Yuichi Ozeki(小関友一)

旅行事業6年、中国・東南アジア人材事業5年、フィンテック・HRSaaS事業4年@リクル…

Yuichi Ozeki(小関友一)

旅行事業6年、中国・東南アジア人材事業5年、フィンテック・HRSaaS事業4年@リクルート。2018年北京大学EMBA卒業、東京大学教育学部2008卒業、数学オリンピック2001年入賞。

記事一覧

密航留学生「長州ファイブ」を追って/宮地ゆう/2005/★★★☆☆

慶應SFC→朝日新聞社→コロンビア大学を経て、40歳でサンフランシスコ支局長の宮地ゆう氏の取材本。日本の危機に際してイギリスに密航した5人の足跡をイギリスでたどった取…

スパークする思考/内田和成/2008/★★★★☆

現在BCGシニアアドバイザー、早稲田大学教授の内田氏はJAL入社後、33歳で慶応MBAを卒業。34歳でBCGに入社後、40歳でパートナー、49歳で日本代表へ。47歳から事業戦略系の書…

代表的日本人/内村鑑三(鈴木範久訳)/1908/★★★★★

新渡戸稲造の「武士道」、岡倉天心の「茶の本」に並ぶ、日本人が英語で日本の文化・思想を西洋社会に紹介した代表的な作品。内村氏が、諸外国との戦争、欧米文化の到来を肌…

企業変革力/梅津祐良/1997/★★★☆☆

NHK、モービル石油、日本メドトロニックを経て、早稲田大学の教授を詰めた梅津氏。自分たちの親世代ではあるが、ミネソタ州で心理学を学び、ノースウエスタン大学MBAを卒業…

野村克也全語録/野村克也/2022/★★★★★

野村氏の私の最初の記憶は、ヤクルトスワローズ時代に「ID野球」「野村再生工場」と呼ばれ、他球団では活躍できなかった選手を率いて優勝した時。さかのぼると、野村氏は19…

運気を磨く/田坂広志/2019/★★★☆☆

「知性を磨く」「採用を磨く」「人間を磨く」に続く「運気を磨く」の四部作目。ゼロ・ポイント・フィールド理論、引き寄せの法則、など、やや怪しげで、難しい理論の説明が…

営業力/田坂広志/2004/★★★★★

日本が誇る技術者、経営学者の田坂氏の営業に関する書物。営業の本は腐るほどあります。それらの本と違いがあるとすると営業のスキルや上達のステップ論を語るのではなく(…

アルケミスト/パウロ・コエーリョ/1988/★★★★★

ブラジルの小説家パウロ氏によって描かれた「アルケミスト」は、ブラジルでベストセラーになったのち、世界約70か国で翻訳、約3000万部が売れている、世界で最も読まれた本…

人事と組織の経済学 実践編/エドワードPラジーアー・マイケルギブス/2017/★★★★★

スタンフォードとシカゴブースのMBAの教授が書いた本で、人事と組織のアジェンダの様々論点について経済学のルールを利用した解釈と事例を提供してくれる。各論どうすべき…

僕は君たちに武器を配りたい/瀧本哲史/2011/★★★★☆

麻布中高→東大→マッキンゼー→エンジェル投資家→京大教授(イノベーション・マネジメント・サイエンス)の瀧本氏の著書。現代の資本主義というルールの上で、我々がどう…

ブルーロック/金城宗幸・ノ村優介/2018~/★★★★★

日本フットボール連合がワールドクラスのストライカー、ブルーロック(青い監獄)を設立するところから話は始まり、主人公・潔世一は自らの持つ武器を活かし、他のストライ…

スポートマンシップバイブル/中村聡宏/2020/★★☆☆☆

日本スポーツマンシップ協会代表理事の中村氏の著書。スポーツの価値は何かとはあまりちゃんと言語化してこなかったので、その意味で参考になります。エピソード色々ありま…

戦略がすべて/瀧本哲史/2015/★★★☆☆

東大法学部卒業、マッキンゼー所属後、独立。京大准教授、エンジェル投資家など、様々な顔持つ方の一冊。 エピソードが断片的で、ストーリーがないことが若干の残念ポイン…

奈良の大仏/香取忠彦・穂積和夫/2010/★★★★☆

奈良の大仏、高さ15mという巨大建造物を今から約1200年前の8世紀に約12年間かけて国民の1/2(のべ約260万人)を参加し、1000年以上続く大仏の原型を作っていること、その凄…

起業家/藤田晋/2013/★★★★★

言わずと知れた、サイバーエージェントの創業者の著者。華やかな起業家としての生活ではなく、人知れず感じた苦労や孤独を赤裸々に記載している。 事業を創るというのはど…

まず、戦略思考を変えよ/田坂広志/2001/★★★★★

多摩大学教授、ローソン取締役、日本総合研究所フェローなど、シンクタンク、コンサルタント、学者といった様々な顔を持つ田坂氏。経歴からしてアカデミックな観点での構造…

