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エッセイらしきものばかり

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何がエッセイなのかよく分かっていない人が書いたエッセイらしきものです。
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2024年1月の記事一覧

これを法則に照らし合わせると何がどうなるのか

これを法則に照らし合わせると何がどうなるのか

 引き寄せの法則というものがございます。いいことを考える人にはいいことが起き、悪いことを考える人には悪いことが起こる。ザックリ言い表すとこんな感じです。なんとウィキペディアにも単独の項目がございました。それによりますと、発端は19世紀のアメリカで、2006年頃に自己啓発本がヒットしたことで注目されるようになったそうです。

 当然ながら「そんなわけないじゃん」みたいな批判をしっかりと受けております

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老眼鏡を静かに待ち続ける

老眼鏡を静かに待ち続ける

 今まで裸眼で来ているんです。どうも遺伝のようで、父も、父方の祖父も眼鏡の要らない生活を長らく過ごしてきたようです。

 眼鏡が要らないならこんな便利なことはない。眼鏡やコンタクトを必要としている方々は皆さんそうおっしゃるかと存じますが、人の欲望は「ないから欲しい」という一面がございます。眼鏡を必要としない生活を続けてきた幼少期の私は、変な欲望のツボを突いてしまったようです。眼鏡をかけるのっていい

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思ってもみない文句、生まれてもいない文句

思ってもみない文句、生まれてもいない文句

 文句なんて言おうと思えば全てのものに言えると思っています。だから、たまに思ってもみなかった文句に出会う時があります。

 私が大学生をしていた頃、食品工学が専門の先生がいらっしゃいました。食品工学とは「どうすれば食品の加工や保存がうまくできるかを研究する学問」でございまして、それを知らなくたって名前を見れば食べ物の何かを研究する学問なんだなと分かる。

 そんな先生が主催する飲み会に行った際の話

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家っぽくない家がよくなってきました

家っぽくない家がよくなってきました

 知らない人が家に来ることもあると思うんです。大体は、あれを買いませんか、こんな契約しませんか、一緒に祈りませんか、みたいな方です。

 皆さん仕事でやられているとは思うんですけれども、来れれた側としては基本的にいい印象は抱いていないと思うんです。知らない人からいきなり必死にお願いされても、と考えるのは仕方がないと思います。

 私もまたそう考えるタイプの人間です。その上、人との交渉が苦手で、断る

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癖で人工薄毛

癖で人工薄毛

 最初はただ髪を触るだけの癖だったと思うんです。小学校に入った辺りの頃は。授業中、ノートを取りながら触っていたんです。

 それが指先でクルクル回すようになり、毛と毛をコマ結びで縛ってみたり、爪で挟んで毛を引っ張って髪質を変えてみたりと、徐々に変化を遂げていき、最終的には「髪の毛を1本抜く」まで辿り着きました。たぶん中学生の頃だったと思います。どうしてそうなったのかはよく分かりません。後にストレス

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鳩に拳銃

鳩に拳銃

 何年か前の話なんですけれども、ちょっと用がありまして電車で2時間ほどかけて辿り着いた街をフラフラ歩いていました。さすがに移動が長かったんで、コンビニで軽食を買って近くの公園で休むことにしました。

 ベンチでおにぎりをかじりながら、馴染みのない景色をぼんやり眺め、しばしの小休止です。公園のそばにはマンションが立ち並んでおりますけれども、平日の午前ということもあってか、人の姿はほとんど見られません

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建前PTA

建前PTA

 「人によって態度が違う」というと、あまりいい意味では使われませんが、みんな多かれ少なかれそういう部分はあると思います。赤の他人と自分の家族を全く同じ感じで接する人はまずいない。結果として、家の外と中では「同じ人間か?」と思うくらい態度が違う人も出てきます。

