Yuichi Ozeki(小関友一)

旅行事業6年、中国・東南アジア人材事業5年、フィンテック・HRSaaS事業4年@リクル…

Yuichi Ozeki(小関友一)

旅行事業6年、中国・東南アジア人材事業5年、フィンテック・HRSaaS事業4年@リクルート。2018年北京大学EMBA卒業、東京大学教育学部2008卒業、数学オリンピック2001年入賞。

最近の記事

僕は君たちに武器を配りたい/瀧本哲史/2011/★★★★☆

麻布中高→東大→マッキンゼー→エンジェル投資家→京大教授(イノベーション・マネジメント・サイエンス)の瀧本氏の著書。現代の資本主義というルールの上で、我々がどう生きるべきか、自身を体験をもとに主観ど真ん中で書かれている。 彼の本としては2冊目ですが、1冊目が大学生向けの色が強かったのに対して、こちらは社会人若手向け。2019年に鬼籍に入ったと聞いた時はびっくりしましたが、この本を読むと鬼気迫る彼の熱量を感じられます。 ▼おすすめのヒト ・社会人若手 ・変わりたい方 ▼印象

    • ブルーロック/金城宗幸・ノ村優介/2018~/★★★★★

      日本フットボール連合がワールドクラスのストライカー、ブルーロック(青い監獄)を設立するところから話は始まり、主人公・潔世一は自らの持つ武器を活かし、他のストライカーとしのぎを削りながら、世界最高のストライカーを目指していく物語。 漫画とは基本的に、個人力、チーム力が色々な出来事を通して向上していく作品が多い中、キャプテン翼(1981~1988)は個々人の技、チームワーク、良きライバルに焦点を当てている一方、この作品はストライカーとして得点を取る、というところに尖らせた点が、今

      • スポートマンシップバイブル/中村聡宏/2020/★★☆☆☆

        日本スポーツマンシップ協会代表理事の中村氏の著書。スポーツの価値は何かとはあまりちゃんと言語化してこなかったので、その意味で参考になります。エピソード色々ありましたが、もう少し深く各エピソードがあったら嬉しかったです。この本では語られていませんでしたが、私はスポーツの良さは成功と失敗のわかりやすさ、だと思っています。結果が曖昧にならずに、ビジネス的にはPDCAが回しやすい。 ▼おすすめのヒト ・スポーツに打ち込んだことのある方 ▼印象的なコト ・スポーツマンと体育会系人材

        • 戦略がすべて/瀧本哲史/2015/★★★☆☆

          東大法学部卒業、マッキンゼー所属後、独立。京大准教授、エンジェル投資家など、様々な顔持つ方の一冊。 エピソードが断片的で、ストーリーがないことが若干の残念ポイントだが、一つ一つは彼の魂が注入されていて力強いエピソード。 ▼おすすめのヒト ・瀧本氏に興味がある方 ▼印象的なコト ・若年層を野球からサッカーに向けたことの意義は大きい。そしてこの成功は、「ボールを蹴れて走れる人」ではなく、「現代サッカーの戦術が理解できる知的能力とそれを遂行できる運動能力を兼ね備えた人材」を集め

        僕は君たちに武器を配りたい/瀧本哲史/2011/★★★★☆

          奈良の大仏/香取忠彦・穂積和夫/2010/★★★★☆

          奈良の大仏、高さ15mという巨大建造物を今から約1200年前の8世紀に約12年間かけて国民の1/2(のべ約260万人)を参加し、1000年以上続く大仏の原型を作っていること、その凄みです。 例えば、有名なクフ王のピラミッドは約4500年前の紀元前2500年前に、高さ約150mのピラミッドをのべ数万人近い人数が約20~数百年間(諸説あり)かけて作ったことと比べるとスケールダウンしますし、関わった方の人数が多すぎる気もしますが、ピラミッドは権威の象徴であり、中の宝物が盗賊に盗まれ

