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椎間板ヘルニア

ヘルニアは頚椎、腰椎共に見られる病態の一つです。
痛み、神経症状などを引き起こし、状態によっては手術をする方もいます。
まとめてみました。

参考引用

成田崇矢編集. 脊柱理学療法マネジメント機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く. メジカルビュー社, 2019.

ヘルニアとは

ヘルニアとはラテン語の脱出を意味する(hernia)からきています。

椎間板ヘルニアとは、椎間板を構成している慨核または線維輪内層が周囲を取り囲んでいる線維輪を穿破して、本来の位置から周囲へ向かって突出 した状態をいいます。
簡単にいうと皮と中身で構成されている椎間板の中身が飛び出したような状態です。

臨床的に問題となるのは神経組織と接している後方への突出です。
男性に多く、20代〜40代に多いのが特徴です。
高位別では、L4/5、L5/S1が多いとされます。


ヘルニア及び痛みの発生

発生メカニズムとしては、髄核の水分含有量が減った状態(変性や年齢)のなか、反復する捻転負荷が加わると線維輪に放射状の亀裂ができ、椎間板ヘルニアが発生すると考えられているそうです。

最近では、ヘルニア単体で痛みが出るわけでなく、いくつかの要因が関与していると考えられています。

・腰痛のない健常者の約3割に椎間板ヘルニアが確認された
・腰仙部神経根障害の発生には神経根に対する機械的圧迫因子のみではその発生機序をすべて説明することができない
・炎症性サイトカインや炎症反応などの化学的因子が神経に機能的、器質的変化を引き起こす

といった報告がされています。


セラピストにできるとしたら、この炎症を可能な限り抑えていくことかもしれません。負荷のかかりづらい生活方法の指導や隣接関節の可動域などの確保などは、患部の負担軽減につながるかもしれませんね。

ではでは。

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