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「カラスの道しるべ」-エッセイ
カラスと聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?
不気味で不吉な鳥、あるいはゴミを漁る迷惑な存在でしょうか。
そういったネガティブな印象を持つ方も多いかもしれません。
あるいは、カラスには人間の7歳程度の知能があると言われていることから、賢い鳥としての印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。
私にもカラスにまつわる忘れられない思い出があります。
子どもの頃、私は方向音痴で、何度
「笑顔の向こう側」-エッセイ-
最近、「感情労働」という言葉を知りました。
社会学者のA・R・ホックシールド氏によって提唱された言葉で「常に自分の精神や感情を抑え、接する相手に不安などを与えないよう、明るくふるまう必要のある労働のこと」を指します。
よく例に挙げられるのが、医療や介護関係のお仕事ですが、サービス業や営業などを含むことも。
そういう業種で働く際には、怒りや悲しみなどのマイナスの感情は表面に出ないように、心のう
「エッセイって……何だろ?」-エッセイ-
エッセイをシリーズで書きながら、今更何を言っているのかと思われそうですが……。
せっかく「え」のテーマなので。
初めて書いたエッセイのことや、以前サイト運営をしていた頃に書いた(自分なりの)エッセイの定義について、振り返ってみたいと思います。
はじめてのエッセイとある文芸誌に読切の短編を載せた時のこと。
予定されていた掲載分よりも少し作品が短く、ページが余ってしまいました。
編集担当者から、そ
「うまく書こうとすると見失う」-エッセイ-
「うまく書こうと意識し過ぎずに自由に書きたい」という感じのことを、自己紹介でも少し書いていたのですが。
案外、自由って難しいですね。
それに何ていうか……カッコつけすぎたり、型に囚われすぎると、何か空回りしてる感があるというか。
自分でも何だか面白くない感じになってしまう気がするのです。
思い浮かんだ事をそのまま勢いに任せて書くような、そういう文章を書きたいなと思うのですが。
寸前でブレーキを
「いろイロな色の話」-エッセイ-
子どもの頃。
絵を描くのが大好きで、文房具屋さんで見かけた48色セットの色鉛筆がどうしても欲しくて、おこづかいを貯めて、買った事があります。
でも、眺めてるだけで満足したり使うのが何だか勿体無かったりで、結局いつも使うのは12色の色鉛筆だったんですけどね。
まあでも、そんな感じで。
昔からとても関心のあった、色(color)にまつわる話を少ししたいと思います。
かつて日本には、4色しかなかっ