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スポートマンシップバイブル/中村聡宏/2020/★★☆☆☆

日本スポーツマンシップ協会代表理事の中村氏の著書。スポーツの価値は何かとはあまりちゃんと言語化してこなかったので、その意味で参考になります。エピソード色々ありましたが、もう少し深く各エピソードがあったら嬉しかったです。この本では語られていませんでしたが、私はスポーツの良さは成功と失敗のわかりやすさ、だと思っています。結果が曖昧にならずに、ビジネス的にはPDCAが回しやすい。

▼おすすめのヒト
・スポーツに打ち込んだことのある方

▼印象的なコト
・スポーツマンと体育会系人材の最大の差は、自己判断能力の有無と言えるかもしれません。
・真剣な遊び。一見両立し得ないような二つの側面こそが、スポーツがもつ価値の本質です。(省略)元々現実社会で役立つ人間を育てるために開発されたソフトだからです。
・試合に負けた日はインタビューに応じない選手も多い中、ジーター選手だけは多くの記者に囲まれながら必ず取材を受けていました。しかし、自分が打って勝った日はさっさと帰ってしまいます。
・羽生選手はこんな話をしてくれました。(省略)19歳でとった金メダルは、ライバルがミスしてタナボタで勝ったという感覚が自分の中にあって満足しきれませんでした。でも今回は、ミスもあったかもしれないけれどもみんながいい状態で戦って、自分も力を出し切って勝利出来ました。
・ただ「勝てばいい」という考え方は、スポーツ本来の価値を失わせます。その一方で、ただ「愉しめばいい」というわけでもありません。(省略)Good Gameをめざして全力を尽くす過程の姿勢こそが、スポーツにおいて最も重要な価値をもたらずのです。

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