密航留学生「長州ファイブ」を追って/宮地ゆう/2005/★★★☆☆

密航留学生「長州ファイブ」を追って/宮地ゆう/2005/★★★☆☆

慶應SFC→朝日新聞社→コロンビア大学を経て、40歳でサンフランシスコ支局長の宮地ゆう氏の取材本。日本の危機に際してイギリスに密航した5人の足跡をイギリスでたどった取材の日々を記している。わずか150年前本当に日本からこの5人がイギリスに行っていたのだ、ベンチマークの薩摩藩16人もイギリスに渡航している影も感じることがでる、とても生々しい一冊です。司馬遼太郎など、明治維新の他の作品と一緒に読むと立

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スパークする思考/内田和成/2008/★★★★☆

スパークする思考/内田和成/2008/★★★★☆

現在BCGシニアアドバイザー、早稲田大学教授の内田氏はJAL入社後、33歳で慶応MBAを卒業。34歳でBCGに入社後、40歳でパートナー、49歳で日本代表へ。47歳から事業戦略系の書籍を出すが、57歳の時にスキル系の本として本書をだす。「スパーク」という言葉が何とも言えない古臭さを醸し出していますが、サブタイトルに「右脳発想の独創力」とあるとおり、この本は如何に「右脳を使って筋の良いアイデアをひね

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代表的日本人/内村鑑三(鈴木範久訳)/1908/★★★★★

新渡戸稲造の「武士道」、岡倉天心の「茶の本」に並ぶ、日本人が英語で日本の文化・思想を西洋社会に紹介した代表的な作品。内村氏が、諸外国との戦争、欧米文化の到来を肌で感じながら、日本人としてどう生きるかに迫った本。各時代でピックアップされた日本の様々なリーダーの方々は、各々に深みがあり、味があります。正解を探すというよりは、自分自身のリーダーシップの在り方と近いもの、遠いものはなにか、考えながら読むこ

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企業変革力/梅津祐良/1997/★★★☆☆

企業変革力/梅津祐良/1997/★★★☆☆

NHK、モービル石油、日本メドトロニックを経て、早稲田大学の教授を詰めた梅津氏。自分たちの親世代ではあるが、ミネソタ州で心理学を学び、ノースウエスタン大学MBAを卒業し、視界が広い印象。変革型リーダーシップ、グローバルチャレンジなど、様々な書籍を出版し、2013年に鬼籍。
大規模な企業が変革を進める上でよくある失敗事例を踏まえ、よくある落とし穴と、推進のステップが言語化されている。教科書的なステッ

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野村克也全語録/野村克也/2022/★★★★★

野村克也全語録/野村克也/2022/★★★★★

野村氏の私の最初の記憶は、ヤクルトスワローズ時代に「ID野球」「野村再生工場」と呼ばれ、他球団では活躍できなかった選手を率いて優勝した時。さかのぼると、野村氏は1954年にテスト生で南海ホークスに入団して、現役27年の中で、歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王、MVP5回、首位打者1回、本塁打王9 回、打点王7回など、タイトルを総なめした一流の選手。プロ野球の監督としては、ヤクルト→阪神→東

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運気を磨く/田坂広志/2019/★★★☆☆

運気を磨く/田坂広志/2019/★★★☆☆

「知性を磨く」「採用を磨く」「人間を磨く」に続く「運気を磨く」の四部作目。ゼロ・ポイント・フィールド理論、引き寄せの法則、など、やや怪しげで、難しい理論の説明が中盤にありますが、「あるがままの自分とは?」といった根源的な問いかけに築かされる部分もあると思います。気になったタイミングで読むのがおすすめの一冊です。

▼おすすめのヒト
・運気を磨きたい方

▼印象的なコト
・自らの人生で大きな「運気」

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営業力/田坂広志/2004/★★★★★

営業力/田坂広志/2004/★★★★★

日本が誇る技術者、経営学者の田坂氏の営業に関する書物。営業の本は腐るほどあります。それらの本と違いがあるとすると営業のスキルや上達のステップ論を語るのではなく(もちろん触れていますが)、営業というプロセスを通して我々は人生をどう豊かにできるか、その観点に迫ろうとする良本だと思います。社会人のベテランであっても学べること、復習できることは多いと思います。

▼おすすめの方
・全セールスパーソン
・社

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アルケミスト/パウロ・コエーリョ/1988/★★★★★

アルケミスト/パウロ・コエーリョ/1988/★★★★★

ブラジルの小説家パウロ氏によって描かれた「アルケミスト」は、ブラジルでベストセラーになったのち、世界約70か国で翻訳、約3000万部が売れている、世界で最も読まれた本の一つです。
最初にこの本を紹介された時に「この本は読むたびに心に残る部分が変わる」ということを教えてもらいましたが、まさにその通りです。数年に1回読み、気になったページを織り込むのですが、毎回織り込むページが異なります。読書は多かれ

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人事と組織の経済学 実践編/エドワードPラジーアー・マイケルギブス/2017/★★★★★

