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現場からは以上です。2nd

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「現場からは以上です。」マガジン内のnoteが100を超えたので、2ndマガジンを作りました。 「地域の魅力とITの力で小売はもっと面白くなる!」をモットーに働く中で感じたこと、… もっと読む
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2018年1月の記事一覧

自己顕示欲に、どう打ち克つか

自己顕示欲に、どう打ち克つか

昨年の秋頃から意識していることのひとつに、「自己顕示欲に飲まれない」ということがあります。

人には承認欲求というものがあり、「いいね」と言われれば嬉しいし、批判されたら自分が傷ついたときの何倍もの力でやり返そうとしてしまいます。

特に私のように日々発信をしていると、よくも悪くも常に評価に晒されている分、より自分をよく見せてアピールしたいという方向に意識が向きがちです。

あまりPVやいいね数を

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失敗に対する「初動」が、組織の強さをあぶり出す

失敗に対する「初動」が、組織の強さをあぶり出す

ここ数日、ずっとニュースを賑わせていたコインチェックの巨額流出事件。

私は特に仮想通貨を大量に保有していたわけではなく、技術的なところもよく理解していないので今回の原因や解決策について言うことはありませんが、ひとつ驚いたのはその初動の速さでした。

ベンチャーとはいえ数百人規模の組織なので、ある程度何かあった際の対応策は事前に練ってあっただろうとは思いますが、それにしても銀行やカード会社のような

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はじまりとおわりの差分こそが人生の醍醐味

はじまりとおわりの差分こそが人生の醍醐味

同世代の起業家やフリーで活躍している人たちと話していると、お父さんが経営者だったり、親族一同経営者や個人事業主ばかりだったり、「こう育つのは必然だったんだな」と感じる人によく出会います。

両親や親戚からの影響は計り知れないもので、意思決定のあらゆる場面で「なんと言われて育ったか」がその人の決断を左右するものです。

アインシュタインは「常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションである。」

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「ラグジュアリー」の定義が変わる瞬間に、私たちは立ち会っている

「ラグジュアリー」の定義が変わる瞬間に、私たちは立ち会っている

2017年、私がもっとも思想的に影響を受けた取材記事が、昨日公開になりました。

「その土地らしさ」は、すでに自分たちの中にある。佐賀・嬉野の精神性を伝え残す「嬉野茶時」ができるまで【後編】

事の発端は、2017年9月のこと。

「最所さんのおすすめのWebメディアはありませんか?」
と佐賀県庁の職員さんから質問され、間髪入れずに紹介したのが「灯台もと暮らし」でした。

そこからあれよあれよいう

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なぜ、いま「思想」が重宝されるのか

なぜ、いま「思想」が重宝されるのか

「リーダー」というと、カリスマで人を引っ張っていくようなイメージがいまだに強いのではないでしょうか。

しかし、ここ数年の間に、成功するリーダー像が「引っ張る人」から「思考する人」に変わりつつあるような気がしています。

今求められているリーダーは、まるでブルドーザーのように道なき道を行く人ではなく、ひとつの場所でじっと思考を巡らすことができる修行僧のような人なのかもしれません。

なぜ思想家型の

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やりたいことをやらない勇気

やりたいことをやらない勇気

フリーランスになって気づいたこと。

それは、「嫌な仕事を避けるよりも、楽しい誘いを断る方が難しい」ということです。

会社員時代と違って、今は自分が好きな仕事を好きなだけ、時間が許す限りいくらでも受けることができます。

ありがたいことに毎日大小様々なお誘いをいただき、体がいくつあっても足りない日々を過ごしています。

しかし、比喩ではなく現実問題として

本当に身体が足りない…!はじめは多少睡

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相性を決めるのは「WHY」ではなく「HOW」

相性を決めるのは「WHY」ではなく「HOW」

一緒に働く相手を選ぶときに必ずと言っていいほど聞かれる志望動機。

「何がやりたくて応募したのですか?」
「なぜそれをやりたいのですか?」

こうした質問は、相手の動機がどこにあるかを探るものです。

しかし、世の中には内発的動機で動くことができる夢組だけではなく、すでにある1を10にするのが得意な叶え組の人たちがいます。
参考:「世界は『夢組』と『叶え組』でできている」

