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ミクロ経済学=価値史観
これまで、ミクロ経済学は価値の移動・交換を観察する「物質的価値論学」と述べました。
価値は貨幣価値へと交換することができるわけですが、歴史を紐解くと、その貨幣化できる価値は時代ごとにその重心が変わってきているのが分かります。
今回は、歴史的場面ごとの「貨幣化できる価値説」について説明します。
■重商主義(コルベティズム)
フランス革命より前、ルイ14世のフランスにおいてフランスは当時の世界最
ミクロ経済学=等価交換はあり得ない―金利の思想―
■ミクロ経済学の常識である等価交換は実は間違いである
さて、前回までの説明を前置くと、「交換とは『同等の価値』を有する同士が交換されるのでは?」と多くの人が考えるでしょう。
生活必需品ではないことを前提に、単純な物々交換で説明しますと、
Aが所有する商品aは、
Bが所有する等価値の商品bと交換され、
商品aは移動してBが所有することとなり、
商品bは移動してAが所有することとなります。
(
物質的な商品・サービス・貨幣に共通する「価値」
私たちは「商品」や「サービス」に対して貨幣を支払うことを選びます。これは、商品やサービスが私たちにとって何らかの「価値」を持つからです。
この価値は、私たちが商品やサービスを欲しいと思う気持ちを引き起こします。そして、その価値があるものを手に入れるためには、貨幣を失っても良いと感じます。
つまり、「貨幣」にも「商品」と「サービス」を交換しても構わないという「価値」があります。
■価値の特性とミ
ミクロ経済学=物質的経済学とは
■それは観察できる物質であることが望ましい
ミクロ経済学とは、経済主体が取引や交換を行い、価値を交換する関係を分析する学問です。
具体的には、あなたがお店で買物をするという状況を考えてみてください。あなたは貨幣という価値を払い、商品という価値を購入する。ミクロ経済学は、このときの貨幣や商品の価値の流れや、その価値の市場における偏りを分析する学問です。
上記を分析する、という事は、つまり
ミ
経世済民・イデオロギー
まだ私にとって勉強途中の分野ですが、つい最近、その件に関してポストをしたところ、個人的に「結構反応があったな」と驚くものがありました。
それがこれです。
こんな経済学、というニッチなポストに146いいねが付いたら、そりゃあ驚くしとても嬉しいです。
ありがとうございます。
さて、ポストにも書いたことですが、改めて述べますとそれは
「資本主義と共産主義は」共に「商品貨幣論」なのだよ、ということで
国民は倫理を求めよ!
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。
数時間前、石川県で震度7以上の大きな地震と津波が発生しました。
石川県並びに、周辺の被災者の皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
さて、経済学者ケインズは、師アルフレッド・マーシャルの「経済騎士道」という倫理学的気質を批判していました。
大変ざっくりと、詳細は不正確ながらマーシャルの経済騎士道を説明しますと次の通りとなります。
帰結主義か?義務論か?―甘ったれた民主主義のガキ―
金銭的幸福を第一優先として唱えると、行き着くのが
「論理を優先させるが故に醜悪になる精神」です。
例えば、
とある犯罪を容認しそうな、
ですがまだ犯罪を起こしていない人がおり、
その人に対して不穏さは感じるが、
法的にはまだ不法者ではないAという人物がいたとしましょう。
とある親子がいて、そのAに愛すべき我が子を預けることが提案された時、その人はまだ法を犯していないのだから善人であるという前
自称道徳者の傲慢と貨幣プール論
人間には欲望があり、それを叶えることを目的とし、そして叶えられたらその状態を幸福と考えます。
ですので私は、経済学における経世済民の実現の根源的正当性(倫理的な基準)を「人間の最低限の欲望の充足」に置いて考えています。
人間の動物的本能の三大欲求はほぼ全世界の人間当てはまる「幸福の最大ベース」に当たるものであり、この考えに地理的要件をプラスすることで「国家」という集団組織が形成される、と考えていま
実はまだ貨幣のプールの中にいる人たち
実に厄介極まりない、貨幣を物質と見做し、その物質がAのプールからBのプールへと移動することで価値が移動する、という貨幣プール論(商品貨幣論)ですが、事の始まりはアダム・スミスどころではありません。
実はこの貨幣プール論は
古代ギリシアの哲学者アリストテレスの時代、つまり紀元前4世紀から、一貫してこの貨幣プール論で貨幣を考えることがなされてきました。
アリストテレスは一貫して貨幣は交換の手段とし
CPインフレとDPインフレとバイイングパワー(購買力)
コストプッシュインフレ(CPインフレ)とディマンドプルインフレ(DPインフレ)の区別は
バイイングパワー(購買力)を中心に考えると分かり易いです。
というか、経世済民を主題とする以上、これをまず中心にして考えるべきなのです。
購買力、というのは需要者側が、可処分所得を充分に持っており、その所得を用いて、多くの商品・サービスを購入することができる能力のことです。
さて、それではまず、DPインフ
【動画】国債の付利と日銀当座預金の付利について――資料1:国債に付利あり 日銀当座預金に付利なし の場合――
動画を作成しました。
内容は題名の通り、
国債の付利と日銀当座預金の付利について
―資料1:国債に付利あり 日銀当座預金に付利なし の場合―
という内容になります。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42012485 ←ニコニコはこちら
なぜこの動画を作ったのか、と言いますと、
実は
日銀当座預金への付利(正確には超過準備への金利の導入)は発行元の日銀(中央
2つの外生的パワー ―内生変数と外生変数5―
商売をして経済成長をするのは構わない、だが、犯罪という商売を成り立たせるわけにはいかない。
そこで、膨張する内生的パワー抑える役割として
外生的パワー
が存在します。
この外生的パワーには大きく分けて2種類があります。
一つは法律・制度・行政執行です。
これは法律により、その犯罪が行われるのを防ぎ、その犯罪が行われたら取り締まること、という「直接的にパン生地Aの形を整える」作業です。
内生的貨幣供給論とは需要者側の信用創造のことです ―内生変数と外生変数4―
内生変数であるパン生地は”イースト菌”による”発酵”という、内生モデル内から外側に向けて発せられる内生的パワーがあることを述べました。
内生的パワーとは、己の力で外に膨張しようとするパワーです。
このパワーを、現実の貨幣論に当てはめるとすると、
”貨幣発行額が膨張する”ことに当たります。
これが
内生的貨幣供給論と呼ばれる貨幣供給形態の一つです。
さて、現実に”貨幣発行額が膨張する事態”
内生変数の力(発酵) ―内生変数と外生変数3―
さて、内生変数であるモデルAのパン生地は、外生変数で平べったく変形しましたが、それ以降もそのままの形で存在し続けているわけではありません。
パン生地には「イースト菌」による「発酵」というそれそのものの力があります。
内生の中から外生側に向けて反発する内生的パワーがある、ということです。
パン生地モデルA‘は図のように
己の力で外に膨張しようとするパワーがあるわけです。(一次発酵)
勿論、この
内生変数について ―内生変数と外生変数1―
こちらは突発的記事、と題して、連載に限らないある種のメモ帳的な記事を書いてゆくマガジンとなります。
早速、今回は内生変数と外生変数についてご説明できれば、と思います。
因みに、このまま連載に変更になる場合もありますので、よろしくお願いいたします。
さて、内生変数と外生変数というのは、「内生的貨幣供給論」「外生的貨幣供給論」という貨幣供給論に言及する際によく使われる言葉ですが、実際には経済学の世