          奈良の大仏/香取忠彦・穂積和夫/2010/★★★★☆

          起業家/藤田晋/2013/★★★★★

          言わずと知れた、サイバーエージェントの創業者の著者。華やかな起業家としての生活ではなく、人知れず感じた苦労や孤独を赤裸々に記載している。 事業を創るというのはどういうことか、プロデューサーや社長という立場の方の責任が垣間見える。有名人もちらほら出てきますし、読みやすい小説風の作品です。 ▼おすすめのヒト ・ユニットリーダー、チームリーダー、マネージャーの方全員 ・PMFフェーズの事業に携わる方 ▼印象的なコト ・社内の飲み会が頻繁に行われるようになって、ぎすぎすした社内が

          起業家/藤田晋/2013/★★★★★

          まず、戦略思考を変えよ/田坂広志/2001/★★★★★

          多摩大学教授、ローソン取締役、日本総合研究所フェローなど、シンクタンク、コンサルタント、学者といった様々な顔を持つ田坂氏。経歴からしてアカデミックな観点での構造化、抽象化と、言葉選びが素晴らしいことに加え、ビジネスの現場感覚や、人間に対する考察がとても深いです。田坂氏の本は、ほとんど全てを読んでいますが、この本はその中でもトップ3にはいる20年前の書籍が今でも全く色あせない1冊です。 ▼おすすめのヒト ・プランニング系スタッフの全員 ・組織長、事業責任者の全員 ▼印象的な

          まず、戦略思考を変えよ/田坂広志/2001/★★★★★

          洞察力/宮本慎也/2017/★★★☆☆

          元東京ヤクルトスワローズと、アテネ・北京オリンピック野球日本代表のキャプテンを務めていた宮本氏。プロ野球に入団した直後、ぴかぴかに注目され、活躍される人が多いプロ野球の世界で、努力で成果と信頼を勝ち得た方。サブタイトルに「弱者が強者に勝つ70の極意」とある通り、「スポーツ」と「ビジネス」に共通する教訓がたくさん記載されています。 ▼おすすめのヒト ・スポーツ好きの方 ・自分を努力の方だと思っている方 ▼印象的なコト ・「おまえ、真面目やなあ。投げる前に走ったらええやん。盗

          洞察力/宮本慎也/2017/★★★☆☆

          運を支配する/桜井章一・藤田晋/2015/★★★☆☆

          伝説の雀士の桜井氏と、麻雀好きサーバーエージェント創業者の藤田氏の共著。お二人の実体験をもとに、「勝負」と「ビジネス」を結び付けるような教訓で溢れています。おすすめです。 ▼おすすめのヒト ・勝負を仕掛けようとしている方 ・プロジェクト推進者の方 ▼印象的なコト ・状況的に勝負のタイミングがきたわけではないのに、勝手な主観で勝負に打って出ようとするのです。こういう「功を焦る」人は結局、自滅していきます。(省略)「忍耐強さ」は新入社員から経営者まで、仕事をしていく上で欠かさ

          運を支配する/桜井章一・藤田晋/2015/★★★☆☆

          女性活躍から始める人的資本経営/堀江敦子/2024/★★★☆☆

          楽天→独立し、企業向けに女性活躍推進の分野にてトータルで企業の伴走支援を行う堀江氏の最新の書籍。前半はアカデミックに日本の状況を分析しつつ、後半はIBM社、キリン社などの具体的な事例含めて具体性のある取り組みが並んでいる。一度自分の周囲の環境を捉えなおし、ネクストアクションを起こす意味でも役立つかもです。 ▼おすすめの方 ・組織長の方 ・人事の方 ▼印象的なコト ・日本は、性別関係なく昇進意欲が引い ・管理職になってから4年以上経過すると、80%以上の方が「管理職になって

          女性活躍から始める人的資本経営/堀江敦子/2024/★★★☆☆

          起業の天才/大西康之/2021/★★★★☆

          リクルートの創業者でありながら、リクルート事件によって一時代を終わらせた張本人、江副氏。どこまで本当なのかはわからないが、ジャーナリスト大西氏が取材をベースに江副氏の功罪を描写。褒めまくる訳でもなく、けなしすぎるわけでもない、そこにジャーナリズムを感じました。 今自分は彼よりも「いかがわしく」いれているのだろうか、刺激される一冊です。 ▼おすすめのヒト ・リクルートの方 ▼印象的なコト ・そんな時江副さんは年齢や性別にかかわらず「誰でもいいから結果を出せる人」を登用しまし

