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まとまらないけど大切なこと

リズム良く会話を弾ませながら
美容師の千葉ちゃんは
今日も器用に私の髪の毛をチョキチョキ。

広い美容室に、美容師さんは2人か多くて3人。

こうしてほしいと気兼ねなく来店でき
カットも緊張しない地元の美容院。

新学期1日目の教室みたいな
知らない人ばかりと向かい合わせになる
美容院や、表面的な時間を埋めるような会話も
あまり得意じゃない。

母も私も妹も髪の毛は
千葉ちゃんにお世話になっている。

席に着くと、

「あの人の読書案内」

というタイトルの&Premiumの特別編集が置いてあって、胸が高鳴る。読みたかったやつ。

千葉ちゃんは言葉を大切にしている人です。

自分の考えがあるだけでなく
同時に、自分にない感覚や違う価値観に対して好奇心や知識欲がある人なんです。

価値観や感覚の差は千差万別、例えて言うなら
コップが見えるか見えないかそのくらいに違う感覚を持っていたりする。

千葉ちゃんは、見えないものを、いやそんなものないよ〜とか、考えすぎだよ〜と言うのではなく、

あぁ、あなたからはそういうふうに見えるんだね!と言ってくれたり、その違いを認めてくれるひと。

そんな風に思えるのって素敵だなって思いませんか?

自分が見えるものだけを信じがちになってしまうけれど他の人が見えるものを想像したりした方が世界が広がって随分たのしそう。

柔軟な人の強さ

良い悪いじゃなく、
あるのは星の数ほどの視点と価値観。
それを善悪や見えるものだけで括ることがそもそも難しい話なのかも。

朗報、そんな素敵な人が私のnoteを褒めてくれた。

私の綴る思いと言葉を大切そうに
読んでくれる人がいる実感がしたんです。

活字や言葉の世界は海のように、
広くて優しくて未知。

その時々で色々な表現方法を持ってていい。

そんな広い海の中を
私は私なりに泳ぎたいし、
なんならプカプカ浮いてみたい。

「私たちは何もなく生まれてきた。」

ふらっとよった本屋で見かけたフレーズ

何かを無理して手に入れたり
加えたりするのではなく、
削ぎ落としたり、減らして得る豊かさがある。

翌日ふらっとよった鏡の国のアリス展で

「無意味」による豊かさ

を勧める一言に出会う。
手ぶらで生まれた私たちは
死ぬ時も生きている間に得た全てを
抱えていけるわけではない

同じ日の午後に寄った
小さな図書館で見た絵本には

「私は勉強が大変で悲しい、走るのも遅いし、跳び箱も飛べない、まるで自信もない、そんな私はダメなの?」

と書いてあった。自分と重なるひとこと。

確か冒頭には

「何かもっと大切なことがあるはず」

「その大切なものが消えている感覚があり、けどそれが何かわからない」

と綴られていて、
きつく縛っていた感情が
言葉によって優しく解かれる

「あなたにはなにがありますか?」
と聞かれて彼は、
「何かないといけないですか?」
と聞き返す

なくても良いかもしれないものに
こだわりすぎず、自分の「心地いいところ」を見つけたい。

比較することで育ってきた私たちが
本当に大切に思うことや
心が落ち着く瞬間はいつなのだろう。

空を見上げる時間はあるのかな
息は止まってしまってはいないかな

今朝、妹の寝顔を見てふと、ありがとうと思った。

悩んだりもがいたりしながらも
彼女がすやすや眠れる平和な日々に。

私の一言でプププと
笑ってくれる妹に私も支えられている。

空の広さや青さ
揺れる緑の匂いを感じる
健やかな風に癒される。

だれかにかけられた
「良い1日を」のひとこと。

気に掛け合える存在や変わらない愛。

そんな、そんな大切すぎるものたちを
享受できる心でありたいなと。

今日の夜は千葉ちゃんおすすめの
星の王子様とセンスオブワンダーでも
読みます。

今日も自分に対して感謝の気持ちを忘れずに
おやすみなさい。
nazu




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