記事一覧
誰も知らない深夜3時頃
温くはっきりとしない半端な世界を私は歩いている。
夜が終わりかけ、朝がもう少しで始まる時間。
白く、ぼんやりとした霧が世界をより曖昧なものに見せてくれる。
ぼんやりとはっきりしない世界では私という存在にさえ霞がかかっていくように感じる。
そんな世界の中に微かに私という存在が足音を鳴らして街を歩いている。
冷たい街灯に照らされた淡い桜の色は対照的な優しい色をしている。
イヤホンから流れる
茜、薄紫、時々グレー。その繰り返し。
茜色の空が少しづつ薄紫色に変わっていく。
時々雨や曇りで色はグレーに変わる。
でもそんなことの繰り返し。
毎日毎日繰り返す。
ありふれたこんな毎日さえ、二度と巻き戻すことは出来ない。
明日、大好きな職場を、短い思い出と共に私は旅立つ。
夢を叶えるためにしたこの決断も、この職場に出会えたからだ。
この職場に出会ったあの時の茜色に、
不安で仕方なかった薄紫色に。
私は胸を張って言える。
断るって体力消費エグくないか?
私は断るのが大の苦手である。
頼まれた仕事は断れないし、微妙な友達の誘いも断れない。
恋人からのあれしたいこれしたい
全部全部オールオッケー
なんでこんなに断れないんだろうと少し考えた。
仕事なら割と断りやすい。
自分の持ってるタスクと頼まれるタスクをよく考えて、、、今の自分のキャパじゃ抱えきれなくなるなら断ることができる…と思う。
タスクは目に見えるし相手に伝える根拠がちゃんとある。
仕事終わりのコーヒー
仕事終わり、いつもの道、いつもの店のコーヒー 。
最近多い残業も、前までの仕事に比べれば楽しいと思えるほどだ。
疲れた体にスッと沁み入るアイスコーヒーと甘い煙草のなんと幸せなことか。
こんな私にも今は夢がある。
その夢は飛躍した遠い未来にある訳ではなく、こんな日常の重なった先にあるのだと最近思う。
小さな幸せを毎日少しずつ。
ティースプーン一杯分の幸せで
きっと十分すぎる。
これを読
愛してると言ってくれ
誰にも会わない休日を過ごした。
誰からも誘いの連絡は無いし、ただスマホの画面を眺めてた。
孤独と虚無に飲み込まれそうな私はついつい誰かに甘えたくなる。
愛してると言ってくれ。
憧れや夢など今は必要ない。
ただ愛してると言ってくれ。
悲しい嘘でも私はきっと救われてしまうだろう。
また会えるなら騙されたままの私でいたい
愛してると言ってくれ。
無知であることのすすめ
無知であること。
無知であることは罪である。
有名な言葉だ。
私もそう思っていた。
つい最近まで。
無知であるが故に他人を傷つけたり
恥をかくことがあるからだ。
でも最近は無知でいることは悪では無いと思えてきた。
ふと見上げた空にいくつもの層になっている雲が美しい風景を作り上げていたのを見つけた。
私は雲の高さがどのようにして決まるかを知らない。
ふと、知りたくなった。
この美しい