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ビューティフル・レインボー

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LGBTQ+やジェンダーなどに関するnoteを、幅広くピックアップしています。
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LGBTと私

きのう「ビューティフル・レインボー」というマガジンを作りました。 作った経緯はこちらに書きましたが、今日はもっとズバッと踏み込んで、私自身のジェンダーに関する話をしようと思います。 文章につらつら書くより、この漫画を読んでいただいたほうが早いかもしれません。 主人公のユウは、私の分身です。 「女」であることを求められ、自分にできる範囲で女らしくふるまうものの、やはりしっくりこずに最後は「私自身」であることを選ぶ話。 「私は男でも女でもありません」という邦題のついたドキ

婚活から考える私なりの幸福論

私は、婚活というものにとても興味がある。 離婚経験があるので、自身にもう結婚願望というものはないのだけれど、 「結婚相手を探す人々」の話を聞いていると、様々な発見があって面白い。 彼ら彼女らは、人生を共に過ごす相手を探すと同時に、真剣に自分と向き合い、内省する。 自身を濾過して明度を上げる作業をしてるみたいで、人間らしくてすごくいいなと思う。 自分はどんな人間で、どんな人といたいのか 妥協できるもの、譲れないものは何か 婚活とは、己をとことん深掘りする大切な時間

ゲイ専業主夫は、ばらまきのカヤの外

僕のような存在をカヤの外だとしても、でるわでるわの定額減税の問題。 あんなものは~!と意見したくても、ま、自分関係ないし。 この淋しさは、なんだろ。 ボコさんの会社の扶養補助(同性OK)の条件で世帯合併(住民票を1つに)しており、わたしは単身世帯じゃなくなっているので、10万円支給の対象外だが、被扶養者でもないので(法律婚できないので)、私の分の4万円がボコさんの所得から減税されるわけでもない。つまり、私は存在しない人間。 同性パートナー向け生命保険で世帯合併が条件のとこ

パートナーが更年期障害のときどうするか

更年期障害に悩まされる方、パートナーの存在が妙にイライラしたり、すれ違っているような気持ちになることってありませんか。 私は40代後半で、更年期に片足を突っ込んでいる時期で、まだ明確な症状はないけど、とにかくPMDDがひどくなっています。PMDDは月経前症候群の中でも身体的症状より精神的な不快症状が強いタイプです。 2~3日寝込みたくなるほど鬱っぽくなります。漢方が効かず、薬を処方されましたが、あまり習慣的に飲むことに抵抗があります。 一方、50代前半のパートナーはホッ

『君の名前で僕を呼んで』〜どうしようもなく魅力的な「大人」について〜

いつだって余裕綽々で、不誠実で、そしてどうしようもなく魅力的な「大人」にばかり、恋をしてきた。ぼくが恋に落ちる男や女は、きまってそんな「大人」ばかりだった。近づけたと思ったら躱されて、ぼくの気持ちを知っていながら期待をほのめかすような甘い言葉を囁いて、でもけっしてぼくのものにはなってくれず、やがてはするりとどこかに去ってしまう、残酷な「大人」たち。オリヴァーはまさに、ぼくにとってそういう「大人」だった。 舞台は80年代の北イタリア、夏。17歳のエリオは両親と滞在している別

猫野ソラになりました

みなさん、こんにちは。猫野サラと申しま・・・した。きのうまでは。 今日から猫野ソラになりました。サラからソラへ。 たったの1字違いですが、私にとっては大きな改名です。というのも、サラという自分のハンドルネームをずっと変えたいと思っていたから。 ちょうど3年前に見た、あるドキュメンタリー番組をきっかけに、私は自分のジェンダーを特定することができなくなりました。最近よく見る性別の選択肢、「男」「女」「どちらでもない」。最後のどちらでもないを選択するのが私です。 サラという

カミングアウトしたときに、こんな風に言われたいという想像

まだ誰にも恋人が同姓だってことはカミングアウトしてないし、しようとも思っていない。でもできない理由は、なんど考えても行き着くのは偏見が怖いんだと思う。気持ち悪いなんて思われないかもしれない。きっとわたしの友人は思わない。でも思われるとしたら私だけじゃなく彼女も含めてってことだから。わたしのせいで、彼女がだれかに気持ち悪いと思われるのはそれはやっぱり苦しい。 友人たちは理解してくれそうな気はする。でもその話が広がって、どこかで理解できない人にも広がって、そうして思われることが

その質問男性には絶対しないよね?

