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50音エッセイ

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50音のタイトル(テーマ)で、エッセイを書くことにチャレンジしています。 思いつくまま気の向くまま、うつろう空のように日々の気持ちを言葉に綴っていければと思います。
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記事一覧

「既視感の正体」-エッセイ

「既視感の正体」-エッセイ

「あれ?ここ初めて来たはずなのに、何か見覚えあるような……」
そんな経験をしたことってありませんか?

デジャヴや既視感などと呼ばれるこの現象は、実際は一度も体験したことがないにもかかわらず以前にもどこかで体験したように感じます。

多くの人が一度は経験したことがあるこの現象。単なる錯覚では済ませられないほどのリアルな「過去の実体験」としての感覚が伴うので「何か悪いことが起こるのでは?」と不安を感

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「かしこいことと鈍なこと」-エッセイ

「かしこいことと鈍なこと」-エッセイ

昔から私はよくドジをする子供でした。
そんな時、祖母は必ず「鈍臭ぁ」や「鈍な奴やなぁ」と突っ込んできました。

京都寄りの関西弁を話す祖母の言葉は、時折キツく聞こえることも。
それでも言われ慣れていたせいか、そこまで落ち込むことはありませんでした。

……ただ。腑に落ちない点がひとつ。
例えば、お茶を淹れようとしてこぼしたり、何かを運ぼうとして落としたりすると、祖母は自分が同じことをしても「あーあ

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「カラスの道しるべ」-エッセイ

「カラスの道しるべ」-エッセイ

カラスと聞いて、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?
不気味で不吉な鳥、あるいはゴミを漁る迷惑な存在でしょうか。
そういったネガティブな印象を持つ方も多いかもしれません。
あるいは、カラスには人間の7歳程度の知能があると言われていることから、賢い鳥としての印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。

私にもカラスにまつわる忘れられない思い出があります。
子どもの頃、私は方向音痴で、何度

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「お茶と情けはこいごいと」-エッセイ-

「お茶と情けはこいごいと」-エッセイ-

日本にはお茶に関することわざ・慣用句、伝承などが色々とありますね。

たとえば「お茶を濁す」「お茶の子さいさい」「へそで茶を沸かす」辺りは知ってる方も多いのではないでしようか?

全て挙げ始めるとキリがないくらい、お茶にまつわる表現は多いです。

そもそもお茶の文化はいつからあるの?
お茶の文化が日本に入ってきたのは、遣唐使の制度があった奈良〜平安時代頃。

最澄や空海などの留学僧が、唐の国(中国

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「絵の世界を散歩する」-エッセイ-

「絵の世界を散歩する」-エッセイ-

今日は何だか少し疲れ気味。
……という訳で(?)、一緒に絵でも眺めませんか?

「何か難しそう」なんて心配はご無用!
私も別に詳しくはないです。
批評とかじゃないし、ゆるっと思い入れのある絵の話でもしたいと思います。

そもそも、今回ご紹介する絵は……。
デッサンとか遠近法とか分からないけど自己流で描いていたという、極めて珍しいタイプの画家アンリ•ルソーさんの作品ですからね!

彼は、デッサンはめ

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「笑顔の向こう側」-エッセイ-

「笑顔の向こう側」-エッセイ-

最近、「感情労働」という言葉を知りました。

社会学者のA・R・ホックシールド氏によって提唱された言葉で「常に自分の精神や感情を抑え、接する相手に不安などを与えないよう、明るくふるまう必要のある労働のこと」を指します。

よく例に挙げられるのが、医療や介護関係のお仕事ですが、サービス業や営業などを含むことも。

そういう業種で働く際には、怒りや悲しみなどのマイナスの感情は表面に出ないように、心のう

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「絵本の楽しみ方」-エッセイ-

「絵本の楽しみ方」-エッセイ-

公共図書館で働いていた頃。
児童書や絵本のコーナーを担当した事がありました。
そこで時々聞かれたのが……
「子どものためになる絵本はないですか?」とか「知育になる絵本のおすすめってありますか?」という質問。

