Yuichi Ozeki(小関友一)

旅行事業6年、中国・東南アジア人材事業5年、フィンテック・HRSaaS事業4年@リクル…

Yuichi Ozeki(小関友一)

旅行事業6年、中国・東南アジア人材事業5年、フィンテック・HRSaaS事業4年@リクルート。2018年北京大学EMBA卒業、東京大学教育学部2008卒業、数学オリンピック2001年入賞。

最近の記事

野村克也全語録/野村克也/2022/★★★★★

野村氏の私の最初の記憶は、ヤクルトスワローズ時代に「ID野球」「野村再生工場」と呼ばれ、他球団では活躍できなかった選手を率いて優勝した時。さかのぼると、野村氏は1954年にテスト生で南海ホークスに入団して、現役27年の中で、歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王、MVP5回、首位打者1回、本塁打王9 回、打点王7回など、タイトルを総なめした一流の選手。プロ野球の監督としては、ヤクルト→阪神→東北楽天と16年間でリーグ優勝5回、日本一3回と歴史に残る活躍。そんな野村氏の過去

    • 運気を磨く/田坂広志/2019/★★★☆☆

      「知性を磨く」「採用を磨く」「人間を磨く」に続く「運気を磨く」の四部作目。ゼロ・ポイント・フィールド理論、引き寄せの法則、など、やや怪しげで、難しい理論の説明が中盤にありますが、「あるがままの自分とは?」といった根源的な問いかけに築かされる部分もあると思います。気になったタイミングで読むのがおすすめの一冊です。 ▼おすすめのヒト ・運気を磨きたい方 ▼印象的なコト ・自らの人生で大きな「運気」の分かれ目を体験した人間は、他者の「運気」の強さも、敏感に感じ取ることができる。

      • 営業力/田坂広志/2004/★★★★★

        日本が誇る技術者、経営学者の田坂氏の営業に関する書物。営業の本は腐るほどあります。それらの本と違いがあるとすると営業のスキルや上達のステップ論を語るのではなく(もちろん触れていますが)、営業というプロセスを通して我々は人生をどう豊かにできるか、その観点に迫ろうとする良本だと思います。社会人のベテランであっても学べること、復習できることは多いと思います。 ▼おすすめの方 ・全セールスパーソン ・社内コミュニケーションに課題感がある方 ▼印象的なコト ・顧客の「無言の声」に声

        • アルケミスト/パウロ・コエーリョ/1988/★★★★★

          ブラジルの小説家パウロ氏によって描かれた「アルケミスト」は、ブラジルでベストセラーになったのち、世界約70か国で翻訳、約3000万部が売れている、世界で最も読まれた本の一つです。 最初にこの本を紹介された時に「この本は読むたびに心に残る部分が変わる」ということを教えてもらいましたが、まさにその通りです。数年に1回読み、気になったページを織り込むのですが、毎回織り込むページが異なります。読書は多かれ好かなかれそういう性質のものだととらえていますが、この小説は人生とは何か、主人公

        野村克也全語録/野村克也/2022/★★★★★

          人事と組織の経済学 実践編/エドワードPラジーアー・マイケルギブス/2017/★★★★★

          スタンフォードとシカゴブースのMBAの教授が書いた本で、人事と組織のアジェンダの様々論点について経済学のルールを利用した解釈と事例を提供してくれる。各論どうすべきか方向性を考える際に、教科書的にどう考えればいいか冷静になる時に引っ張って気になるところだけ読むという辞書的な使いた方を私はしています(500ページ、5000円越えはまさに辞書w) 人事の意思決定の特長は、結果がわかりづらく、また時間軸を伸ばして考える必要があるという点であり、それを数字(経済学)という軸をもとに語っ

