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より良いキャリアを築く「働く場」の選択(2)~どのような「場」で仕事をしたいか①~

初回として、前回(No.9)、自身のキャリアを築くために、「働く場」を選択する前提として意識しておいて欲しい企業を取り巻く時代背景(経営環境、技術環境等)について紹介しました。

今回から3回に渡り、具体的にどのような働く「場(事業主体・事業形態)」があるかを紹介します。まずは、「働く場」について、定義をしてみたいと思います。

世の中には、「働く場」について様々な定義があります。今回紹介する定義もその一つであり、個人的視点から事業主体・事業形態を、5つに分類しています。
現在は、多くの企業がひとつの形態だけに分類されるケースは少なくなっています。業種業界といった分類も含め、シームレス化が進んでおり、企業の多くが「多様な事業主体、形態」での取り組みを進めています。


1.実業企業

主事業として、「自らモノを作っている、自らサービスを提供していることを主生業とする」企業を指します。生産、製造(メーカー)、流通・サービス、通信、公官庁 等の「実業群」です。
次に紹介する「支援企業」からは、一般的に「ユーザ」と呼ばれる企業群です。

2.実業企業を「支援」する企業

主に実業企業に対し、「経営・業務・企画 等々に関する支援を主生業とする」企業を指します。 また支援の為に、自ら製品(ハード・ソフト)やサービスを創り、提供することも行います。
一般的に、「コンピュータ機器、ソフトウェア、アプリケーション、システム構築、システムサービス、コンサルティング等」を提供する企業群です。

3.実業(メイン事業)を持ちつつ、支援もする企業

自身も「実業を持ち、その実業で培った技術・ノウハウ・インフラ等々を、他の実業企業にも提供(支援)することを生業とする」企業を指します。
その昔(?)は「銀行」がその代表であったと思いますが、現在のネットワーク社会においては「プラットフォーマー」と称する企業群を指すことが一般的になっており、「基盤型」、「仲介(媒介)型」形態があります。

4.個人もしくは仲間との「起業(ベンチャー企業)」

「自らの企画を、自ら事業化した企業(会社)」を指します(特化したアイディアを基に事業化)。現在、日本でも各種各様の投資ファンドをはじめ、クラウドファンディングなどの環境も整備されてきており、「個人事業」の立ち上げと言う環境が整ってきていると言えるでしょう。
一般的に、自営業に分類されます。

5.ハードウェア専業企業

「既存の製造メーカーや起業家から、『製造』部分を専門的に引き受ける企業」を指します。
半導体分野が主流でしたが、ファブレス企業(製造ラインを持たないメーカー)の増加により、「企画モノの製造」だけを請け負う企業群として拡大しています。特に「多品種小ロット」を生業にする企業や、「起業初期」企業にとっては、重宝される企業になっています。

以上、「5つの企業形態」について紹介しました(本稿における定義)。
 
ご自身が、どのような立場で仕事をされたいかを考えられる際の一つとして、参考にして頂ければと思います。
自分は「実業」をしたいのか、「実業企業を支援したいのか」といったことから「選択」を始めるのも良いかもしれません。
 
ただ、企業という組織体の中にあっては、「自身の思い」がそのまま実現できるかには難しい点があるということは認識しておいて欲しいと思います。(次回以降で紹介していきます)
 
さて、次回は「どのような「場」で仕事をしたいか」の2回目として、仕事をする「主戦場は」という観点で、どのような企業特性、どのような事業特性があるのかということについて、定義したいと思います。
  
(注)
次回以降は、一般的な就活の対象となる上記「第1項(実業企業)から第3項(実業と支援企業)」の企業を対象にします。ご承知おき下さい。

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