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OLi[生きる姿を、音楽と。]
2024年6月28日 18:14
代々木上原にある書店でアルバイトをしていたことがある。店長は穏やかで良い人だし、アルバイトの人たちも分け隔てなく話してくれるのが心地よかった。ただし、ずーっと馴染めないなぁという気持ちを抱いていた。「環くん、今度飲み会やるんだけど、こない?」年の近い和田さんに声をかけてもらう。「いいんですか?行ってみたいです」そう答えはしたものの、馴染んでない自分が行って、本当に楽しめるのかと少し不安だ
2024年6月21日 22:45
制作会社に勤めていた頃の話だ。夜遅い時間に赤坂で開かれた、クライアントとの噛み合わない(よくある)ミーティングを終えて心身ともに疲弊しながらも、自分たちがやるべきタスクをすぐに整理しておかないと明日からの状況が更に悪くなることは明白だった。クライアントの逆鱗に触れるミスをした張本人であり、テンパりまくっている先輩と2人で作戦会議ができる場所を探し、サイゼリヤに行き着いた。赤坂は、僕が高校生
2024年6月14日 21:51
声が大きいなと思った。下高井戸駅の本屋で待っていると、吉田くんが若干の汗を滲ませながら「遅くなりました」とはにかんだ。時間に遅れたことは本当にどうでもよかったものの、なぜこんなにも本屋で声が大きいのだろうと少しひっかかった。それから下高井戸駅の周りを散策して、カレー屋さんへ行く。クラフトビールを飲みながら、仕事やジェンダーのことに話が進む。同じソースから情報を得ていることや、大切にしたい考え
2024年6月9日 23:57
小学生の頃、所属していたサッカーチームで、よく戸越まで自転車で試合をしに行った。平日に試合があることもあって、学校から帰って来てから、サッカーボールを背負って夕暮れ時の戸越銀座商店街を自転車で駆け抜けた記憶がある。戸越に行く日はいつも天気が良かったイメージがあり、活気のある商店街を通るのがすごく好きだった。小学校のサッカーチームでの活動が終わると、しばらく僕は戸越に行く機会がなくなった。次
2024年6月1日 09:45
夏は夜だと思っている。暑さが和らいだ中で、風が吹けばさらに良い。こう思うようになった原体験は、高校生の頃の”夜遊び”だったように思う。ガラケーを取り出す。ぱぱぱっと「今夜空いてる?遊ばない?」と文字を打ち、ざっと読んでから送信ボタンを押す。時間もそうかからずに返信がくる。「いいね!じゃあ校門で」そうして夜の予定が決まっていった。高校3年生の頃、部活がひと段落ついてから時間を持て余すように