          人事と組織の経済学 実践編/エドワードPラジーアー・マイケルギブス/2017/★★★★★

          僕は君たちに武器を配りたい/瀧本哲史/2011/★★★★☆

          麻布中高→東大→マッキンゼー→エンジェル投資家→京大教授(イノベーション・マネジメント・サイエンス)の瀧本氏の著書。現代の資本主義というルールの上で、我々がどう生きるべきか、自身を体験をもとに主観ど真ん中で書かれている。 彼の本としては2冊目ですが、1冊目が大学生向けの色が強かったのに対して、こちらは社会人若手向け。2019年に鬼籍に入ったと聞いた時はびっくりしましたが、この本を読むと鬼気迫る彼の熱量を感じられます。 ▼おすすめのヒト ・社会人若手 ・変わりたい方 ▼印象

          僕は君たちに武器を配りたい/瀧本哲史/2011/★★★★☆

          ブルーロック/金城宗幸・ノ村優介/2018~/★★★★★

          日本フットボール連合がワールドクラスのストライカー、ブルーロック(青い監獄)を設立するところから話は始まり、主人公・潔世一は自らの持つ武器を活かし、他のストライカーとしのぎを削りながら、世界最高のストライカーを目指していく物語。 漫画とは基本的に、個人力、チーム力が色々な出来事を通して向上していく作品が多い中、キャプテン翼(1981~1988)は個々人の技、チームワーク、良きライバルに焦点を当てている一方、この作品はストライカーとして得点を取る、というところに尖らせた点が、今

          ブルーロック/金城宗幸・ノ村優介/2018~/★★★★★

          スポートマンシップバイブル/中村聡宏/2020/★★☆☆☆

          日本スポーツマンシップ協会代表理事の中村氏の著書。スポーツの価値は何かとはあまりちゃんと言語化してこなかったので、その意味で参考になります。エピソード色々ありましたが、もう少し深く各エピソードがあったら嬉しかったです。この本では語られていませんでしたが、私はスポーツの良さは成功と失敗のわかりやすさ、だと思っています。結果が曖昧にならずに、ビジネス的にはPDCAが回しやすい。 ▼おすすめのヒト ・スポーツに打ち込んだことのある方 ▼印象的なコト ・スポーツマンと体育会系人材

          スポートマンシップバイブル/中村聡宏/2020/★★☆☆☆

          戦略がすべて/瀧本哲史/2015/★★★☆☆

          東大法学部卒業、マッキンゼー所属後、独立。京大准教授、エンジェル投資家など、様々な顔持つ方の一冊。 エピソードが断片的で、ストーリーがないことが若干の残念ポイントだが、一つ一つは彼の魂が注入されていて力強いエピソード。 ▼おすすめのヒト ・瀧本氏に興味がある方 ▼印象的なコト ・若年層を野球からサッカーに向けたことの意義は大きい。そしてこの成功は、「ボールを蹴れて走れる人」ではなく、「現代サッカーの戦術が理解できる知的能力とそれを遂行できる運動能力を兼ね備えた人材」を集め

          戦略がすべて/瀧本哲史/2015/★★★☆☆

          奈良の大仏/香取忠彦・穂積和夫/2010/★★★★☆

          奈良の大仏、高さ15mという巨大建造物を今から約1200年前の8世紀に約12年間かけて国民の1/2(のべ約260万人)を参加し、1000年以上続く大仏の原型を作っていること、その凄みです。 例えば、有名なクフ王のピラミッドは約4500年前の紀元前2500年前に、高さ約150mのピラミッドをのべ数万人近い人数が約20~数百年間(諸説あり)かけて作ったことと比べるとスケールダウンしますし、関わった方の人数が多すぎる気もしますが、ピラミッドは権威の象徴であり、中の宝物が盗賊に盗まれ

          奈良の大仏/香取忠彦・穂積和夫/2010/★★★★☆

          起業家/藤田晋/2013/★★★★★

          言わずと知れた、サイバーエージェントの創業者の著者。華やかな起業家としての生活ではなく、人知れず感じた苦労や孤独を赤裸々に記載している。 事業を創るというのはどういうことか、プロデューサーや社長という立場の方の責任が垣間見える。有名人もちらほら出てきますし、読みやすい小説風の作品です。 ▼おすすめのヒト ・ユニットリーダー、チームリーダー、マネージャーの方全員 ・PMFフェーズの事業に携わる方 ▼印象的なコト ・社内の飲み会が頻繁に行われるようになって、ぎすぎすした社内が

