商品貨幣論5 ―フランスの経済学2・重商主義とケネー―
重商主義は
①高付加価値生産産業の保護育成
②穀物の低価格政策による富裕層の消費優遇措置
③関税による保護貿易
主にこの3点が柱となります。
政策実行者の名前を取り「コルベール主義(コルベルティスム)」とも呼ばれます。
①は利益率・付加価値の高い産業を国営で保護育成することです。
王立マニュファクチュアと呼ばれるこの手法は、「ゴブラン織工房」や「ボーヴェ織工房」という高付加価値のタペストリーを作る工房を国立で設営し、高付加価値商品の製造と販売を独占しました。
陶磁器は「セー