水野 うた

笑って泣いて働いて。手のひらサイズの日常を描きます|note公式 #自分にとって大切なこと・#この仕事を選んだ理由 審査員特別賞/#応援したいスポーツ スポーツのきっかけ賞 受賞 |不定期20時更新|コメント欄=掲示板+編集後記|twitter @uta_mizuno

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マガジン

  • 何度でも読みたいnoteの引き出し

    何度でも読みたいなぁ・・・と思ったnote、トラックバックのように大々的に紹介はしないけれど、誰かにもおすすめしたいなぁ・・・と思ったnoteを、そっとしまう場所です。ときどき、気まぐれに引き出しを整理します。

  • エッセイ

    日々是好日。 出会う物事から、ちょっぴり思いをめぐらせて。 感じたことを、思いのままに綴っています。

  • 「大人相談会」メンバー投稿マガジン

    • 23本

    毎月開催している会員制サロン「大人相談会」メンバーによる、テーマに沿った記事を集めたマガジン。対話から生まれる思考を記事にしたり、自分なりの解釈を哲学したり。自由な発想で生まれた言葉たちを集めました。

  • #あなたへの手紙コンテスト 参加作品

    2021秋開催 #あなたへの手紙コンテスト の参加作品(全100作品)を収載しています。

  • ビューティフル・レインボー

    • 176本

    LGBTQ+やジェンダーなどに関するnoteを、幅広くピックアップしています。

最近の記事

  • 固定された記事

スポットライトを当てるのは

   忘れられない写真がある。  帽子のつばの下、青いサポーターで右目をかくし、真剣なまなざしで試合を見ている控えの外野手。3塁側ベンチの前列に並んだ控え選手たちのなかに、彼はいる。  この日、わたしは生まれてはじめて高校野球を撮影した。      その後レギュラーになった彼の、逆転タイムリースリーベースも、ホーム生還のガッツポーズも、強肩バックホームもカメラにおさめたけれど、彼の写真のなかでいちばん印象に残っているのは、最初に撮影した日の青いサポーターの写真なんです

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    • 振り返ってみると、あの日、わたしはたしかに楽しかった。

      「今は特に欲しいものがないから、気持ちだけ受け取っておくねー!」  誕生日に欲しいものを尋ねたら、“ありがと”のスタンプとともにこのメッセージが送られてきて、驚いた。なぜならその相手が、17歳の誕生日を迎える姪っ子だったから。  そんな年頃のわたしにとって世界は欲しいものであふれていたはずだし、姪っ子だって昨年はコードレスヘアアイロンのAmazonの商品ページを送ってきたから、ラッピングされた商品が直接届くように手配したのにな。 「大人みたいなこと言っちゃって、淋しいなぁ

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      • ずっと羨ましいと思っていた本当の理由 #私の大切なもの

         ずっと羨ましかった。・・・と書き出した途端に漢字の由来を知りたくなってしまうのは、日本語を研究対象にしていた学生時代の名残かもしれません。 「羊」と「氵」と「欠」で「うらやましい」。どうやら羊はおいしいもの・良いものを指していて、それを見てよだれを垂らす様子を示した漢字のよう。  研究室で、クラブハウスで、地下街で、すれ違う人たちの耳たぶに揺れる可憐な光。それを羨ましいと感じていた「本当の理由」に気づくのに、そこから10年以上もかかるなんて、その頃は思いもしませんでした。

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        • 立ちはだかった高い壁-大島洋平、更なるチャレンジへ-

           その瞬間、涙があふれてきたけれど、どうして自分が泣いているのかわからなかった。なぜなら悲願の首位打者を彼が獲ったわけではないし、それが決まった瞬間でもなかったからだ。2022ペナントレースは数時間前に全日程を終了していて、東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆の最年少での三冠王が確定していた。  このとき、中日ドラゴンズ・大島洋平が同じ日にあんな言葉を刻んでいたなんて、わたしは知るよしもなかった。  10月3日、DeNA対ヤクルトのセ・リーグ最終戦を見て、引退する選手達や村上宗

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          いつの日か、また ー福留孝介引退セレモニー

           先週末、ひさしぶりにまぶたが腫れるほど泣いた。  同じ味わいの涙をこぼした同志は、きっと大勢いるだろう。なにしろその日は、今季球界最年長のプロ野球選手・福留孝介の最後の日だったからだ。チケットを取りそこねたわたしは、試合開始の前に家事を済ませて、テレビでその試合を見ていた。  福留は、6点ビハインドの9回表から守備についた。かつてファインプレーを連発し、5度のゴールデングラブ賞に輝いた、ライトの定位置。  そして、9回裏にはバッターボックスへ。高めに外れた1球目を見送ると

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          母としての目的地 ―目指すのは「必要とされなくなること」

           熱を出した。・・・といっても、2ヶ月前のことだ。退勤直前に気分が悪くなり、トイレに駆けこんで嘔吐。腹痛はないものの明らかに体調が悪く、そこから丸々2日間、ベッドで死んでいた。職場が職場なので、発熱するとPCR検査を受けることを求められる。近所の発熱外来を予約したら、車で来院して車内で待機してくださいとのこと。  のろのろとベッドから出る。38.5℃。鼻腔を通過する呼気が熱い。そう認識してしまった途端、身体はいっそう重くなる。車を運転してクリニックへ。たどり着くまで信号は3つ

