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#ありがとう
言葉は愛 #写真から創る #ことば展覧会
広島観光協会から東京在住の広島出身者へ
佳那から母へ
母から佳那へ
佳那、メールにするな。LINEじゃ、ぶつ切りだし、ちょっとメールしてみたかったんで、久しぶりに。
ごめんな、電話でも言ったけど、帰ってくるな、って言って。コロナで、やっぱりなあ。おかあさんも、おばあちゃんやおじいちゃんらにも、顔出すの遠慮しとるし。でも、できたら、お正月に、ちょっとは顔だけでも出そうかなとは思うとるんで。は
指でつぶやく時、ひとしずくの希望がにじんでる。
突然の贈り物のようなふいな出来事が好きだ。
人を好きになるのは偶然だ。
それは突然の贈り物なのだと後になって気づく。
好きになるのではなくて、好きになっちゃった。
このなっちゃった感がわたしたちを切なくさせる。
あの人の名前を呼ぶだけで涙がでるとか。
あの人を好きだとあの人のいない場所で声にするとき
ひとしずくの涙がでるとか。
ひとしずくのものが好き。
海の水は、昔のひとのみんな
言葉って、いつか見た想い出せない夢に似ている。
透明なガラスのコップのふちにそって、詩が刻まれてる。
内側に液体が注がれてゆくときのように。
右側からも左側からもフィンランドの言葉で紡がれた
いたずら書きみたいな詩とコップの写真をみていた。
<夏はどこもかしこも光にあふれ、白夜の夜は遠くの
気配すら聞こえてきます。水面には静寂が宿り、涼しげで>
誰の作品なのかよくわからないけれど、
訳された言葉を追いながら、まだ訪れたことのない
ことばの旅 #ことば展覧会
プロフィールに自ら選んで書いた言葉を、見失うときがある。
手のひらサイズの日常を、ことばを尽くして描きます
“手のひらサイズ”を綴るはずが、風呂敷を広げすぎて、うっかり成層圏を超えた流れ星まで描こうとするから、見失ってしまうのかもしれない。
このテーマで書きたいことは星の数ほど浮かんでくるし、こんなふうに、言葉を書き続ける自分自身を振り返るきっかけになるのだから、この企画は面白いし、参