拝啓 あんこぼーろ

日本とかで、働いています。 野良猫のピースとかと、たまに暮らしています。アイコンは、う…

拝啓 あんこぼーろ

日本とかで、働いています。 野良猫のピースとかと、たまに暮らしています。アイコンは、うわの空お手製チャーム、カワセミカヌレ仕様!

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    拝啓あんこぼーろさんとあこはるかによる、ぐだぐだな音声配信と、それにまつわる裏話や熱い想いを語っている記事を集めています。

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    6月企画。 あの日の景色。あの日の味。 参加作品。

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    noteで遭遇した、すてきなことを描く人たちを集めてみました。 同じようにすてきだなぁ、と感じて貰えたらとても気持ちがいいです。

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「つくね小隊、応答せよ、」(壱)

昔々、あるところに一実坊弁存という旅の僧侶がいました。 弁存は旅をして、仏の教えを人々に説き、諸国を歩いておったそうです。 ある秋の日、弁存は、遠州府中の村を歩いておりました。今で言う静岡県磐田市のあたり。 その村はちょうど秋祭りの最中のようで、人々は餅をついたり、旗を立てたり、なにやら忙しい様子です。 やがて、日が暮れてきました。 彼はこの村で一晩泊めさせてもらうことに決め、とある家の戸を叩きます。 「拙僧は旅をしておる弁存と申す。もしよければ、一夜を明かさせては

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「つくね小隊、応答せよ、」(壱)

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    ふたござのうえをころころびいばあむうん

    ふたござのうえをころころびいばあむうん

    風呂上がりの夜道で、金槌を振りかざした女性に助けを求められ、110番通報した話。(後編)

    風呂上がりの夜道で、東南アジア系の男女の喧嘩に巻き込まれ警察を呼んだ。 警官たちが到着すると、通訳だと間違われ、通報者だと理解してもらえるも、結局通訳させられるのであった。 湯上がり新米通訳者 令和冒険絵巻 最終巻! 「じゃあちょっとこっち来て、通訳してくれる?」 「…あ、はい、いいですよ」 「すまないんだけどさ、この女性にさ、何があったのか聞いてくれる?」 たくさんの警察官に腕組みをされ囲まれて、事の重大さに気づいた女性は震えながら胸を押さえ、過呼吸のようになり

    風呂上がりの夜道で、金槌を振りかざした女性に助けを求められ、110番通報した話。(後編)

    風呂上がりの夜道で、金槌を振りかざした女性に助けを求められ、110番通報した話。(中編)

    風呂上がりの夜道。 男性にコンクリートを投げつけ、その男性の髪を鷲掴みにして金槌を振りかざす女性と、髪を鷲掴みにされた男性。 そのふたりに助けを求められた。 男性が女性を襲おうとして返り討ちにあっている真っ最中かもしれない。 もしくはシンプルに、女性が男性を襲っているのかもしれない。 この様子だけではまだどちらとも断定できない。 いわばシュレディンガーの猫である。 ぼくはシュレディンガー猫の入った箱をおそるおそる開く。 「あの、えっと、どうしたんですか……?」 す

    風呂上がりの夜道で、金槌を振りかざした女性に助けを求められ、110番通報した話。(中編)

    風呂上がりの夜道で、金槌を振りかざした女性に助けを求められ、110番通報した話。(前編)

    わたくしはね、年末にちょっとしたランニングの大会があるので、それに向けて近所を走ったり、山を走ったりしておるわけなんです。 ですけどもまあ、子供の頃から運動が好きだったという記憶もなく、ましてや部活なんかもしてこなかった人間でございますので、思いついたようにそんなに突然運動を始めたら、心よりも先に体が拒否反応を起こしてしまったようでございまして、挫いてもいない足首に捻挫の症状が出ている次第なんです。困ったもんですよまったく。 そしてね、捻挫は安静にしすぎていてもいけないっ