彼らの「やりたいこと」

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ロジックは、個人の感性を一般化するために必要なもの

昨年から小林秀雄にハマっている私ですが、年末年始に「人間の建設」を読み、小林秀雄の対談相手である岡潔にも興味を持ち始めました。

岡潔は日本最高の数学者と呼ばれた人なので、学生時代あまり数学が得意ではなかった私はなんとなく近寄りがたく、それが理由で「人間の建設」も読めずにいたのでした。

しかし、小林秀雄との対談を読んでみると、非常に哲学的で情緒や感性を重視していることがわかり、これまでもっていた

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個人として「上場する」ということ

個人として「上場する」ということ

スタートアップ界隈にいると、毎日のようにやれ資金調達だ、やれIPOだ、という話をよく耳にします。

一応数年スタートアップに勤めていたわりにはあまりファイナンスに明るくない私は、とりあえず会社を作って、数億円単位で調達して、M&AかIPOでEXITするのが一般的な流れらしいぞ、というふんわりした理解だったため、なんとなく「怖そう」というイメージを持っていました。

さらに、上場するとなると何やらも

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「下積み」が必要な理由

「下積み」が必要な理由

以前「"インターン"から"アシスタント"の時代へ」という記事で、これからは「何を」やるかより「誰と」やるかの時代だからこそ、ベンチャー企業にインターンとして入るよりも、個人のアシスタントになる方が得るものが多いのではないか、ということを書きました。

これは向き不向きのある話ですし、属人性も高いので、企業のインターンではなく個人のアシスタントになることを選ぶかどうかは慎重に判断して欲しいのですが、

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「ごめんなさい」の遠慮より、「ありがとう」の喜びを。

「ごめんなさい」の遠慮より、「ありがとう」の喜びを。

一瞬の夢のようだった、香港・マカオ旅行も終わり、南国の花咲く温暖な国からまだまだ寒さ厳しい日本へ帰ってきました。

今回、なんとマカオ旅行中にスマホを紛失するという事件を起こしてしてしまったのですが、マカオから香港への出国ギリギリのタイミングでホテルから「見つかったよ!」と連絡を受け、なんとかホテルへ戻って無事に取り戻すことができました。

実は連絡に気づいたのがフェリーの出国ゲートを出てしまった

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商業主義と歴史的情緒のバランス

商業主義と歴史的情緒のバランス

香港・マカオの旅もいよいよ終盤。

大学生の頃に「深夜特急」を読んでからずっとどんな楽しい国なんだろうと思っていたのですが、想像以上にどこもかしこも発見がいっぱいで、年明け早々たくさん刺激を受けています。

中でも、マカオはカジノを含むホテルエリアの豪華絢爛さに圧倒され、日本にはない規模の大味なエンターテイメント性に驚くばかりでした。

▲今回マカオで泊まったホテル。ホテルの中に観覧車やアトラクシ

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わたしは「関係」を作っていきたいのだ

わたしは「関係」を作っていきたいのだ

ワタナベアニさんのnoteはいつも心にグサッとくる記事や一言が満載で好きなのですが、特に「100個の仕事。」という記事は私自身ハッとさせられる内容でした。

有料マガジンなので詳細は課金して読んでいただきたいのですが、私はこの記事を読んだ瞬間、映画「リトルフォレスト」のセリフを思い出しました。

「何にもしたことが無い癖に、何でも知ってるつもりで、他人が作ったものを右から左へ移しているだけの奴ほど

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夢は「最速」で叶えるのではなく、「最高」を叶える。

夢は「最速」で叶えるのではなく、「最高」を叶える。

いつか叶えたい「夢」は、それが強い想いであればあるほど、早くそこに到達したくなるものです。

夢を最速で叶える方法。
それを見つけるために、私たちは日々試行錯誤していると言っても過言ではありません。

しかし、本当に夢を叶えてしまったとき、そこではじめて夢には続きがあることに気づくのです。

王子様との結婚も、会社を大きくして上場させることも、すべての夢には続きがあります。

むしろ実際は、夢を叶

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