PT Type B

都内整形外科クリニック勤務。B型PT。 整形外科クリニックは2年目です。管理職(仮)と…

PT Type B

都内整形外科クリニック勤務。B型PT。 整形外科クリニックは2年目です。管理職(仮)となり、日々奮闘しておりますが、学んだことのアウトプットと今後の教育などに使用できるよう、投稿頑張ります!!

マガジン

  • 脊椎

    脊椎に関してまとめました。

  • 足首

    足関節、足部についてまとめてあります。

  • 膝関節をまとめました。

  • 20代管理職もどき

    勤め先では一応管理職という立場となりました。20代から管理職に就くのはかなり貴重な時間だと思います。そんな自分の学んだこと、感じたことを記します。

  • 股関節

    股関節についてまとめてあります。

記事一覧

固定された記事

自己紹介

こんにちは。都内の整形外科クリニックで働いている20代独身男理学療法士(Physical Therapist :PT)です。2022年に転勤をしたタイミングでnote投稿を始めましたが、仕事や…

PT Type B
9か月前
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椎間板ヘルニア

ヘルニアは頚椎、腰椎共に見られる病態の一つです。 痛み、神経症状などを引き起こし、状態によっては手術をする方もいます。 まとめてみました。 参考引用ヘルニアとはヘ…

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18時間前

椎間板性障害

椎間板性の疼痛や障害の症例は、特に腰椎に多いイメージです。 まとめてみました。 参考引用椎間板性の疼痛椎間板性の疼痛は ・線維輪 ・髄核 ・椎体終板の神経終末 が刺…

PT Type B
1日前
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椎間関節性障害

脊椎疾患において、椎間関節性の疼痛や障害の症例は多く存在します。 まとめてみました。 参考引用椎間関節の役割椎間関節の機能として ・椎体間の動きの制動 ・軸方向の…

PT Type B
2日前
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脊柱疾患の推論

脊柱疾患に対しリハビリテーションをする際、評価からどこの部位やどのような症状を対象にするかをまず決めています。 参考書からその方法をまとめました。 参考引用評価…

PT Type B
3日前
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腰椎④バイオメカニクス

腰椎の解剖に関してです。 今回はそのバイオメカニクスをまとめます。 参考引用バイオメカニクス椎間関節の関節面の傾きが腰椎では矢状面に近いことから、腰椎回旋運動は…

PT Type B
4日前
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腰椎③アライメントと筋

腰椎の解剖に関してです。 参考引用アライメント腰椎には生理的前弯が存在ています。 立位では L1椎体は仙骨直上に位置するとされますので、他の腰椎は仙骨前方に位置する…

PT Type B
5日前

腰椎②椎間板

腰椎の解剖に関してです。今回は椎間板についてです。 椎間板というとヘルニアを思い浮かべますね。 参考引用椎間板椎間板は、 ・髄核(中心) ・線維輪(周囲) から構成…

PT Type B
6日前

腰椎

腰椎の解剖に関してです。 参考引用腰椎の解剖腰椎は5個の椎体で構成されています。 前方:椎間板が存在しており、前・後縦靱帯により結合されています。 後方:上関節突…

PT Type B
7日前
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頚椎②動き

頚椎に関してです。 頚椎の動きをまとめました。 参考引用可動域頚椎は、 ・前後屈 ・左右回旋 ・左右側屈 に運動方向を持ちます。 最大可動域 前後屈:C5-6椎間 前屈角度…

PT Type B
8日前
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頚椎

頚椎に関してです。 頚椎の解剖をまとめました。 参考引用上位頚椎上位頚椎は、 ・環椎(環状構造をもつ) ・軸椎(歯突起を有する) から構成されています。 環椎は棘突起を…

PT Type B
9日前
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脊椎

今回から脊椎に関してです。 まずは脊椎全体の構成要素に関してです。 椎間板椎間板は荷重に対して衝撃を緩和する組織として有名ですね。 外側を取り囲むゴムチューブのよ…

PT Type B
10日前

外反母趾④足部外在筋

外反母趾に対しての運動療法をまとめます。 今回は足部の外在筋についてです。 外反母趾への運動療法第1中足骨底に停止する筋は ・前脛骨筋 ・後脛骨筋 ・長腓骨筋 が挙げ…

PT Type B
11日前

外反母趾③足部内在筋

外反母趾に対しての運動療法をまとめます。 今回は足部の内在筋についてです。 外反母趾への運動療法母趾内転筋母趾内転筋は、斜頭と横頭の2つの筋頭が存在します。 支配…

