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腰椎②椎間板

腰椎の解剖に関してです。今回は椎間板についてです。
椎間板というとヘルニアを思い浮かべますね。


参考引用

松尾庸平. 腰椎の解剖とキネマティクス. Jpn J Rehabil Med 2016;53:770-773.

椎間板

椎間板は、
・髄核(中心)
・線維輪(周囲)
から構成されます。

椎間板は
・支持
・運動性
の役割を持ちます。

線維輪は曲げ負荷・ねじり負荷に抵抗するために、交叉性の層状構造をなしています。
縦軸方向の重量負荷を吸収するという重要な役割を担う椎間板は、日常生活においてさまざまな姿勢によって受ける負荷に対し、内圧を高めることで荷重に対抗しています。
立位時に椎間板が受ける負荷を 100%とすると、臥位時は 30%、立位前屈時で 150%、さらにそこから荷物を持ち上げることで220%まで上昇することがわかっています。

椎間板の変性に伴い、異常な椎間板へのストレスや腰椎不安定性が椎間板細胞よりさらなる炎症性サイトカインの誘導を引き起こします。椎間板には感覚神経が存在しているため、その感覚神経を感作する因子も存在しており、椎間板に不安定性が存在することが重要であると考えられているそうです。


椎間板の変性やヘルニアは、痛みや神経症状を誘発し日常生活を苦しめる要因となりやすいです。
最近では、ジムに通う方も多いと思いますが、スクワットやデッドリフトなどを不良姿勢で行い、ヘルニアなどなる方もちらほら見かけます。気をつけて、安全な方法で行いましょう。

ではでは。

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