人事と組織の経済学 実践編/エドワードPラジーアー・マイケルギブス/2017/★★★★★

スタンフォードとシカゴブースのMBAの教授が書いた本で、人事と組織のアジェンダの様々論点について経済学のルールを利用した解釈と事例を提供してくれる。各論どうすべきか方向性を考える際に、教科書的にどう考えればいいか冷静になる時に引っ張って気になるところだけ読むという辞書的な使いた方を私はしています(500ページ、5000円越えはまさに辞書w)
人事の意思決定の特長は、結果がわかりづらく、また時間軸を

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僕は君たちに武器を配りたい/瀧本哲史/2011/★★★★☆

僕は君たちに武器を配りたい/瀧本哲史/2011/★★★★☆

麻布中高→東大→マッキンゼー→エンジェル投資家→京大教授(イノベーション・マネジメント・サイエンス)の瀧本氏の著書。現代の資本主義というルールの上で、我々がどう生きるべきか、自身を体験をもとに主観ど真ん中で書かれている。
彼の本としては2冊目ですが、1冊目が大学生向けの色が強かったのに対して、こちらは社会人若手向け。2019年に鬼籍に入ったと聞いた時はびっくりしましたが、この本を読むと鬼気迫る彼の

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ブルーロック/金城宗幸・ノ村優介/2018~/★★★★★

ブルーロック/金城宗幸・ノ村優介/2018~/★★★★★

日本フットボール連合がワールドクラスのストライカー、ブルーロック(青い監獄)を設立するところから話は始まり、主人公・潔世一は自らの持つ武器を活かし、他のストライカーとしのぎを削りながら、世界最高のストライカーを目指していく物語。
漫画とは基本的に、個人力、チーム力が色々な出来事を通して向上していく作品が多い中、キャプテン翼(1981~1988)は個々人の技、チームワーク、良きライバルに焦点を当てて

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スポートマンシップバイブル/中村聡宏/2020/★★☆☆☆

スポートマンシップバイブル/中村聡宏/2020/★★☆☆☆

日本スポーツマンシップ協会代表理事の中村氏の著書。スポーツの価値は何かとはあまりちゃんと言語化してこなかったので、その意味で参考になります。エピソード色々ありましたが、もう少し深く各エピソードがあったら嬉しかったです。この本では語られていませんでしたが、私はスポーツの良さは成功と失敗のわかりやすさ、だと思っています。結果が曖昧にならずに、ビジネス的にはPDCAが回しやすい。

▼おすすめのヒト

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戦略がすべて/瀧本哲史/2015/★★★☆☆

戦略がすべて/瀧本哲史/2015/★★★☆☆

東大法学部卒業、マッキンゼー所属後、独立。京大准教授、エンジェル投資家など、様々な顔持つ方の一冊。
エピソードが断片的で、ストーリーがないことが若干の残念ポイントだが、一つ一つは彼の魂が注入されていて力強いエピソード。

▼おすすめのヒト
・瀧本氏に興味がある方

▼印象的なコト
・若年層を野球からサッカーに向けたことの意義は大きい。そしてこの成功は、「ボールを蹴れて走れる人」ではなく、「現代サッ

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奈良の大仏/香取忠彦・穂積和夫/2010/★★★★☆

奈良の大仏/香取忠彦・穂積和夫/2010/★★★★☆

奈良の大仏、高さ15mという巨大建造物を今から約1200年前の8世紀に約12年間かけて国民の1/2(のべ約260万人)を参加し、1000年以上続く大仏の原型を作っていること、その凄みです。
例えば、有名なクフ王のピラミッドは約4500年前の紀元前2500年前に、高さ約150mのピラミッドをのべ数万人近い人数が約20~数百年間(諸説あり)かけて作ったことと比べるとスケールダウンしますし、関わった方の

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起業家/藤田晋/2013/★★★★★

起業家/藤田晋/2013/★★★★★

言わずと知れた、サイバーエージェントの創業者の著者。華やかな起業家としての生活ではなく、人知れず感じた苦労や孤独を赤裸々に記載している。
事業を創るというのはどういうことか、プロデューサーや社長という立場の方の責任が垣間見える。有名人もちらほら出てきますし、読みやすい小説風の作品です。

▼おすすめのヒト
・ユニットリーダー、チームリーダー、マネージャーの方全員
・PMFフェーズの事業に携わる方

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まず、戦略思考を変えよ/田坂広志/2001/★★★★★

まず、戦略思考を変えよ/田坂広志/2001/★★★★★

多摩大学教授、ローソン取締役、日本総合研究所フェローなど、シンクタンク、コンサルタント、学者といった様々な顔を持つ田坂氏。経歴からしてアカデミックな観点での構造化、抽象化と、言葉選びが素晴らしいことに加え、ビジネスの現場感覚や、人間に対する考察がとても深いです。田坂氏の本は、ほとんど全てを読んでいますが、この本はその中でもトップ3にはいる20年前の書籍が今でも全く色あせない1冊です。

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