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よるのひとりごと

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徒然なるままに、日常や思ったこと、考えたことをゆる〜く書いていく日記のようなエッセイのような雑文のような。冷やかしでもいいんで読んでやってください。これでも文章を書く練習。気が向…
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#読書感想文

最近読書とnoteが忙しく、Notionが使いこなせない社会人の日記

最近読書とnoteが忙しく、Notionが使いこなせない社会人の日記

寒そうな木の横で花とかが咲きはじめている。空がまるで青の絵の具でたっぷりと水に含んだように淡く澄んでいる。湿気を含んだ風が音として流れてくる。風光る、春の足音が聞こえてくる霞だった。

こんな日には外にでかけて読書しよう。高円寺か下北沢か神保町か…。いつも行先に迷う。基本、カフェで読書するために行先を選んでいる。その日は神保町に行くことにした。行きつけの眞踏珈琲店というカフェで、「水瑠璃」という水

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『東京都同情塔』を読んだ、ただの感想文

『東京都同情塔』を読んだ、ただの感想文

スマホを開けば質問して答えが返ってくる、対話もできるという、まるで人間かのようなやりとりができる生成AI。まるでそこには無味乾燥な暖かいわけでもなく、冷たいわけでもなく、温度も感じないやりとり。人間と生成AIが会話できてしまうという時代に抗う作品、九段理江『東京都同情塔』だ。

生成AI時代、2030年の東京を舞台に、あらたに建設された刑務所「東京都同情塔」、それを設計した女性建築家の話だ。

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小説読んでいていつも気になることが2つや3つある。

小説読んでいていつも気になることが2つや3つある。

小説を読んでいて本筋から外れてどうでも良いことが気になってしまう。それは作品の面白さに直結するものではなく、僕が勝手な妄想をしているだけである。それってあなたの感想ですよね?やそれはただの深読みでは?と言われてもなんのそ。上等だ!!!

と、大上段に構えているが、ただの読書好きの一般人なので、評論するつもりはなく、「僕が小説を読んでいていつも気になること」だと思ってこの記事はお読みいただきたい。あ

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小説の「読み方」について、僕の考えを話したい。

小説の「読み方」について、僕の考えを話したい。

「はい、これが擬人法ですよー」

国語科の教員は、黒板に淡々と「擬人法」と書く。まるで書きなれたかのように指先に持ったチョークがカッカッと音を立てている。それが擬人法である事実はあるにせよ、擬人法によって小説の読み方がどのように変わるかまでは、教員の指導に差が出る教科である。

書き手の主張や思想があり、明確な答えがあるのが評論。読み手の解釈によって作られるのが小説。と、ここでは仮定しておこう。

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隣の芝生が青いかじゃなくて空が青いかを見よう

隣の芝生が青いかじゃなくて空が青いかを見よう

隣の芝生は青い。

青、ないしブルーというのは実に多彩なニュアンスをもつ語である。

青く澄んだ瞳
雲ひとつない青空
ブルーに染った湖
透きとおるくらい青い海

のように青が使われる表現には大概ポジティブなニュアンスを含む。「海」や「空」といった身近なものを連想することから、上記のような関連語や表現がみられる。このように、言葉によって定義づけできるのはなかなか難しい語である。

また視覚的にも「や

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ピースフルな思いを蒼穹のかなたに馳せた

ピースフルな思いを蒼穹のかなたに馳せた

高校以下の学校では、たいてい7月20日前後からはじまり、8月いっぱいまで及ぶ。会社なども長い休みがとれるので、この期間に避暑地に行ったり、ふるさとへ帰ったりすることが多い。列車には、大きな荷物をのせ、子をのせ、現世の愉楽のみに生きて、ただただ目的地に向かって静かに揺れながら運んでいく。群像を乗せた静謐な車内にも、親子、恋人、友だち、普段聞くことのないさざめく声が聞こえてくる。そんな群青日和のこと。

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サイダーを一気に飲み干した。

サイダーを一気に飲み干した。

夏が嫌いだ。

歴史の授業でよく耳にした“遊牧民”というのは、とくに気温差が激しい砂漠地帯に多く分布する民族である。なぜ移動するのか。そう、生きるためである。ノマドワーカーとかそういった次元で生きてはいない。彼らは生きるのに必死なのだ。「じゃあ、どうしてそこまでして移動を繰り返すんですか?」と思ったとしても、北海道民に「寒いのにどうして引っ越さないんですか?」と同じくらい愚問なのである。生まれた時

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含蓄ある言葉と自分の感情をストレートに表現する大切さを女子高生から学んだ話

含蓄ある言葉と自分の感情をストレートに表現する大切さを女子高生から学んだ話

まだ寒い風が頬をなでる日のこと。歯の治療のため歯医者に行く。何かあったときに定期的に行くいつもの歯医者だ。歯の治療というのはなぜ1回で済ませてくれないのか。医者曰く、「術後の経過を見たいから」とか「患者の負担を考慮するため」らしい。治療中「痛かったら手を挙げてくださいね~」と言うが僕は意地として手を挙げたくない。僕もいい大人なので痛いのは我慢できる。それよりも、僕が口を大きく開けているところを綺麗

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noteで記事を書くにあたってのネタ探しについて

noteで記事を書くにあたってのネタ探しについて

うれしいお知らせです!

って本当に来るんだ…。どうやら #海外旅行  で先週特にスキを集めた記事だとのこと。

感無量である。前回書いた「noruniruの頭の中その5 -中国で危うく野宿しかけた話-」がめちゃめちゃ読まれている。ドタバタ劇を繰り広げる怪奇な日本人2人の珍道中なのに少し驚いている。どこに興味関心を抱いてくれたのか気になるところ。

この記事は何ヶ月か前に書いた下書きに加筆修正して投

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