          起業の天才/大西康之/2021/★★★★☆

          稲盛和夫のガキの自叙伝/稲盛和夫/2002/★★★☆☆

          日本の近代の経営者の中で3本の指の中に入るのが稲盛氏だと思います。京セラ、KDDI、JALはもとより、盛和会、京都賞など、数々の社会的な貢献をされてきた方。 日経新聞の私の履歴書を編集、加筆した作品。昭和の名経営者が何を感じ、どんなことをしてきたか、非常にリアリティをもって味わうことのできる作品です。 ▼おすすめヒト ・稲盛氏のことが知りたい方 ・経営者に興味がある方 ▼印象的なコト ・長丁場だからこのくらいでボチボチ行こうなんて、新参者にペースを考える余裕があるものか。

          稲盛和夫のガキの自叙伝/稲盛和夫/2002/★★★☆☆

          成功者の告白/神田昌典/2004/★★★★☆

          外務省入省後、28歳でウォートンMBA卒業。その後、コンサル、米国家電メーカー日本代表を経て、34歳で経営コンサルタントとして独立と共に執筆活動を開始。10冊以上の著書があるが、本書は37歳の時の本。 読むとわかるが神田さん自身の本を小説風に仕立てたとても読みやすい作品なのですが、開成高校から上智大学といった経歴や、37歳の時点で自らを「成功者」と呼ぶあたりにかなり独自の価値観を感じる一方、この本自体は体験談から帰納法的に法則を言語化されていて、非常に興味深い作品です。 ▼

          成功者の告白/神田昌典/2004/★★★★☆

          住友銀行秘史/國重惇史/2016/★★★★☆

          1990年3月~1991年7月、作者が45歳に頃に暗躍したイトマン案件に向き合う約1年半を克明に記述している。なお筆者國重氏は、49歳で同期トップで取締役、54歳でネット証券の社長、60歳で楽天副社長、楽天証券会長、70歳でリミックスポイント社長という華々しい確約を見せ、71歳で本書を執筆し、昨年78歳で鬼籍。 不正、詐欺、そして詐欺を隠すための詐欺は、どの程度えげつなく実行されるのか、取り締まる方はどれだけの覚悟や行動力が必要なのか、筆者主語ではあるものの、この本を読むとよ

          住友銀行秘史/國重惇史/2016/★★★★☆

          仕事と人生/西川善文/2021/★★★★☆

          58歳で住友銀行元頭取、66歳で日本郵政元社長の西川氏の仕事観を、インタビューをもとに構成した本。過去に社会的な大ニュースになった安宅産業、イトマン等の事件のエピソードを交えたリアリティがありつつ、また過去の住友銀行関連で晩節を汚したとされるような方々でもあっても、良い部分はよい、良くない部分は良くない、と本で触れられている点に凄みを感じました。ラストバンカー呼ばれた西川氏の一旦触れられる良書です。 ▼おすすめのヒト ・金融業界に興味がある方 ・仕事で価値を発揮したい方

          仕事と人生/西川善文/2021/★★★★☆

          カーボンニュートラル超入門/前田雄大/2022/★★★☆☆

          様々な気候変動系の入門図書が主に秀和システムから出ていますが、ダントツでこの本の取り扱うテーマが面白いです。筆者はyoutubeでGXのことを解説する解説動画を出している前田氏。元外務官僚で、この分野の最先端でコンサルなどビジネスサイドの最前線にいらっしゃるゆえの各章の「問い」の立て方。入門書を読むのであれば、この本が一番おすすめです。 ▼おすすめのヒト ・カーボンニュートラル・脱炭素・GX等のメガトレンドに興味のある方 ▼印象的なコト ・PPA争奪戦がすでに始まっている

          カーボンニュートラル超入門/前田雄大/2022/★★★☆☆