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Photo by
take_kuroki
夏の始まりはどんな言葉で
夏がすぐそこまで来てる。
それを皆は何で感じるのだろうか。
私の好きな人は何で感じるのだろう。
通り過ぎて行った若いあの二人は何で夏を感じるのだろう。
夏がすぐそこまで来ていることを皆はどう表現するんだろう。
そんなことを考えながら昼下がりの道を歩いてる。
雲が大きく背を伸ばして空を飛んでいる。
あの雲亀みたいだな、とか
綿飴みたいだな、とか。
木々の緑が陽射しを反射してきらきらと輝いている、とか
青々しいいつか嗅いだことのあるような香りがする、とか。
学生の白いシャツが半袖になってるな、とか
誰かのうなじに汗が流れているのを見た、とか。
陽射し照らされたアスファルトがゆらゆらと揺れている、とか
日陰がいつもより心地よかったり、とか。
そんな夏がもうそばまで来ている。
少し胸が詰まりそうになる。
皆はどうやって、いや、どんな時に夏を感じるのだろう。
そしてそれをどう表現できるんだろう。
そんなことを考えていたら買うはずの煙草を忘れて来てしまった。
買いに戻ろう。
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