          起業家/藤田晋/2013/★★★★★

          まず、戦略思考を変えよ/田坂広志/2001/★★★★★

          多摩大学教授、ローソン取締役、日本総合研究所フェローなど、シンクタンク、コンサルタント、学者といった様々な顔を持つ田坂氏。経歴からしてアカデミックな観点での構造化、抽象化と、言葉選びが素晴らしいことに加え、ビジネスの現場感覚や、人間に対する考察がとても深いです。田坂氏の本は、ほとんど全てを読んでいますが、この本はその中でもトップ3にはいる20年前の書籍が今でも全く色あせない1冊です。 ▼おすすめのヒト ・プランニング系スタッフの全員 ・組織長、事業責任者の全員 ▼印象的な

          まず、戦略思考を変えよ/田坂広志/2001/★★★★★

          洞察力/宮本慎也/2017/★★★☆☆

          元東京ヤクルトスワローズと、アテネ・北京オリンピック野球日本代表のキャプテンを務めていた宮本氏。プロ野球に入団した直後、ぴかぴかに注目され、活躍される人が多いプロ野球の世界で、努力で成果と信頼を勝ち得た方。サブタイトルに「弱者が強者に勝つ70の極意」とある通り、「スポーツ」と「ビジネス」に共通する教訓がたくさん記載されています。 ▼おすすめのヒト ・スポーツ好きの方 ・自分を努力の方だと思っている方 ▼印象的なコト ・「おまえ、真面目やなあ。投げる前に走ったらええやん。盗

          洞察力/宮本慎也/2017/★★★☆☆

          運を支配する/桜井章一・藤田晋/2015/★★★☆☆

          伝説の雀士の桜井氏と、麻雀好きサーバーエージェント創業者の藤田氏の共著。お二人の実体験をもとに、「勝負」と「ビジネス」を結び付けるような教訓で溢れています。おすすめです。 ▼おすすめのヒト ・勝負を仕掛けようとしている方 ・プロジェクト推進者の方 ▼印象的なコト ・状況的に勝負のタイミングがきたわけではないのに、勝手な主観で勝負に打って出ようとするのです。こういう「功を焦る」人は結局、自滅していきます。(省略)「忍耐強さ」は新入社員から経営者まで、仕事をしていく上で欠かさ

          運を支配する/桜井章一・藤田晋/2015/★★★☆☆

          女性活躍から始める人的資本経営/堀江敦子/2024/★★★☆☆

          楽天→独立し、企業向けに女性活躍推進の分野にてトータルで企業の伴走支援を行う堀江氏の最新の書籍。前半はアカデミックに日本の状況を分析しつつ、後半はIBM社、キリン社などの具体的な事例含めて具体性のある取り組みが並んでいる。一度自分の周囲の環境を捉えなおし、ネクストアクションを起こす意味でも役立つかもです。 ▼おすすめの方 ・組織長の方 ・人事の方 ▼印象的なコト ・日本は、性別関係なく昇進意欲が引い ・管理職になってから4年以上経過すると、80%以上の方が「管理職になって

          女性活躍から始める人的資本経営/堀江敦子/2024/★★★☆☆

          起業の天才/大西康之/2021/★★★★☆

          リクルートの創業者でありながら、リクルート事件によって一時代を終わらせた張本人、江副氏。どこまで本当なのかはわからないが、ジャーナリスト大西氏が取材をベースに江副氏の功罪を描写。褒めまくる訳でもなく、けなしすぎるわけでもない、そこにジャーナリズムを感じました。 今自分は彼よりも「いかがわしく」いれているのだろうか、刺激される一冊です。 ▼おすすめのヒト ・リクルートの方 ▼印象的なコト ・そんな時江副さんは年齢や性別にかかわらず「誰でもいいから結果を出せる人」を登用しまし

          起業の天才/大西康之/2021/★★★★☆