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ビューティフル・レインボー

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LGBTQ+やジェンダーなどに関するnoteを、幅広くピックアップしています。
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LGBTと私

きのう「ビューティフル・レインボー」というマガジンを作りました。 作った経緯はこちらに書きましたが、今日はもっとズバッと踏み込んで、私自身のジェンダーに関する話をしようと思います。 文章につらつら書くより、この漫画を読んでいただいたほうが早いかもしれません。 主人公のユウは、私の分身です。 「女」であることを求められ、自分にできる範囲で女らしくふるまうものの、やはりしっくりこずに最後は「私自身」であることを選ぶ話。 「私は男でも女でもありません」という邦題のついたドキ

LGBTsの私が大好きな動画

こんばんは、はるです。お久しぶりです~ 数日前のりこのnoteに載っていた「バラバラルルル」を見て、どこかで見たことある絵だなーと思ったんですよね。今回はそんな話。 ☆タイトルは「確信」(やる気あり美)この「確信」という「やる気あり美」さんが出している動画、私が何度も見た動画で、テーマはLGBTsです。「わかる!わかる!」を連呼しながら見たこの作品も、「バラバラルルル」と同じ井上涼さんが作ったアニメ。ゆるい絵と声が最高です。 ☆「クラスに君と同じゲイがいます」 そんな神の

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散る散る満ちる

次の正月は帰る?帰らない?

親戚の前で指輪は外せ。 親戚といっても、52兄の嫁さんと子供、49兄の嫁さんと子供くらいしかいないのに。そんな身内中の身内の親戚にも、僕のこと(ゲイ専業主夫であること)は教えたくないらしい僕の母と52兄。 母に、まず電話で伝えた。 指輪はずせというなら、僕は正月はもう帰らないと。 母「わかった。52兄には伝えておくわ。色々、難しいわね…ほんと。」 と、言ってくれたが、不安になり、兄弟チャットでも通知した。 (52兄はいつも電話に出ないのでチャットにした) 案の定、

【読んだ】これからの男の子たちへ

おすすめ度 ★★★★☆ 息子が思春期を迎えるにあたり、知識はいくらあってもよかろう、ということで色々読んでいる。 太田啓子さんという方も、SNSで炎上している人という偏見(私の偏見コレばっかし)があったが、想像よりずっとフラットで冷静な文章だった。 読みやすく、説得力もある。 網の目のようなジェンダーバイアス 自分の世代や親世代と比べると、随分改善していると思うけど、未だにジェンダーバイアスは社会にはびこっている。 女は女らしく、男は男らしく、女のくせに、男のくせに

誰にだって自分がわからなくなるときはある。

初めての記事に何を書いたらいいんだろう、と考えたのだけど、私がどんな人間で何をしようとしているのかを書いたら1人くらい、いや、10人くらいは興味を持ってくれるんじゃないかと思うので、最初は私が考えていることを書くことにした。 そもそもなんでnoteを始めようと思ったか、というと、出版社の編集さんにオススメされたからなのだけれど(自分は何が発信するのにいいのか、とか、世の中の流行りに疎いので、プロからのアドバイスはとてもありがたい)オススメされてもやりたくないものには手を出さ

パートナーシップ制度宣誓いたしました🎉

わたくし事ではありますが、この度兼ねてから生活を共にしてきたヨメちゃんことパートナーと東京都パートナーシップ宣誓制度を申請、無事承認されました。 東京都で都としてパートナーシップが導入されたのは昨年11月。 導入後すぐに申請をしなかった理由は、僕と彼女が2016年に今後も一緒にいることを決めてウェディングフォトを撮影した「結婚記念日」が9月だったから。 11月以降で記念日になる日を考えようかとも思ったのですが、彼女と話し合い、ウェディングフォト撮影時に住んでいた自治体がパ

