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内生変数について ―内生変数と外生変数1―

こちらは突発的記事、と題して、連載に限らないある種のメモ帳的な記事を書いてゆくマガジンとなります。
早速、今回は内生変数外生変数についてご説明できれば、と思います。

因みに、このまま連載に変更になる場合もありますので、よろしくお願いいたします。

さて、内生変数と外生変数というのは、「内生的貨幣供給論」「外生的貨幣供給論」という貨幣供給論に言及する際によく使われる言葉ですが、実際には経済学の世界でもあまり聞き慣れた言葉ではありません。

ですがこれは複雑な理由があるわけではなく、供給論という枠だと単に表現する範囲が大枠過ぎて、普段は経済学的な思考をする際には不便なので、もう少し詳細な経済学の用語に言い直されているわけです。

例えば、
内生的貨幣供給論は
信用貨幣論、租税貨幣論、信用創造などといったポスト・ケインズ経済学的な用語に言い直されます。

外生的貨幣供給論も同様で
商品貨幣論、セイの法則、金本位制度などの主流派経済学やマルクス経済学的な発想の用語に言い直すことができます。

ですが、この説明だけだと「なぜ内生(説)なのか?外生(説)なのか?」が分かり難いです。
細部から共通項を見出して結論を導き出すことを帰納法、と言います。
この帰納法的な考えは否定されるものではありませんが、いかんせん示される詳細があまりにも多く、知りすぎるが故に統合しようにも根幹が見え難くなる、というのが一般的です。

そこで今回は、信用貨幣論や、商品貨幣論の詳細から共通項を得るような帰納法ではなく、
内生変数と外生変数という言葉・語彙・意味から何を示しているのか?そこから、真相を導き出そうとする演繹法的な視点から説明したいと思います。

1つ述べておきたいのは、数理経済学や計量経済学の分野ではこれをきちんと数理式で表現したりしますが、私はその分野は全くの素人ですので、数理式では表現できません。
あくまでイメージで説明をいたしますので悪しからず。

さて先ず、内生変数についての個人的な表現を含みますがご説明します。

モデルAという内生変数

分かり易く、パン作りで表現してみましょう。
今、あなたは小麦粉を水と塩で捏ねてドライイーストを入れてパン作りをしているとします。
捏ねてひとまとめにして柔らかくなった生地を、転がしてまん丸の球体にします。
はい、この球体の状態が「内生変数」です。
説明のために「モデルA」と名付けましょう。

まん丸でモチモチの発酵前のパン生地です

以上で、内生変数の基本の説明は終わりです。

え?と思われるかもしれませんが、現時点においては本当にこれだけです。
勿論、今後これを使ってあちこち捏ねまわして変形をさせてゆくわけですが、それは別の話となります。

とりあえず、
この球体のパン生地が「モデルA」という「数字」で表現されているのが、「内生変数である」ということを認識しておいてください。

以降の説明はこのモデルAから引き続き続けてゆきますので、よろしくお願いいたします。

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