 ちなみに、私の父は私の中で有数の下品な人間に位置づけられています。自宅ということでリラックスしまくっていたからでしょう。私が子供だった頃

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ユニバーサル小噺を失いたくないあまりに

ユニバーサル小噺を失いたくないあまりに

 持とうとしなくても特殊な性質を持ってしまう場合があります。というか、持とうとしないのに持ってしまった方が多いでしょう。

 私の場合は、本場アメリカのユニバーサルスタジオへは行ったことがあるのに、それより圧倒的に近いUSJへ行ったことがないという、特殊な性質を持っています。もちろん、狙ったわけではなく、たまたまそうなってしまったんです。

 たまたまそうなってしまったとは言え、話のネタにはなるん

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方言がきついくしゃみ

方言がきついくしゃみ

 くしゃみを言葉で表現すると「ハクション」になるわけですが、まあ無理があると思うんです。むしろハクション以外のくしゃみをブチかます人の方が多い。

 きっと、人によってそれぞれ異なるくしゃみの音を無理矢理ひとつの形にまとめてみたら「ハクション」だったんでしょう。「皆さん異論はあると思うけれども、ここはひとつ『ハクション』ということでお願いします」と誰かがまとめたんです。つまり、共通語みたいなもので

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ソメイヨシノがソメイヨシノにソメイヨシノを贈呈するソメイヨシノ

ソメイヨシノがソメイヨシノにソメイヨシノを贈呈するソメイヨシノ

 とある学校のそばを通ったんです。

 教育の一環なのかは知りませんが、学校は敷地内に木が植えられていることが非常に多く、またその木には往々にして名前などが書かれたプレートがつけられています。

 とある学校もまたそうでした。桜の木に、白いプラスチック製のプレートで「ソメイヨシノ」と書かれている。ご丁寧に「〇〇年度卒業生 贈呈」とも書かれていました。

 その日はたまたま、とある学校の外周をグルッ

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静かに密かにゆんゆんを待つ人々

静かに密かにゆんゆんを待つ人々

 「待つ」という行為は一見何もしてないようにも見え、ただ過ぎ去る時間を呆然と眺めているかのようでもあるためか、ネガティブなイメージもそれなりにございます。特に「何もせずに待つ」となると耐え難い人もいらっしゃるようで、つい動いてしまったりする。

 しかし、自分ではどうにもならないことに対しては待つより他なかったりします。待つのが唯一の手段であり、最善の選択になるわけですね。だから、今日もどこかで誰

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どこまで犬の粗相探し

どこまで犬の粗相探し

 人が住むところには大体犬がいるわけで、そうなると道端に犬の粗相が放置されるようになります。

 確かにマナーは悪い。でも、そんな真人間でもない私は、放置した人の気持ちも分かるんです。いくら飼い主だからって粗相は粗相ですから、持って帰って処理するのはどうしても面倒に感じる。周囲に誰もいないからと魔が差す人も当然いるでしょう。とは言え、公道に放置はどうなんだとも考える。全く無関係の粗相を前に、私の中

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鉄塔に問題を感じる人

鉄塔に問題を感じる人

 実家は田舎なので、窓から山が見えるんです。山には鉄塔が並んでいて、高圧電線を背負っている。航空障害灯のお陰で、夜でも赤い光が窓から確認でき、どこに鉄塔があるのかすぐ判別できます。

 そんな景色で生まれ育って来たんですが、鉄塔の足元まで行った経験は数えるほどしかありません。鉄塔周辺は雑木林しかなく、あとはあっても獣道半歩手前の林道しかありません。わざわざ行く用事がないんです。行ったとて、「鉄塔高

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山でやっちゃいけないことを大体やった話

山でやっちゃいけないことを大体やった話

 YouTubeを見ていたら、なぜか山岳遭難ばかり紹介している動画がお勧めに出てきたんです。それを見て軽く肝を冷やし、見終わってホッとしたのも束の間、似たようなYouTubeチャンネルの似たような動画が大量にお勧めで出てくるんです。充分に冷えたはずの肝は、更に冷えてゆく羽目になりました。私は登山の経験がなく、これからもする予定はございませんけれども、「山には気をつけないといけないな」と思いました。

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