確かに、脳の発達を目的として作られている絵本もあります。年齢や発達段階ごとにおすすめもあるので、そういった案内も出来ます。

でも……個人的に、そういう目的や目安だけで本を選ぶのは、少し勿体

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「エッセイって……何だろ?」-エッセイ-

「エッセイって……何だろ?」-エッセイ-

エッセイをシリーズで書きながら、今更何を言っているのかと思われそうですが……。

せっかく「え」のテーマなので。
初めて書いたエッセイのことや、以前サイト運営をしていた頃に書いた(自分なりの)エッセイの定義について、振り返ってみたいと思います。

はじめてのエッセイとある文芸誌に読切の短編を載せた時のこと。
予定されていた掲載分よりも少し作品が短く、ページが余ってしまいました。
編集担当者から、そ

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「うまく書こうとすると見失う」-エッセイ-

「うまく書こうとすると見失う」-エッセイ-

「うまく書こうと意識し過ぎずに自由に書きたい」という感じのことを、自己紹介でも少し書いていたのですが。

案外、自由って難しいですね。
それに何ていうか……カッコつけすぎたり、型に囚われすぎると、何か空回りしてる感があるというか。
自分でも何だか面白くない感じになってしまう気がするのです。

思い浮かんだ事をそのまま勢いに任せて書くような、そういう文章を書きたいなと思うのですが。
寸前でブレーキを

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「運の要素とゲーム」-エッセイ-

「運の要素とゲーム」-エッセイ-

運の要素がないゲームと言えば、例えばボードゲームで誰もが知ってるものだと、将棋、囲碁、オセロ、チェスetc…

厳密に言えば、先攻か後攻かで有利不利があると言われているので、その辺りは運の要素と言えるかもしれませんが……基本的には相手の手を読み合う思考力の勝負。

小説や漫画などでも、これらのゲームは心理戦や推理、普段は思考を読みずらいキャラクターの心理描写などに使われる事が多いです。

ろくにプ

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「後ろ髪を引かれる」-エッセイ-

「後ろ髪を引かれる」-エッセイ-

「後ろ髪を引かれる」という言葉があります。
通常は心残りや未練があることを意味する表現です。

ところで。ふと語源というか、この言葉の生まれた背景が気になったんです。
いったい「誰」にどういう状況で「後ろ髪を引かれた」んでしょう?

最初は、背中におんぶした子どもに髪の毛を引っ張られる状況かな?と思ったんです。
保育園へ預ける時に「ママー」って泣いてる子どもに髪を引っ張られる(物理)みたいな状況を

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「うみのこの思い出」-エッセイ-

「うみのこの思い出」-エッセイ-

「うみのこ」と言っても、海の話ではありません。
県民あるあるの一つと言いますか。
滋賀県では、たまに同県出身の方と話してると「フローティングスクールって行きました?」という話題になる事があります。
世代にもよりますが、多くの滋賀っ子の共通の思い出と言えます。

フローティングスクールとは、学習船「うみのこ」を運営する県の機関のこと。
その機関が、毎年県内に住む全ての小学5年生の子ども達を対象に、学

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「いろイロな色の話」-エッセイ-

「いろイロな色の話」-エッセイ-

子どもの頃。
絵を描くのが大好きで、文房具屋さんで見かけた48色セットの色鉛筆がどうしても欲しくて、おこづかいを貯めて、買った事があります。

でも、眺めてるだけで満足したり使うのが何だか勿体無かったりで、結局いつも使うのは12色の色鉛筆だったんですけどね。

まあでも、そんな感じで。
昔からとても関心のあった、色(color)にまつわる話を少ししたいと思います。

かつて日本には、4色しかなかっ

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「石垣にみる幻想」-エッセイ-

「石垣にみる幻想」-エッセイ-

私が生まれ育った家は傾斜地に建っており、裏庭には自然の石をそのまま積み上げたような大きな大きな石垣がありました。

所どころ苔むした石積みの壁は、長い年月を感じさせるような独特の風格があって、とても心惹かれたものです。

その石垣は、子供時代の私にとって、大好きな遊び場の一つでした。

ある時は、石垣を堤防に見立てて、魚釣りごっこ(長い木の枝に縄跳びか何かのヒモをくくりつけて釣竿代わりにしてました

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