分かち合うもの

画像1 のど越しが命。それは承知のうえだけど、くちびるに触れる直前の香りに一瞬手が止まる。香ばしい炙り真鯛で肺を満たして「いただきます」。ひと口すすれば、鶏と潮汁の濃厚な旨味。ひとたび噛めば、芳醇な小麦が弾けて思わず顔を見合わせます。目を見開きながら「んーーーー!」。その表情にわたしは満たされるのです。「ねぇ、見て!」「ほんとだ!」 つるりとざらり。なめらかでのど越しの良い太麺のつぶつぶを眺めては、いそいそと口に運びます。ひとりで食べてもおいしい。でも、ふたりならもっとおいしい。次は何を食べに出かけましょうか。

ここまで読んでくれたんですね! ありがとう!