かけちくさんご飯作るの? この手の質問が大嫌いだ 女はご飯作って掃除して 子供を産んで育てて1人前という風潮 そろそろ無くしてくれ パスタやうどんやラーメンを茹でると言うところまで ご飯を作ると言う作業に入っているのなら、イエスになるのだろうか? ただ男性が求めているのはそういうことではなくて、写真のようなご飯なんだと思う。 先日打ち合わせの帰りのみに誘われて、早く帰りたかったけど行かざるをえなくなった。 酔っ払った50代の独身男性が、俺は20代の子供の産める奥さ

彼女のこと。

自分以外の誰かのことを改まって書くのは、これが初めてだ。 私の彼女について。 このセクシュアリティの界隈では知ってる人が少なくないであろう某掲示板。彼女との出会いは、私が投稿した出会い募集の投稿だった。 失恋を失恋で上塗りしていた夏、毎週のように違う誰かとアポをとっていた初秋。行き当たりばったりでじたばたするのに疲れてしまって、 これが上手くいかなければ休もうと決めていた。 「25歳以上40歳以下の方」 特に深い意味はなかった。なんとなく、自分の好みの傾向として歳上

レズビアンは「おしゃれ」なんかじゃない

最近、LGBTQ+について扱うドラマや映画が増えてきたように感じる。 血眼になって「百合だ…!」「BLだ…!」と探さなくても、流行りのドラマをみていれば、至極自然にレズビアンやゲイのカップルが出てくるようになった。 可視化されることはとてもいいことだと思う。 アタシたちは「普通」に生きていますし。 ただ、生活していますし。 ただ、ちょっと思う。 作品に出てくるレズビアンの部屋、大体照明暗くて物がやたら多いカルチャーな部屋に住んでない? 気のせい? アタシがそんなダー

身体的女性のわたしは、スカートを履いて男性性を表現したい。

わたしの中の少女が、可愛い服に執着している 断捨離をした。洋服を山ほど捨てた。だけど、捨てきれないものがある。もう到底着ることのできない、タグのついたままの、150サイズのミニスカートたち。 派手目でちょっと強そうなブランドの、デニム生地のチュニックやふわふわの悪魔みたいなスカートが、わたしのクローゼットの中に眠っている。 Xジェンダーを自認しているわたしは、男性に見られたくて(表現したい性が男性で)、いわゆる”男っぽい”服を身に纏うことが多い。その傾向は中学一年生の頃から

LGBTsの私が大好きな動画

こんばんは、はるです。お久しぶりです~ 数日前のりこのnoteに載っていた「バラバラルルル」を見て、どこかで見たことある絵だなーと思ったんですよね。今回はそんな話。 ☆タイトルは「確信」(やる気あり美)この「確信」という「やる気あり美」さんが出している動画、私が何度も見た動画で、テーマはLGBTsです。「わかる!わかる!」を連呼しながら見たこの作品も、「バラバラルルル」と同じ井上涼さんが作ったアニメ。ゆるい絵と声が最高です。 ☆「クラスに君と同じゲイがいます」 そんな神の

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散る散る満ちる

次の正月は帰る?帰らない?

親戚の前で指輪は外せ。 親戚といっても、52兄の嫁さんと子供、49兄の嫁さんと子供くらいしかいないのに。そんな身内中の身内の親戚にも、僕のこと(ゲイ専業主夫であること)は教えたくないらしい僕の母と52兄。 母に、まず電話で伝えた。 指輪はずせというなら、僕は正月はもう帰らないと。 母「わかった。52兄には伝えておくわ。色々、難しいわね…ほんと。」 と、言ってくれたが、不安になり、兄弟チャットでも通知した。 (52兄はいつも電話に出ないのでチャットにした) 案の定、