#日記
ボルシチを知らずに彼は死ぬでしょう
2024年5月なかば
「あれって女の子の店でしょ」と、夫が言った。
スープストックトウキョウの好きなスープを聞いた時だ。
「行ったこと無い」という夫に最初に思ったのは、へ?(スープストック)東京なのに?店名に東京ついちゃってるし、あなたは東京出身なのに?で、「女の子の店でしょ」と言われてまた、へ?っと思った。
けれど確かにあの店で男性1人客に出会ったことが無い。かも…いや…今日いた…あれは…
水玉の世界を生きている
2023年、年末
あれ、あの人最近見かけないな。
職場に向かうバス停で、ふとそう思った。
朝、テレビで目にした『今年亡くなった有名人特集』のせいかもしれない。
1年を振り返るみたいに思い返す。
クリニックで働いている。
患者さんの中にはやっぱり印象的な方もいて。
祖母に瓜二つのあの方や、おばあちゃん役の片桐はいりさんにそっくりなあの方や、来たことを忘れて日に何度も来ちゃうあの方や、笑い方が
安全なこっち側の世界で卵の如く(散文)
9月、台風がきた。金曜日
雨は言われていたよりもひどくなくて、少し肩透かし。被害が無くて喜ぶべきだ、わかっている。喜んでいるしホッとしている、けれど少しだけ残念に思ってしまうところもあり、私の大人の部分が罪悪感を抱える。私の中にはまだ初めての雷に興奮したあの頃の、保育園児の私が生きている。脈々と。
昼。歯医者に行こうと外に出たら寒くて、出掛けに部屋に戻ってシャツを羽織った。東京で真夏日じ
スターウォーズで考察する恋人とは。
最後に映画館で観た映画は夫と見た『逆転裁判(実写版)』だって言ったら笑われた。
※
昼休み、女3人で休憩中。
「あれ、、見たことないんだよね、なんだっけ…ヨーダとか出るやつ。」
「ああ、スターウォーズね、私も。」
「私も無いです。」
王道王道と言われてるスターウォーズを(ちゃんと)見た人間が1人もいなかった。
「でも、私、デートで途中だけ見たことあります、スターウォーズ。たぶん…3話?」ひと