせていただきます。 また、日本を中心とした、伝統文化を守り後世にも残して参りたいですので、その保護活動費としても使わせていただきます。