    風呂上がりの夜道で、金槌を振りかざした女性に助けを求められ、110番通報した話。(前編)

    大阪は雨でした。 みなさまのまちはいかがでしたか。 10年ぶりの仲間達に会い、 10年ぶりの街に帰り、 10年前の、自分に会った気持ちになりました。

    大阪は雨でした。 みなさまのまちはいかがでしたか。 10年ぶりの仲間達に会い、 10年ぶりの街に帰り、 10年前の、自分に会った気持ちになりました。

    大阪といえば、猫、ですよね。 そして、猫といえば、梨です。 https://note.com/akoharuka/n/n22c1b3a67e12

    大阪といえば、猫、ですよね。 そして、猫といえば、梨です。 https://note.com/akoharuka/n/n22c1b3a67e12

    ふたりが皆様のナピソードを枉駕来臨お待ちしておるそうです。

    秋もまっさなし。 なしのエピソード、 なピソードをどしどしどすこいお待ちしておりなし。 あきなし

    ふたりが皆様のナピソードを枉駕来臨お待ちしておるそうです。

    ひと色展旅行記 下

    小学生満員電車のとても騒がしい江ノ電を、七里ヶ浜で降りる。 先程の喧騒が嘘だったかのように、静けさが住宅街に染み渡る。風の音と自分の足音。潮風の香り。 暫く歩くと、緩やかな下りの坂道の向こうに横断歩道があり、信号が点滅している。 信号の向こう側には、光を反射した白っぽい海が、きらめいている。 潮風が、吹いて、くる。 ああ、いいなぁ、こういうの。 そうつぶやく。 「あれ?アサミさん、この子って金沢のひと色展にいましたっけ?」 ぼくはひと色展の回廊で、イシノアサミにそう

    ひと色展旅行記 下

    ひと色展旅行記 中中下(南南西的)

    江の島でくたくたに疲れたぼくは翌朝、横浜駅近くのカプセルホテルサウナで目を覚ます。 今日は心のスタンプラリー2日目。 またの名をひと色展訪問後夜祭。 きょうの夕方の新幹線で梨の産地に帰るので、あわてて飛び起きカプセルホテルのカプセルのカプセル天井に額を打ち付け額の色がカプサイシン。 平たく言えばカプセルホテルでカプセル天井にカプサイシン、額の色展。 横浜駅そばに流れる帷子川。 かたびらがわと読む。 片平なぎさ←こちらはかたひらなぎさと読む。 この帷子川に魚が数匹泳いで

    ひと色展旅行記 中中下(南南西的)

    ひと色展旅行記 中

    ひと色展控室でバナナパンを頬張ったぼくは、背負っていたリュックを、どっしりとした象のようなソファにどすりと置く。 中身がとても重たかったのだ。 およそチワワ成犬6匹分ぐらいはあったと、そう言い伝えられている。 さて、イシノアサミはどこなのだろう? 姿が見えぬが。 と、うわちゃんに言う。 そだ。お客さんと一緒にまわりながらお話をしてるだよ、とうわちゃんが答える。 それならば先にちょっとだけあたりをみてまわろう。 大倉山記念館は、なかなかに面白い造りになっていて様々な小

    ひと色展旅行記 中

    ひと色展旅行記 上

    横浜駅から数駅ほどのところにある『大倉山記念館』 先日、その記念館へ行ってきた! ひと色展である。 人生で初めての横浜。 新幹線で新横浜駅。 新横浜駅から横浜駅。 横浜駅から、東横線、大倉山駅へ。 電車からちょぷんと飛び降りると、駅のホームからこんもりとした、こだかい山が見えている。 あ、あれが大倉山… まさかあれを登るのであろうか…!! いやまさかね!!!!! と大声で叫びつつ、改札口をむぴぴと通り抜け、興奮したまま全速力で駅を駆け抜ける。 駅前のケンタッキーのそ

    ひと色展旅行記 上