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モラトリアム、問題意識持つ

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2021年3月の記事一覧

「競争ではない」響いたオードリー・タンの言葉

筋トレをしながらニュースを見ていたら、あの台湾のIT担当大臣のオードリー・タンが、福島県の学生たちと対話を行なったというニュースがやっていた。

学生たちの質問に、分かりやすく、そして丁寧に解答する彼の姿は、彼が大人物たる所以を強く表現しているように見えた。

一人の学生がこんな質問をした。

「私はコンピュータ関係の勉強をしているが、周りには私よりもコンピュータが好きな人や、技術面で優れている人

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FF7は資本主義社会の矛盾を如実に描き出していた

FF7は資本主義社会の矛盾を如実に描き出していた

私は今、非常に興奮している。

exciteしているのだ。

同じことを2回も言い、どこか変態的な印象を与える文章で始まったこの記事であるが、事実、私はexciteしているのだ(3回目)。

何故か。何故、私は興奮しているのか。

それは、
FF7(ファイナルファンタジー7)が、
あの新進気鋭の哲学者 斎藤幸平の著書
『人新世の「資本論」』
で言及される現代資本主義社会の矛盾を、
非常に巧妙に描き

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『自己責任論』には根拠がない。『自由意志』など存在しない。

『自己責任論』には根拠がない。『自由意志』など存在しない。

コロナ禍の暗雲垂れ込める中、ある言葉が人々の間で流行している。

『自己責任論』

他人、時には自分に対してすら向けられる残酷な響き。

「だが、それは現実。」人は言う。

我々の選択は、我々が自ら選ぶものである。

自由意志を持つ我ら人間は、自らの運命を自らで切り開くことが出来るのだ。

全ての行動は、何物にも干渉を受けない個人の意志によってなされる。

そう、自由意志だ。

それにもかかわらず

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”当たり前”解剖

”当たり前”解剖

タイトルに書いた通りである。

”当たり前”とは我々が作り出した偏見だ。

”当たり前”

我々は、”当たり前”を持っている。

たとえば、人間についての当たり前。

人間は、言葉を話し、二足で歩き、食事を口から食べ、目でものを見る。そして大体手が二本あり、足も二本ある。

人間=大体こんなもの=”当たり前”の人間

”当たり前”はこうして生まれる

”当たり前”は、その人の経験によって生まれる。

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自己は肯定も否定もしなくていい

自己は肯定も否定もしなくていい

”自己肯定感”

自己啓発書やインターネットサイトなどでよく見かけるこの言葉。意味は、読んでそのまま「自己を肯定する感情」である。

巷では、「自己肯定感を高める」だったり、「自己肯定感が低い」といった言い回しで使われることが多いようで、そのための”方法”なるものを伝授すると題した出版物も多く見受けられる。

しかし、私はこのような「自己肯定感」に対して、大きな違和感を持っている。

その違和感の

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