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拡がる格差、広がる影響と経済を考える

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#選択

第1章:現在の判断は正しいのか ⑬-1

 現在は30代がキャリアの分岐点という事もあり、20代の人材であってもフリーランス転向や起業準備など個人差はあるものの、キャリア選択を進めていく最終段階に進んでいることが見受けられることから、どこで優秀な人材の能力を後輩社員に継承していくか、どの社員に継承するかなど企業の育成方針をきちんと定めていくことや必要に応じて転職後も定期的に交流を持てるようにするなど社員の成長機会をうかがう意味でも必要な対

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第1章:現在の判断は正しいのか ⑪

 そのため、このような人材はアルバイトなどの社会経験を積むのではなく、犯罪行為に手を染めることや両親などから経済的な支援を受けることを前提としたライフプランを立てることを選択するケースなど本人が解決する必要のある内容であっても本人の中で解決する手段が見つからないことから、解決方法を“自力”から“他力”に転換してしまうおそれや“企業不信”や“組織不信”といった企業からの離れ方によって起こりうる本人の

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第1章:現在の判断は正しいのか ⑧-1

このケースは昨今の取引関係の改善などが進んでいることで問題が明るみに出るということは考えにくいという認識を大多数は持っているのだが、実際にはこのような問題が潜在的かつ無意識のうちに発生しているということが多い。

 そのため、企業の序列や相関関係によっては逆らえない関係になっていることで下請けなどの下位企業が十分に利益を確保出来ないおそれや取引停止や契約終了などを恐れて踏み込んだ交渉を決断しにくい

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第1章:現在の判断は正しいのか ③

ただ、このような行為を公機関が容認したことで当該企業の人手不足を誘発したとしてもこれは“自業自得”ではないかと一般的には思われるのだが、企業にとっては“私たちは問題のある行為や判断をしたことはない”という問題意識・認識の欠如、企業における社員の組織内立場の歪曲等が起こることで自らの判断や選択を正当化することにつながり、企業防衛や組織防衛に加えて、自己保身をすることで責任転嫁や他責の正当化が横行する

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