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起業の天才/大西康之/2021/★★★★☆

リクルートの創業者でありながら、リクルート事件によって一時代を終わらせた張本人、江副氏。どこまで本当なのかはわからないが、ジャーナリスト大西氏が取材をベースに江副氏の功罪を描写。褒めまくる訳でもなく、けなしすぎるわけでもない、そこにジャーナリズムを感じました。
今自分は彼よりも「いかがわしく」いれているのだろうか、刺激される一冊です。

▼おすすめのヒト
・リクルートの方

▼印象的なコト
・そんな時江副さんは年齢や性別にかかわらず「誰でもいいから結果を出せる人」を登用しました。
・江副は多面的な人間dえ、一つの行為で二つ、三つの目的を達成することに喜びを見出すタイプだ。
・アメリカから一冊の本が送られてきた。(省略)「これだ!」江副は膝を叩いた。みんなの背中を押した。
・大手企業の広告は無料でいい
・トヨタ課を作らせて下さい。
・会社の人事部向けに発行している「月刊リクルート」は関東に大企業のトップ・インタビューを乗せており、相手が大物だと江副は自らインタビューたーを買って出た。
・二位はすなわち死である
・稲盛が我流で「アメーバ経営」を生み出したのに対し、江副と大沢の「PC制度」には、「ホーソン効果」という心理学の裏付けがあった。
・いいや、今回社を切り盛りするのはシゲちゃんだからさ。シゲちゃんに決めてほしいんだよ。
・「また来たのか」といわれるほどに通い詰め、最後は「どうせ失敗すると思うけど、まあやってみれば」と言わせた。
・新会社のトップは盛田か稲森か。会社設立のタイミングが近づいたが、どちらも譲る気配がない。困った牛尾は、ある人物に裁定を仰いだ。陸軍参謀・瀬島龍三。
・稲盛は常々、「資治通鑑」の言葉を引用し、聖人、君子、小人、愚人の中で、「組織を危うくするのは小人だ」と説いていた。
・とにかく時間との勝負だ。8月の夏休みは全員キャンセルさせてくれ。(省略)300人に休みなしで倒れるまでやってほしいんだ。陣取り合戦なんだよ。
・ALL HANDS ON DECK。海軍用語で、全員、看板に出ろって意味。総力戦っみたいな感じ。
・君たちは生まれてから22年間、先人の知恵、歴史を学んできた。でも23歳からは歴史を作るのです。この会社でなら、それができます。一緒に日本を、いや世界を変えましょう。
・江副は、違法でなければ、既存の道徳律や慣習からはみ出ることを厭わない。「空売り」「底値買い」「学生名簿の売却」「青田買い」「未公開株の譲渡」…
・江副が「紙の情報誌はなくなる」と言っても、紙で育った取締役たちのほとんどは「また江副さんの予言ですか」と笑って取り合わない。
・あんたらは世間から「いかがわしい」とずいぶん叩かれた。シュンとしておうものもおるわな。しかしワシはリクルートのような若くて元気な会社が大好きや

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