Nautilus

しがないサラリーマンの独り言。 空想と現実の間で生まれる言葉を。 船が海底の奥深くに…

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しがないサラリーマンの独り言。 空想と現実の間で生まれる言葉を。 船が海底の奥深くに沈むまで。

最近の記事

1人居酒屋のススメ

仕事終わり明日も早いけれど 今日は1人で居酒屋へ。 赤ちょうちんのさがる店主1人の小汚い(褒めてる)居酒屋。 オススメは焼き鳥、でも店主1人だから焼き鳥が別卓で頼まれると頼めない。 そんな少し不便な居酒屋。 私はその不便さが好きである。 忙しなく、でもなんだかゆっくりこの世界の時間は流れていく。 テレビからは興味のない野球の中継が 正面のお客さんも楽しそうに話している。 なんでだろう 何故かこの時間がとても好き。 1人居酒屋は少し緊張はするかもしれないけれど

    • 普通の幸せってなんだって話

      私、普通に幸せになりたいんです。 なんてくっだらない言葉。 普通って何? 俺も幸せになりたい。 俺なりの幸せを掴みたい。 普通って何? 普通って想像してる世界は 平凡より理想に近しい世界で。 それは普通の幸せと表現するには荷が重いな〜と思う。 幸せになりたいな〜なんてこぼす酒の席はしょうもない世界で。 私はこのままでいたいと思えるから、幸せだと思う。 でも、周りの人の言う幸せは何故かすごくキラキラして見える。 多分人間はそういう生き物なんだよ。 皆が想像

      • 恋人のスマホにカカオがあったことについて

        はてさて、幾日ぶりの投稿になったことを謝罪しよう。 久しぶりに始まった労働に泡のように時間が溶かされてあっという間に今日になっていたのだ。 私にはおよそ2年付き合っている恋人がいる。 身体的な接触、所謂愛の行為はほとんどしていない。 私が心を病んでから欲が減ったこと、プラトニックな愛を望むように私が変化したからである。 度々誘われることがあっても乗り気になれずあまり応えられなかった。 理由も話してあった。精神状態のことを。 まぁ男は所詮浮気をする生き物、私だって分

        • 当たり前の繰り返しと時々無くすもの

          今日という日があって、昨日があって、明日があって、だいたいそのような当たり前ぇ日々がすぎていく。 当たり前の毎日の中で時々当たり前でない何かによって日々は少し彩られたり、はたまた色を失ったりする。 当たり前は何かの拍子に無くなったりもする。 もしかしたら当たり前だった誰かとの連絡も、仕事も、何かがきっかけになるかは分からないけど消えてしまうかもしれない。 1つ、当たり前を失ってしまったら、 また新しい当たり前をつくっていこう。 失ったものなんて無かったことが当たり前

        1人居酒屋のススメ

          あの頃の私よ、息をしろ

          大革命のような恋愛の終わりを見つけて、 仕事は上手くいかなくて、 なんの価値もないと思いながら酒に飲まれていたあの頃の私よ。 息をしろ。 飯を食え。 酒を飲め。 好きなことをしろ。 好きなことが、 したいことが分からないなら、何もしなくていい。 何もしない、をしろ。 そして泣け。 どんな辛いことも嫌なことも 時間の流れに任せていれば、棘を失って丸く優しい形になる。 そうなれば私の中に貯蓄出来る。 嫌なことも悲しいことも、いつか丸く優しい私に変わる。 周りか

          あの頃の私よ、息をしろ

          真夜中の散歩と小さな幸せ

          今日も私は真夜中の街を歩く。 この時間はやはり人も少なくて、 誰かの声も、視線もら街の喧騒も、 私の嫌な妄想もない。 ただ街灯と、雲に霞んだ淡い月と、 いつもより少し早い車と、 いつもより少しだけ遅い私の鼓動があるだけ。 今日は見たい景色があって、そこを目的地にしている。 片道で1時間くらいかかるだろう。 途中で煙草でも吸いながら、もう会うこともない人のことを考えながら歩いていこう。 そういえば自販機で飲み物も買わなくなったなぁと思ってさ、ぶどうジュースを買おう

          真夜中の散歩と小さな幸せ

          猫と私の、

          ねぇ聞いてよ 友達を無理やり連れて言ったスナックとガールズバー、金だけ失ってまた一人何となく家路についていた。 でもね、でもねきいてよ 私初めてさ自分の周りに猫が集まってきたんだよ 家の駐車場なんだけどさ 茶トラの猫が1匹私を見て逃げていったんだよ 猫も食わんよな、酔っぱらいなんて。 と思ってたんだよ。 そしたらその奥の駐車場から黒猫と茶トラっぽい猫が2匹来たんだよ 嬉しくてさ やっすいパンと水しか思い浮かばなくて持ってきたんだよ パンならいけるかなって。

          猫と私の、

          夏の始まりはどんな言葉で

          夏がすぐそこまで来てる。 それを皆は何で感じるのだろうか。 私の好きな人は何で感じるのだろう。 通り過ぎて行った若いあの二人は何で夏を感じるのだろう。 夏がすぐそこまで来ていることを皆はどう表現するんだろう。 そんなことを考えながら昼下がりの道を歩いてる。 雲が大きく背を伸ばして空を飛んでいる。 あの雲亀みたいだな、とか 綿飴みたいだな、とか。 木々の緑が陽射しを反射してきらきらと輝いている、とか 青々しいいつか嗅いだことのあるような香りがする、とか。 学生の