私のことを男扱いする人たちを、私はもう相手にしない

私はMtFトランスジェンダー。できることなら「お兄さん」「彼」「〜くん」といった人称で呼ばないでほしいと思っている。しかし女性らしくない風貌を私が好んでいることもあり、今でも8割方は、周囲から男性扱いされることがほとんどだ。 私はこの事実をどこか「仕方がない」と思いながらも、落胆や憤りといった感情も持ち合わせていた。 しかしここ数日間で、私はあることに気がついた。私に浴びせられる「お兄さん」という声かけのほとんどは、真面目に向き合う必要がなく、実は軽くあしらって良い程度の

アセクシュアルの私が、お坊さんとシスターから学んだこと

人から性的な存在として見られることに辟易していた私は、一時期「どうしたら人から性的な存在として見られにくいか」についてばかり考えていた。 私は今結構自分が好きだ。センスが良くて、社交的で、性別分け隔てなく素敵な友人がいる、そんなところが好きだ。だからそういう自分の好きなところを、変えたくはなかった。つまり、あえてダサい恰好をするとか、人との交流を少なくするとか、異性愛者の同性の友人とだけ親しくするとかいう方法はとりたくなかった。どういう属性を付け加えれば、もっと生きやすくな

言葉と文章と表現と

 ちょっと油断するとすぐ数ヶ月経っている。かなり意識して書かないとあっという間にご無沙汰してしまうと反省。  最近、仕事以外の文章を書くことがめっきり減った。noteもこれまでで一番、更新頻度が低くなっているかもしれない。英語の勉強を始めたことで、自分が日本語のネイティブスピーカーであることを意識し、話すとき、書くとき、日本語を操りながら、そのことに無自覚であったのではないかと思うことが増えた。  言葉は言語に制約され、言語は文化を構成する。文章表現はニュートラルなどでは

ここでなら息が吸えると信じられる場所は、何箇所あったっていい。

「日本の女子サッカー界も、セクシュアル・マイノリティにとってのセーフティな場所であれると思いますか」 女子W杯開催中のタイミング、NHK・クローズアップ現代で「女子サッカーとLGBTQ+」を切り口に番組を放送するとのことで、5月から取材をしていただいていた。冒頭の問いは、その取材中に質問されたものだ。 今回の放送にあたり、日本の女子サッカー界だけでなく、アメリカのトップリーグの試合も取材をしていると担当者の方が教えてくれたので、取材のなかで印象に残っていることは何ですかと

女でも男でもなく何者でもない自分でいたい

休職して世間の目から縛られる感覚がなくなり、かつ妊娠したお腹もそれらしく目立ってきた今。意外にもとても生きやすい。 休職前は、周囲から「女」に向けられる目線を執拗にこちらにも向けられる中で、いかに自分を壊されないように守るかに必死だった。ただでさえ男性用制服でオープンに仕事をしていたのにその状況だったから、本来の自分よりも遥かに男らしく振る舞うことでバランスを取るしかなかった。 自分は自らを「トランスジェンダー」を名乗ることがあるほどには、生まれ持った「女」という性別に従っ

セクシャルマイノリティの僕はどのスーツや礼服を着ればいいの

こんにちは。 あいとです。 スーツと礼服を買いに行った時の話 最近スーツや礼服を買いに行きました。 その時僕はどちらかと言うと男性的な格好をして、 1人で買いに行きました。 お店に入ったら、 すぐに店員さんが声を掛けてくれました。 僕はメンズスーツを買いたいと思っていましたが、 店員さんには声の高さや背の高さで女と思われたのか、レディースのものを案内されました。 でも、僕はそこからメンズスーツを見に行くという勇気はなかったので、大人しく案内を聞いていました。 礼

ホガラカにごあいさつ!

ボクはゲイです。 1960年生まれ。 還暦過ぎのシニアゲイ。 ずっと外食産業の経営コンサルタントとして生きてきました。 スーツを着てネ。 父の興したコンサルティング会社を共に業界一の規模に育て、継承しました。 つまりゲイの経営者。 ただ父が残した大きな負債に耐えられず会社は倒産。 ゲイの破産者に転落します。 50歳のちょっと手前の出来事でした。 その日、食べることに苦労しながらも30半ばからつきあっていたパートナーと一緒にがんばり、仕事も生活もなんとか軌道にのりました。