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長期的目線でキャリアを捉える

人生において、仕事は非常に重要な要素を占めていると言えます。仕事をしないとご飯も食べることができないし、満足な生活も得られない。
ある種、生きることと仕事は社会人になった場合に切り離せないのかもしれません。

私たちは、就職した瞬間から職業人となり、そこで多くの時間を費やします。
その中で、仕事をするということは、ただお金をもらうだけではなく、社会の一員として貢献であったり価値を生み出すことが個人的には大事と考えています。その時に、キャリア目線に立つと、お金や条件面だけが唯一価値では無いと気付きます。
つまり、職業人生を考える場合に一番大事なのは、キャリアを長期目線で捉えることかもしれません。

例えば、近視眼的にキャリアを捉えると、金銭的報酬など、短期でしか満たされない、満足感が得られないものに目がいってしまう可能性が高まります。確かに給与は重要で、必ずしも金銭的報酬が悪いとは言えないですが、お金の為に働くと金銭要素が無いと動けない自発性や積極性が失われがちです。結果、損得勘定が前にくる人材になってしまうかもしれません。

一方で、長期的目線に立つと、仕事に対する「面白さ」「やりがい」「価値の創出」など、内面的価値もしくは自分自身が生み出すアウトプットに目が行く場合が多くなり、これらの価値を重視するようになります。その内面に向き合うことは、自分との対話に近いものです。仕事の結果として外的に表出するものこそあれ、本質的には自分がどう生きたいかに繋がります。内面的価値に目が向区ことを大切にしながら、もし仕事がうまくいくと自己肯定が可能になり、自身の自信に繋がるにも繋がるでしょう。

この時、長期的目線がなぜ重要なのかを具体例とともに考えると、転職や経験の積み重ねなどがあります。転職というと、日本においては大分意識が変わったと感じる一方で、まだまだ少数派なのかなと捉えていますが、キャリアの転換を行うにあたっては非常に有効活用しやすい要素だと考えていて、キャリアを積み重ねるにあたって有益だと感じます。一方で、給与などの条件面でよく提案されることもあり、将来的にあなたがどうしたいか、どうなりたいのかを見据えた上で、スキルアップを前向きに捉えて、日々の積み重ねを重要視することが大事とも言えることができます。

また、長期的視点を持つことで、キャリアにおける成長機会が増加すると私は考えています。ここも具体例を出すと、転職した場合、あなたの持っている知識や文化は基本的にゼロリセットされ、アンラーニングから再度溶け込むところからスタートする必要が出てきます。ここは良い意味で成長機会だと私は考え、多様な組織文化を取り込む良い機会にもなりますし、業務で利用するツールや技術なども新たに学ぶ良い機会だと思っています。時には、既知の情報と組み合わせる事で価値を創造することさえできるかもしれません。

ワークライフバランスの側面でも、長期的目線でキャリアを捉えることで、今は仕事をセーブして子育てを大事にする時といった、個々人のプライベートと向きたい方向性に根差した自分自身のキャリアを自らコーディネートできると考えています。
この要素は、組織側としても社員のエンゲージメントを向上させる意味や、組織の多様性を包含する事で、イノベーションを創出する為の経験の蓄積にも繋がるとも言えます。

キャリアを考える際は、目の前に答えが仮になかったとしても、条件だけといった近視眼的に飛び付かないよう気をつける必要があります。そして、必ずしも自信のやりたいことがすぐに手に入る訳ではなく、色々な経験を経て、長いキャリアで手に入る場合もあります。つまり、自分の興味や関心から生まれた深く熱い想いに根差した長期的目線でのキャリアを目指し、歩んで行くことが何より大事かもしれません。

最後に、このように長期的な視点でキャリアを捉えることで、仕事に対する自身にとっての本質的な価値を見出すことができます。一時の利益だけでなく、長い人生を見据えた仕事及びキャリア形成を心がけることで、得られることを最大化できるのではないでしょうか。

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