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僕は君たちに武器を配りたい/瀧本哲史/2011/★★★★☆

麻布中高→東大→マッキンゼー→エンジェル投資家→京大教授(イノベーション・マネジメント・サイエンス)の瀧本氏の著書。現代の資本主義というルールの上で、我々がどう生きるべきか、自身を体験をもとに主観ど真ん中で書かれている。
彼の本としては2冊目ですが、1冊目が大学生向けの色が強かったのに対して、こちらは社会人若手向け。2019年に鬼籍に入ったと聞いた時はびっくりしましたが、この本を読むと鬼気迫る彼の熱量を感じられます。

▼おすすめのヒト
・社会人若手
・変わりたい方

▼印象的なコト
・資本主義には3つのモデルチェンジ、「略奪」「交易」「生産性革命」があった。日本を支えてきた「擦り合わせ産業」はもはや通用しない。「ものづくり」にはこだわるな!国に頼るな!
・現在人気の企業でも40年後は消滅している可能性が大。就職ランキングに騙されるな!
・企業や商品で差をつけることは難しい。差をつけるには、ターゲットとなった顧客が共感できるストーリーを作ること
・「自分の頭で物事を考えない人」は、DQNビジネスのカモにされる。
・もし「経営の神様」と呼ばれた幸之助が生きていたらまったく別のことを考え、実行しているに違いない。もしあなたの会社で「成功するまで続けよ」と上司が叱咤激励していたら、そしてあなたが日々行っている業務が「死の行進」だと感じたならば、とりあえず死の行進を続けるふりをして、自社の弱点を冷静に分析することをお勧めオススメしたい。(省略)将来その会社を叩き潰すために就職する。
・「うちの会社には競合はいません」という経営者は、間違いなくアウトだ。なぜかというと、競合がいないということはそこに、マーケットがないとみなされるからだ。
・クレージーな人はコンプレックスを原動力とせよ!クレージーでない人はリーダーのサポート役になれ!
・公開されている情報からでも、普通の人がやらない「一手間」をかけることで、大きな果実を手に入れられる。
・「自分の頭でじっくりと物事を考える大人になり、けっして希望を忘れるな」というメッセージを残したと私は考えている。(省略)本当の資本主義の時代に「ほんとうに人間らしい関係」を探っていこう。

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