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午前の朝ごはん

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思いつき短編のまとめ
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#人間模様

思いつき短編:嘘のようなウソの国

とある国の話をしよう。

その国はウソで全てが構築されている。

その名もウソの国だ。

非常にシンプルな名前である。

国そのものの情報から国民の個人情報、生活等々、あらゆる事柄が虚偽でできている。

正直なのは産まれてすぐの新生児くらいだ。

学校での教育は国と大人が、良いように言うことを聞かせるために子供達を学ばせる。

その子供達がやがて大人になる。

 今度はその大人が結婚し、子を産む。

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思いつき短編:サイレンの記憶

小高い山の上、海に面したこの場所で私は景色を眺めるのが好きだ。

遠くにはたくさんの漁船と白く大きな橋と本土が見える。

時折、強く吹く風が潮の香りを運んできてくれる。

警報を鳴らす小さな鉄塔に登って高い所から景観を楽しんでいる。

良い子は真似しないでほしい。

眼下には狭い地域に隙間なく建てられている家屋が太陽の強い陽射しを浴びて、反射している屋根の光をまともに見て目を細めた。

少し体制が

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思いつき短編:セントエルモ号の話し

この漁村を行き来している船、セントエルモ号は唯一の遊覧船でもあり、定期客船でもあり、一般貨物船でもある。

中学生の私はその船で向こうの街にある学校へ通っている。

すごいのは大きさだけでなく、泊まれるのはもちろん、食堂も完備されている。

意外にその食堂は船を利用する人以外にも人気で特にカレーライスが一押しメニューだ。

毎週、土曜学校の帰りに昼ご飯をそこの食堂でカレーライスを食べるーーーーーー

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思いつき短編:世直したい隊

どうも~、こーんばーんわっ!

不意に声をかけられた。

振り返るとそこには全身黒尽くめの二十歳だろうか、若者がそこに立っていた。

私はその時は金曜日というのもあって、同僚とはしご酒をしていたのでかなり酔っ払っていて千鳥足になりながらも自宅へ向かっていた。

そこにたまたま最近話題になっている電動キックボードがあり、それを借りて帰ることにした。

その時に例の若者に声をかけられる。

お兄さん、

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思いつき短編:料理人

業務用の冷蔵庫を開ける。

中からは白い冷気がふわりと厨房へ広がった。

今日もお客様に振る舞う食材を吟味する。

太ももの肉とむね肉と腕の肉っと…。

昨日、仕入れた新鮮な肉達。

色がとても鮮やかな赤身の色。

味もこの世で人生の中で絶対に味わえない。

それを私は地表から奥深くの地下でレストランを開いている。

そう…、ずーっと奥深くに隠れた名店なのである。

それこそ一般人は来ないでしょう

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思いつき短編:裏道

おっかしいなぁ~。

開口一番にそう発してしまう。

なぜなら、いつも通っている道のはずなのに、迷ってしまった。

今日は仕事が早く終わったので、どこも寄らずに家に向かっている最中だった。

居酒屋とかに飲みに行く趣味はない、言うなれば、家でのんびりしたい。

そのはずが、今道に迷っている。

なんだよ~、家に帰って買ったばかりのゲームやりたいのに。

普通に歩いていた足が徐々に速くなる。

はぁ

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思いつき短編:潜水士

今、水深300メートルの海の底に私はいる。

この時点で気がつくだろうが、私はもう生きてはいない。

幽霊と言ったほうが、適切だろう。

現に、潜水服をまとっている私は海の底で暮らしている。

いつも何をしているかと言うと、上から降ってくる死骸を掻き集めて1箇所まとめたり、仲良しの深海魚と日がな一日寝そべっている。

まぁ、いつも真っ暗なんだけど。

その代わり、光るクラゲがいる日は星空を見ている

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思いつき短編:番犬の独り言

今、俺は冷たい檻の中にいる。

俺の他に何匹か一緒に収容されている。

何故俺がここにいるのか、それは人に噛み付いたからだ。

俺はただ、ご主人を守ろうとしただけだ。

大好きなご主人が危険に晒されると思った。

すると俺は即座に捕獲され、今に至る。

他の犬に聞くと、ここでは各々のある時期が来るとある部屋に入れられる。

大きい悲鳴が聞こえてくるのだが、段々小さくなってそこから帰ってきた犬はいな

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思いつき短編:先輩後輩

先輩、先輩。

何だよ。

俺らここに監禁されて何年になりますぅ?

知らねーよ、いちいちそんな数えてられるか!

そーっすよねぇ。

先輩先輩。

何だよ!

俺らここに監禁されているわりには手厚くお世話されてますよね。

それが何だ。

いやぁ、なんか俺らそんなお世話されることしたかなって。

何いってんだお前、それは俺らがめーっちゃ偉いってことだよ、だから監禁されてんの!

はあー、さすが先

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思いつき短編:趣味(レザー)

やっぱり革製の物って良いですよね。

何というか、丈夫で使えば使うほどその革が歳をとって味が出るんですよね!

私は趣味で革製品を作っているんですよ。

知っていますか?その革の種類によって扱いが変わるんです。

性格ってやつですか、なかなかこれが難しいんです。

いつかは私の革製品のブランドを立ち上げられたらなと思っているんです。

通常は腐敗を防ぐため、塩漬け、または塩水処理をし、半鞣しの処理

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思いつき短編:箱の男の子

ママ、どうしてここって暗いんだろうね。

いつもママが僕を抱きしめてくれているからかな?

余りにも強く抱きしめているから僕、身動きできないや。

でもどうしてそんなに僕のことを抱きしめているの?

愛しているから?

それは嬉しいけど、もう僕は赤ちゃんじゃないからお外で遊んでみたいな。

ダメなの?どうして。

……お外ってそんな危ないんだ。

オオカミのような獰猛な人間が子供をさらって食べちゃ

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思いつき短編:集落

青い空が紫の色に変わる頃、私は舗装されていない砂利の道をタクシーに乗っていた。

私は、死んだ母に16になったらここへ行ってちょうだいと言われ、そこへ向かっていた。

タクシーが停止した。

運転手はここから先へは車で行けないという。

私は大丈夫です、ここで降りますと告げ、タクシーの後部座席のドアが開いて下車した。

その集落はとても荒れ果てていた。

前方には廃車になったバスがバス停に置かれて

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思いつき短編:ポスト

今日もポストへ投函された。

中を開けると、産まれたての赤ちゃんがいた。

優しい肌触りの布に包まれ、クッションが敷かれている籠のなかに入っていた。

くー、くー、と寝息をたてて熟睡中だ。

私は、優しく赤ちゃんを抱き上げ、ベビーベッドへ寝かせた。

ここは、孤児院だ。

身寄りのない子供達を成人するまで育て上げるのが仕事だ。

私はここの所長で20人の子供たちと暮らしている。 

私の所長室には

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思いつき短編:決闘

俺は今、窮地に追い込まれている。

俺としたことが…油断してしまった。

奴はどこにいるのだろう。

意識を集中させ奴の気配を探す。

奴もこちらの殺気に気がついたのか、動きがない。

静かな時間が流れる。

お互い、物音一つ立てずにジッとしている。

ーーーーが、事が動いた!

奴の不快な音が耳元を通過したのだ。

俺は素早くその場から逃げる。

全身から汗が吹き出る。

何せ今は夏真っ只中だ、

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