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          生と死と、その狭間の不思議な時間に感じた色彩

           弔事用に包みなおしてもらった菓子の紙袋をさげたまま、ふらふらと食品売り場へきてしまった。自宅の冷蔵庫になにが入っているのか、ちょっと思い出せない。食欲もあるのかないのか、よくわからない。なんの目的もないからカゴも持たず、ひんやりした生鮮コーナーを歩く。  今夜は家で食べるのだから、食べたいものを買えばいい。いつの間にか夏になっていたから、枝豆を買おう。枝豆が大好きな娘は家を出てしまったから、ちいさいほうの袋でいい。水耕栽培の3種の寄せ植えレタスもなんだか色がきれい。そうだ

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          #もの書き100問100答 に答えたら、わたしは「わたし」に素直な書き手でありたいと再認識した件

           引きこもって仕事と野球だけで空白を埋めているあいだに、呑み書きも終わって7月も半ばになってた。そんな自分に驚いた。ちょっと他人事みたいな感じ。わたしと、そんな自分を見ている私が乖離してるような、本体と影のような、そんな変な感覚。  でも、まだこれからもうひと波くることがすでに解っているので、今は出力を下げてじっとしてる。  大丈夫だよ。病気じゃないから。きっと人生の次のステージへ行くまでの、モラトリアムなんだと思ってる。  引きこもりで低浮上だから、みんながわいわいしてた文

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          それを「創作」と呼ぶならば、毎晩わたしは #真夜中インター

            すこしでも時間があれば書いていたのに、書けなくなってしまった。理由はいくつか思い浮かんでいて、分けるのをしくじった刺繍糸のようにもやもやとそれらが絡み合っているからなのだと解っているけれど、誰かに見られるところで書く内容ではない気がするので、こころの奥にそっとしまっておくことにする。  それでも、わたしにとって書くことはたいせつな作業で、何かにたとえるならば、SNSで見かけた宝石みたいなボンボンショコラというよりは、こころを込めて研いで圧力鍋で炊いたごはんのようなものか

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          京田、アリエル、翔平、そして高橋周平・・・観客席を熱狂させた選手が「ヒーロー」の顔になる瞬間 #文春野球フレッシュオールスター2022

           悩めるドラ1は、いつの間にか大人になっていた。  5月26日、西武戦。試合後のインタビューで、高橋周平はとつとつと語った。 「今日で終わればいいんですけどね、また明日試合ありますし。結果が出たことは良かったけれど、また切り替えてね。連敗してしまったので取り返せるように頑張ります」  自らのバットで7連敗を止めた直後のインタビューが、これだ。三者連続タイムリーで観客席を熱狂させた張本人のくせに、全然ヒーローっぽくない。でも、何だかその言葉が心に残った。    かつてのお立ち台

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          どこかへ置いてきてしまった何かを

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          もしもあのとき目が醒めなかったら、娘は・・・

           はじめに言っておくわね。 「これは実話です」  でもさ、この一文を目にすると、急に胡散くさく思えてくるのはどうしてかしらね。ま、いいわ。実話は実話だもの。すこし前に界隈でエッセイのフィクション成分の是非についてのtweetを見かけたけれど、実体験だからね、もちろんありのままに話すつもりよ。  ついこの間、春風怪談にリクエストを頂いたので、この話を書いてみようと思って。怪談? どうかしらね。でも、わたしにとっては、これもとてつもなく怖かった思い出のひとつよ。 ❅  た

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          Let's go to the stadium ! #3000字に込めた偏愛

           カレンダー通りの出勤だったから、5月2日のことだ。Twitterを見たら「#GW中日」というハッシュタグがトレンド入りしていて、選手かチームに何かあったのかと焦った。何しろ例の感染症のせいで試合中止になったり、選手・スタッフの入れ替えを余儀なくされたりしている今シーズン。GWの試合が中止になってしまったら、わたしの連休は空っぽになってしまう。  あわてて「#GW中日」をクリックして・・・拍子抜けした。  何のことはない。「ゴールデンウィーク・なかび」であって「ちゅうにち」

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          【実験】読みやすい文章とは? #おもしろくないものを書く試み

           おもしろくないもの。  何かを生みだそうと考えつづけている人にとって、これ以上おそろしい言葉はないかもしれない。  文章を書いている今はもちろんのこと、音楽に没頭していた中高時代も、恋と音楽と野球とバイトばかりだった学生時代も。国語学を専攻していた学生時代、研究のジャッジの分かれ目は、たまに指導教員が発する「おもしろいねぇ」でした。  タイトルのとおり、今回の記事は実験です。あえて「おもしろくないもの」を書くために、わたしにとっての「おもしろくないもの」を考察して定義し

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          自分を幸せにできたなら

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          ファンに「プロ」と呼ばれる男 ―“GOD?” 大島洋平のプロ意識とは

           とにかく祈っていた。何としてでもチームに勝ってほしかった。  もちろん、応援しているチームだからだし、接戦で延長戦にもつれこんでいたというのもある。  でも、その祈りのいちばん根っこにあったのは、今日だけは・・・という思い。勝って、ヒーローインタビューのお立ち台に彼を上げたいという強い願いだった。テレビ画面を見つめながら、つい拳に力が入る。  2対2の同点で迎えた延長12回表。1アウトランナー2・3塁、ボールカウント1-0。ピッチャーは中日・福敬登、対するバッターは広島・

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