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腰椎③アライメントと筋

腰椎の解剖に関してです。

参考引用

松尾庸平. 腰椎の解剖とキネマティクス. Jpn J Rehabil Med 2016;53:770-773.

アライメント

腰椎には生理的前弯が存在ています。
立位では L1椎体は仙骨直上に位置するとされますので、他の腰椎は仙骨前方に位置することになります。
腰仙椎前弯角は T12下縁/S1上縁 50〜70°前弯、L1椎体上縁/L5椎体下縁44±11°前弯であり、腰椎前弯によって腰椎柱に加わった荷重が広く分散され吸収される構造となっています。
よって、この生理的前弯が消失すると、広背筋・脊柱起立筋への負担が高まり、慢性腰痛の原因になるとされます。
しかし、腰椎前弯の増強は椎間関節性の疼痛を誘発すると考えられています。
このように、非特異的腰痛と脊椎矢状面アライメントは深い関係があると述べられている報告は多いものの詳細は不明だそうです。

体幹筋

背部の筋群は
・深層面(傍脊柱筋)
・中間層面(下後鋸筋)
・浅層面(広背筋)
からなり、腰椎の伸展に関与します。

腹部の筋群は
・深層面(腹直筋):横走
・中間層(内腹斜筋):上内側方向に斜走
・表層(外腹斜筋) :下内側方向に斜走

腰椎の回旋は傍脊柱筋群、腹部の外側筋群(腰方形筋・腰筋)、腹斜筋群が関与します。


姿勢改善としての介入もよく行いますが、皆さんはどのように行なっているのでしょうか。体幹鍛えるのを中心に行なっていますが、なかなか変化がない人も多いです。

ではでは。

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