PT Type B
12日前

外反母趾②疼痛

外反母趾は痛みが出てくる場合に、治療の対象となります。 なぜ,前足部に疼痛が生じるのか?靴 荷重位で踵をもち上げる際、第1MTP関節を中心としたMTP関節は体重支持の役…

PT Type B
13日前

外反母趾

外反母趾は女性に多い代表的な前足部の変形です。 痛みが出てくる場合は治療も必要となってきます。 どのような病態でしょうか。 変形部位変形し疼痛の発生する親指の付け…

PT Type B
2週間前
自己紹介

自己紹介

こんにちは。都内の整形外科クリニックで働いている20代独身男理学療法士(Physical Therapist :PT)です。2022年に転勤をしたタイミングでnote投稿を始めましたが、仕事や私生活でキャパが間に合わず、一度投稿をやめてしまってました。一年経ち、仕事や生活に慣れ、キャパも少し落ち着いてきたため、また始めようと思います。

投稿の目的

学習内容のアウトプット

これが目的の大半を占

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椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

ヘルニアは頚椎、腰椎共に見られる病態の一つです。
痛み、神経症状などを引き起こし、状態によっては手術をする方もいます。
まとめてみました。

参考引用ヘルニアとはヘルニアとはラテン語の脱出を意味する(hernia)からきています。

椎間板ヘルニアとは、椎間板を構成している慨核または線維輪内層が周囲を取り囲んでいる線維輪を穿破して、本来の位置から周囲へ向かって突出 した状態をいいます。
簡単にいう

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椎間板性障害

椎間板性障害

椎間板性の疼痛や障害の症例は、特に腰椎に多いイメージです。
まとめてみました。

参考引用椎間板性の疼痛椎間板性の疼痛は
・線維輪
・髄核
・椎体終板の神経終末
が刺激されておきる疼痛です。

椎間板は
・洞脊椎神経
・交感神経幹
に支配を受けています。
線維輪の外側1/3、前縦靱帯、および後縦靱带に 、神経線維と感覚受容器が分布しています。
また、変性の過程で感覚神経の自由神経終末が、変性髄核に

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椎間関節性障害

椎間関節性障害

脊椎疾患において、椎間関節性の疼痛や障害の症例は多く存在します。
まとめてみました。

参考引用椎間関節の役割椎間関節の機能として
・椎体間の動きの制動
・軸方向の荷重伝達
が挙げられます。

頚椎頸椎椎間関節障害では頚椎捻挫が挙げられますが、その他にも日常生活や職業動作などで頻回する伸展回旋挙動により発症すると考えられます。
寝違えなども似たような症状となります。寝違えに関してはまた別の機会で調

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脊柱疾患の推論

脊柱疾患の推論

脊柱疾患に対しリハビリテーションをする際、評価からどこの部位やどのような症状を対象にするかをまず決めています。
参考書からその方法をまとめました。

参考引用評価構造学的(組織学的)推論

発痛部位の特定

まず、発痛部位を推定することが重要となります。
非特異的腰痛では、大きく
・椎間板性、
・椎間関節性
・仙腸関節性
・筋・筋膜性
に分類して考えます。

力学的推論

発痛部位を特定したら、ど

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腰椎④バイオメカニクス

腰椎④バイオメカニクス

腰椎の解剖に関してです。
今回はそのバイオメカニクスをまとめます。

参考引用バイオメカニクス椎間関節の関節面の傾きが腰椎では矢状面に近いことから、腰椎回旋運動は前後屈や側屈運動と比べると制限を受けるとされます。

それぞれの可動域は
前屈:10°
後屈:3°
外旋:1〜2°
が平均とされます。

カップリングモーションカップリングモーションでは
L1/2-3/4:回旋と反対方向の側屈
L4/5-

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腰椎③アライメントと筋

腰椎③アライメントと筋

腰椎の解剖に関してです。

参考引用アライメント腰椎には生理的前弯が存在ています。
立位では L1椎体は仙骨直上に位置するとされますので、他の腰椎は仙骨前方に位置することになります。
腰仙椎前弯角は T12下縁/S1上縁 50〜70°前弯、L1椎体上縁/L5椎体下縁44±11°前弯であり、腰椎前弯によって腰椎柱に加わった荷重が広く分散され吸収される構造となっています。
よって、この生理的前弯が消失

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腰椎②椎間板

腰椎②椎間板

腰椎の解剖に関してです。今回は椎間板についてです。
椎間板というとヘルニアを思い浮かべますね。

参考引用椎間板椎間板は、
・髄核(中心)
・線維輪(周囲)
から構成されます。

椎間板は
・支持
・運動性
の役割を持ちます。

線維輪は曲げ負荷・ねじり負荷に抵抗するために、交叉性の層状構造をなしています。
縦軸方向の重量負荷を吸収するという重要な役割を担う椎間板は、日常生活においてさまざまな姿勢

