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洞察力/宮本慎也/2017/★★★☆☆

元東京ヤクルトスワローズと、アテネ・北京オリンピック野球日本代表のキャプテンを務めていた宮本氏。プロ野球に入団した直後、ぴかぴかに注目され、活躍される人が多いプロ野球の世界で、努力で成果と信頼を勝ち得た方。サブタイトルに「弱者が強者に勝つ70の極意」とある通り、「スポーツ」と「ビジネス」に共通する教訓がたくさん記載されています。

▼おすすめのヒト
・スポーツ好きの方
・自分を努力の方だと思っている方

▼印象的なコト
・「おまえ、真面目やなあ。投げる前に走ったらええやん。盗塁って、別にピッチャーが投げる前に走ったってええやろう」何気ない一言だったが、当時の私は衝撃を受けた。
・シーズン終了後、ヤクルトの選手の多くは「優勝争いを経験できた」と口にしたが、これには強い違和感を覚えた私に言わせれば、2011年は優勝争いを「体験」しただけである。「経験」と「体験」は似た言葉ではあるが、大きく異なる。
・配置転換を拒否した人間が、指導者になってから部下に配置転換を支持しても言葉に説得力がない。(省略)変化を受け入れ、新しい状況で同成果を残していけるか。変化を続けられた者だけが生き残ることができる。
・スランプは選手としては上達するときに直面する壁と言い換えることができる。上達するためには壁を避けて通ることはできない。耐えて、立ち向かうしかない。気分転換で逃げようとする選手は、いつかまた同じ壁に出くわすことになる。
・例えばテレビドラマでは、仕事に悩んだ主人公がいつもより早く出社したことで、清掃担当者から助言をもらって解決策がひらめくといった場面が描かれることがある。待っているだけでは、行き詰まりを打破することはできない。
・指導する側もされる側も即効性を求めてはいけない。一時的に結果が出たとしても、技術として身につかなければ、やがて失われてしまうからだ。

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