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運を支配する/桜井章一・藤田晋/2015/★★★☆☆

伝説の雀士の桜井氏と、麻雀好きサーバーエージェント創業者の藤田氏の共著。お二人の実体験をもとに、「勝負」と「ビジネス」を結び付けるような教訓で溢れています。おすすめです。

▼おすすめのヒト
・勝負を仕掛けようとしている方
・プロジェクト推進者の方

▼印象的なコト
・状況的に勝負のタイミングがきたわけではないのに、勝手な主観で勝負に打って出ようとするのです。こういう「功を焦る」人は結局、自滅していきます。(省略)「忍耐強さ」は新入社員から経営者まで、仕事をしていく上で欠かさないものなのです。
・「あいつはツイている」と思う人は、いまに至る道筋がよく見えないから、運のように見えるのだと思います。
・「ゾーン」に入るような集中した仕事の仕方ができる人は優秀ですし、結果も出しています。
・「空気」という目に見えないものを意識しておくことも大事なのです。
・一の矢ぐらいで状況が簡単に変わるものでないことを知っている人は、二の矢、三の矢をひるまず放ち続けるのである。途絶えることのない果敢な攻めは、やがて強さに変わり、ツキを呼ぶ流れに変わってくる。
・いい流れに乗っているのに雪だるま式に勝てない人が多いのは、早めに勝を確定させたい焦りから早めに手仕舞ってしまったり、深追いしすぎて失敗した過去の記憶が頭をよぎって、不安を感じて途中で勝負を降りてしまうからです。
・客観的にみると勝負どころではないのに、焦りの気持ちから「ここで早く勝負したい」と思ったりすると、おかしなことになる。
・騒がれ方の温度が高く、誘惑にかられそうなときほど、気を付けたほうがいいのです。みんなが「チャンスだ」という流れには、どこかに落とし穴があったりするからです。
・仕事の受発注を事務的にするだけでいい電話やメールでも、それを雑用と思ってこなす人と、大事な仕事と思って丁寧にする人とでは、結果的に大きな差がつくと思う。
・新しい事業を立ち上げた経営者が「昔当てたサービス事業と感じや成り立ちがまったく同じに見えるんですよ」と既視感があるようにいってくるときは、だいたい失敗に終わります。
・流れを読むことに関しては、経営者の中ではソフトバンクの孫正義が抜きんでていると思います。いけそうなら乗るとか、ここは無理をしない方がいいとか、自分の実力、置かれている立場とも照らし合わせ、正確な状況判断をすることが最も重要なのです。
・トップを維持するには、2番手だけではなく、3番手との関係まで意識することが大切なのだ。

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