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腰椎

腰椎

腰椎の解剖に関してです。

参考引用腰椎の解剖腰椎は5個の椎体で構成されています。

前方:椎間板が存在しており、前・後縦靱帯により結合されています。
後方:上関節突起、下関節突起により椎間関節を形成しています。椎弓は黄色靱帯、棘突起は棘間・棘上靱帯により連結されています。

椎骨

腰椎椎骨は
・椎体
・後方要素(椎弓、上下関節突起、棘突起、横突起、副突起、乳頭突起)
・椎弓根
より構成されてい

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頚椎②動き

頚椎②動き

頚椎に関してです。
頚椎の動きをまとめました。

参考引用可動域頚椎は、
・前後屈
・左右回旋
・左右側屈
に運動方向を持ちます。

最大可動域
前後屈:C5-6椎間
前屈角度:C5-6、C4-5
後屈角度:C6-7、C4-5
回旋:C1-2 間

カップルドモーション脊椎の動きを見る際にカップルドモーションは重要です。といっても自分もあまりよく分かってません。
カップルどモーションとは
「ある運

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頚椎

頚椎

頚椎に関してです。
頚椎の解剖をまとめました。

参考引用上位頚椎上位頚椎は、
・環椎(環状構造をもつ)
・軸椎(歯突起を有する)
から構成されています。
環椎は棘突起をもちません。
軸椎は多くの筋が付着する大きな棘突起をもっており、これらの筋群は頚椎の前弯の維持に重要とされています。

後頭骨と環椎の間では環椎後頭関節が存在しています。
構造的に、強い凸面の後頭骨後頭顆と弱い凹面の環椎上関節窩で

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脊椎

脊椎

今回から脊椎に関してです。
まずは脊椎全体の構成要素に関してです。

椎間板椎間板は荷重に対して衝撃を緩和する組織として有名ですね。
外側を取り囲むゴムチューブのような性質の線維輪と、ゼリー状の組織である内側の髄核で構成されています。
頚椎(C2-3)から腰椎(L5-S1)までの椎体の間に存在する円板状の組織です。
人体最大の無血管組織であり、荷重に対する衝撃吸収と椎体での運動を許容している。

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外反母趾④足部外在筋

外反母趾④足部外在筋

外反母趾に対しての運動療法をまとめます。
今回は足部の外在筋についてです。

外反母趾への運動療法第1中足骨底に停止する筋は
・前脛骨筋
・後脛骨筋
・長腓骨筋
が挙げられます。

前脛骨筋起始:脛骨外側面と下腿骨間膜
停止::内側楔状骨の内側、第1中足骨底
下腿中央部から停止腱が下行
→下腿遠位部で上伸筋支帯の深屈を通過
→足背
→下伸筋支帯の深層を通過

前脛骨筋の筋力強化は、内側楔状骨及び第

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外反母趾③足部内在筋

外反母趾③足部内在筋

外反母趾に対しての運動療法をまとめます。
今回は足部の内在筋についてです。

外反母趾への運動療法母趾内転筋母趾内転筋は、斜頭と横頭の2つの筋頭が存在します。
支配神経:内側足底神経
・斜頭
起始:底側中足骨間靭帯・長足底靭帯・立方骨・腓骨筋腱鞘
外側種子骨へ付着

・横頭
起始:第3〜 4中足骨頭内側面、中足趾節関節の関節包、深横中足靭帯
外側種子骨へ付着

外側種子骨に付着した両筋頭:第1基節

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外反母趾②疼痛

外反母趾②疼痛

外反母趾は痛みが出てくる場合に、治療の対象となります。

なぜ,前足部に疼痛が生じるのか?靴

荷重位で踵をもち上げる際、第1MTP関節を中心としたMTP関節は体重支持の役割を担います。
ハイヒールは踵部分が小さい分、MTP関節で体重を支持する役割が大きくなります。
よって、
・MTP関節の関節包の伸張刺激
・硬い靴による圧迫刺激
により、疼痛が誘発されます。

神経の圧迫

変形が重度になると、

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外反母趾

外反母趾

外反母趾は女性に多い代表的な前足部の変形です。
痛みが出てくる場合は治療も必要となってきます。
どのような病態でしょうか。

変形部位変形し疼痛の発生する親指の付け根あたりは第1中足趾節関節(MTP関節)と呼ばれます。
第1MTP関節は中足骨頭と基節骨底で構成される関節です。
外反は生理的にも起きています。

・正常:10〜15°
・高度外反母趾:20°以上

この第1MTP関節の特徴として中足骨

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