          夏の始まりはどんな言葉で

          空と心の関係性

          昼過ぎ、友人に誘われて外に出た。 勉強や仕事以外で昼間に外に出ることがあまりない私には久々の感覚だった。 夜型人間の私はしばらく忘れていた。 青空がこんなに果てしなくて 日差しがジリジリと照っていて 風がほんのりまだ冷たくて。 夏がもうすぐ来る心躍る感覚を。 世界にはこんなに繊細で鮮やかな色で溢れているということを。 この目に見える景色をどうにか僕だけのものにしたくて カメラを覗き込んでシャッターを押そうと思った。 この空の青色を 花の赤を 草木の緑を 空を割い

          空と心の関係性

          夜明けの魔法

          筋トレと軽い運動を終えて、汗を流して煙草を買いに来た。 白 紫色の水晶のよう 綺麗な空の色だった。 乾かさずに出た髪の毛が少し乾いてきたら頃に空はまた色を変えていた。 とろとろと燃えている優しい雲が空を色付けている。 鳥の声と私の足音と、小さめの音楽。 それ以外は何も聞こえない。 この世界には今私の好きな物しかない。 眠れない夜も何故か寂しい朝も 苦しい昼も ただ今はこの空の魔法にかけられていたいだけ。

          夜明けの魔法

          容姿について

          ルッキズム 容姿端麗 美人 イケメン 美女 見た目に関する言葉や表現は腐るほどある。 今は少しずつ、内面が大事!みたいな言葉が出てきてるけどやっぱ人は外見がいいものを選ぶ。 物も、食べ物も、動物も、人間も。 私は容姿に自信が無い。 自信が無いと言うよりそれが事実だから自信を持つとかそういう話では無い。 分かってはいる自分自身で。 でも少しでもマシになるように、人の目に映る私が不愉快でないようにオシャレをしたり何とかなるように努力をしてる。 自分のことを卑下して笑

          容姿について

          懐かしい花の香り

          不健康人生まっしぐらの私は深夜にランニングをしたり歩いたりするのが好きだ。 夜は人に認知されなさそうで生きやすいからね。 春が終わって、これから来る夏に向けて草木も緑を深めているのがなんとも素敵なことか。 春に咲いていた小さな花は種を残してまた次の春を待っている。 この時間、この瞬間、どこからか優しい花の香りがする。 青臭い匂いの奥から、ふわりと甘い、そんな花の匂いがする。 街灯も少ないこの街ではその花の姿を確かめられない。 もしかしたら私と同じで夜に紛れるのが好

          懐かしい花の香り

          こんな夜は元恋人の好きだった歌を聴く

          霧雨の振る夜、元恋人の好きだった歌を聴いてる。 ただ思い立って10キロ先の映画館にレイトショーを見に行った。 指す傘も虚しく、優しい風に吹かれた霧雨は私の服と靴を濡らす。 行きで2時間、帰りも2時間。 ランダム再生の曲が忙しなく流れ続けている。 いつか付き合っていた相手の好きだった曲がふと流れ込む。 あの頃は純粋に、真っ直ぐに誰かを好きになって 愛することが出来ていた。 今の私はその気持ちを思い出すことしか出来ない。 あの頃の真っ直ぐな愛に会えない。 別れてから

          こんな夜は元恋人の好きだった歌を聴く

          こんにちは、自己嫌悪。

          自信喪失 自己嫌悪 そんな言葉が今の私にありえないくらい似合う。 悲劇のヒロイン そんなものを演じるつもりは無いけれど ただただ自分に失望する。 原因は分かってる。 酔って暴れる母が手に負えず警察を呼んだからだ。 その日から激しい頭痛と寝付けない日々が続いてる。 世界にはどうにもならないことが多い。 うん。 あれはどうしようもないね。 うん。 これはしょうがないね。 あー。 それは気付かないふりしていた方がいいね。 自己嫌悪の私には世界の全てはこの言葉た

          こんにちは、自己嫌悪。

          誰も知らない深夜3時頃

          温くはっきりとしない半端な世界を私は歩いている。 夜が終わりかけ、朝がもう少しで始まる時間。 白く、ぼんやりとした霧が世界をより曖昧なものに見せてくれる。 ぼんやりとはっきりしない世界では私という存在にさえ霞がかかっていくように感じる。 そんな世界の中に微かに私という存在が足音を鳴らして街を歩いている。 冷たい街灯に照らされた淡い桜の色は対照的な優しい色をしている。 イヤホンから流れる音の向こう側から虫の鳴く声が聞こえる。 なぜ君は泣いているんだろうか。 鳴いて

          誰も知らない深夜3時頃

          芸術の必要性

          私は今日凄くいいことがあった。 言葉が体の奥底から湧き出るように溢れる。 私は絵の才能も、音楽の才能も無いからただ自分の知っている言葉で表現するしかこの感動や美しさを表現する術が無い。 だから私は今感じているこの美しさを言葉で綴る。 何かを美しいと思うこと。 そして表現すること。 自分なりの表現方法で。 それは私にとって、私がこの世界にいる、あるいはいた事を表現する術のひとつなのだと思う。 美しいものを観て、胸打たれる音楽を聴いた時のこの感情は私の持ちうる全ての言

          芸術の必要性