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#映画感想

凡庸”映画”雑記「インサイド・ヘッド2」

凡庸”映画”雑記「インサイド・ヘッド2」

インサイド・ヘッド2を観る。

思春期を迎える少女の日常の物語。大きな事件が起こるわけでなく、思春期の、危うい変化で生まれる、人との関係性にひたすら苦悶する様子が、赤裸々に語られる。

頭の中(心の中?)に、巣食うさまざまな感情が、一人の生き方に右往左往し、何とか、世界に寄り添わせようとする。今まさに取り囲もうとしている社会に、正しく、心地よく着地させようと悪戦苦闘する。

新たに生まれる、さまざ

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凡庸”映画の日”雑記「デッドプール&ウルヴァリン」

凡庸”映画の日”雑記「デッドプール&ウルヴァリン」

デッドプール&ウルヴァリンを観る。

正直、つまらないとは言わないけれど、通り過ぎるのをただ見つめていた。乗り切れずに、立ち尽くしていた。そんな感じ。

一発目の(映画の)デットプールは気に入っていた。あの、疾走感が好きだった。軽妙とは言うには、憚られる下品なジョークと、容赦ない殺戮に、歓喜した。(ほとほと人間と言うのは、恐ろしい)

それを記憶してたので、今日、映画の日。普段よりはお得に鑑賞でき

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凡庸“飛んで”雑記「翔んで埼玉飛んで見る」

凡庸“飛んで”雑記「翔んで埼玉飛んで見る」

翔んで埼玉の第二弾「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」を観てきてしまった。

全く観るつもりはなかったし、この間観た「ゴジラ -1.0」の、日本映画の枠を凌駕する素晴らしい記憶が脳裏にこびり付いたままなので、完全に、身もふたも教訓も訓示もない娯楽映画であるこれを観るのは、抵抗があった。

じゃぁ、なんで観たんだようとなるのだけれど、それは、すべては妻のせいである。彼女がどうしても観たいと言ったか

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凡庸”感想”雑記「ゴジラ -1.0(マイナスワン)」少しネタバレ有り

凡庸”感想”雑記「ゴジラ -1.0(マイナスワン)」少しネタバレ有り


ゴジラを観てきたゴジラ -1.0(マイナスワン)を観てきたので、その感想。

普通に面白いゴジラ映画だった。

ちゃんと、強く、ちゃんと、恐ろしい。その場面がちゃんと続く。

予告すごく良かったのと、息子も行くというので、久しぶりに親子でと、観に行ったのだけど、期待を全くしていなかったおかげか、予想外に納得いく面白さだった。

ゴジラの破壊が素晴らしいとにかく、ゴジラが街を破壊する場面、戦艦や戦

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「007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ」健忘録※ネタバレ少々

「007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ」健忘録※ネタバレ少々

アマゾンプライムビデオで最新の「007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ」を観たので、感想と健忘録。

あんまりいい評判を聞いていなかったので、少し不安だったが、さすがに世界的な超大作だけあって、演技、演出、特にアクションシーンの作り込みは素晴らしかった。

イタリアの歴史的街の中で、よくもまあこれだけ派手なカーアクションができるものだと、関心。結構、壁や道が壊れていたが、特撮なのだろうか。いや、そん

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「浅田家!」を観た。このまま消えるのは惜しいと、お節介にも感想を。(ついでに福岡写真続き)

「浅田家!」を観た。このまま消えるのは惜しいと、お節介にも感想を。(ついでに福岡写真続き)

写真に多少興味がある人ならば、珍妙なコスプレ写真を脳裏に浮かべるはず。

消防士ややくざ、遊園地のヒーローなどなど、一般人の感覚からすれば一本線が確実にズレた家族の写真が、なんともいえん気持ちにさせてくれ、目が離せなくなる。

彼らの、主に写真家として、この家族写真を撮った次男を中心に描いている。

ご存知の通り、写真とカメラを趣味としている僕は、映画としての質と量は眼中になく、ほのかに憧れている

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ようやく「ドライブ・マイ・カー」を観たという話。

ようやく「ドライブ・マイ・カー」を観たという話。

前々からとても観たかったが、なかなかタイミングが合わなくて観ることができなかった。「ドライブ・マイ・カー」を今日、やっと観ることができた。

結論として、とても素晴らしい作品。大満足して映画館を出ることができた。

物語はそっけないほどのあっさり始まり、セレブ夫婦の洒落た生活を淡々と見せられ、すごい話題にはなっているけど、これは頭の良く、美意識高い系の御仁が満足する系の映画か?つまりは、僕なんかは

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「ノマドランド」を観て。諸行無常の儚さを知る

「ノマドランド」を観て。諸行無常の儚さを知る

監督が東洋人(中国系)だからだろうか。そこはかとなく侘び寂びを感じてしまう。

大きな事件はなく、何気に気遣い合いながら、互いを支えあって生きていく、車中泊民の四季を描いていく。

美しく広大なアメリカの風景を背景にしながら、孤独を抱えた女性の日々が、静かに息づいていく。声高に悲劇的な格差や、未来が壊滅した事実を、訴えるのではなく、主人公の飄々とした風貌に光る眼差しで、喩えようもない悲しみを描いて

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この間、Netflixで前から興味があった、「音楽」を観た。

この間、Netflixで前から興味があった、「音楽」を観た。

音楽を観たとても評判が良くて、いろんなところで噂になっていたアニメ映画。近いうちにAppleあたりでレンタルして、観てみようと思っていたら、いつの間にやらNetflixで配信されていた。

これ幸いと、iPadにダウンロードして、一気に観たのだった。

で、拙い感想を書かなければならないのが、どうにも苦痛で仕方がない。とにかく何か鑑賞し心が干渉した場合は、感想を述べなくてならない。(別に義務はない

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「団地」

「団地」

この間Amazonプライムビデオで「団地」を観ました。

藤山直美と岸部一徳が主演だったので、2人の軽妙な関西弁のやりとり、それだけを楽しもうと、さほど期待せず観始めました。

案の定、おもろいおもろい。心地よい関西弁のやりとりが、ほっこりして落ち着く。たまにはほんまこんなほんもんの関西弁を聞かないかんなあ。と、楽しんでいたら、話がどんどん変な方向に進んで、おもろいだけじゃ無い、人の清濁を表現した

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Netflixで「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」が配信されていたので観た。

Netflixで「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」が配信されていたので観た。

Netflixで“あれ“が配信前作の「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」も観たので、今回も必ず観なくてはと思っていたら、Netflixでやってくれて本当に嬉しかった。

内容は多々紹介されているので書きませんが、大まかに言うと大人になった主人公たちが、再び戦う話。

前作が予想外の大ヒットだったので、今回はお金がかかっている!てな感じ。ただ、うまく使っているので、嫌味はありません。

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