Hideo Ohneda

1975年04月21日富士通株式会社入社。(第一次石油ショックの影響で、3週間入社遅延…

Hideo Ohneda

1975年04月21日富士通株式会社入社。(第一次石油ショックの影響で、3週間入社遅延。4月分給与無し!)2016年6月20日、富士通卒業。この間、流通業界におけるフィールドSE、1988年から富士通システム総研(FRI)にて、流通業コンサルタントとして活動。実務実績は追々。

最近の記事

カットオーバー時のトラブル発生要因の検証(2)~ 情報システム部門の責務は果たされたか ②~

前回(第26回)、カットオーバー時にトラブルが露見したプロジェクト(新業務システムが計画通りに稼動できなかったプロジェクト) における「情報システム部門」としての取り組みについて、以下の3点から検証すべき観点を紹介しました。 第27回の今回は、その(情報システム部門の)続きとして、以下の2点からの検証観点を紹介したいと思います。 【情報システム部門の検証ポイント】情報システム部門は、プロジェクトの遂行における経営層を含めた関連社内部門や外部委託先との「内容理解とそこでの役

    • カットオーバー時のトラブル発生要因の検証(1) ~情報システム部門は責務を果たしたか①~

      前回まで17回にわたり、「ITの仕事に就かれたい就活生向け中心」に、どのような「働く場」があるのかという観点で、業界・業種・企業、そこでの仕事の在り方などについて、広く包括的に紹介しました。今回から、「働く場」としてIT開発に関わる職場を選択された場合に、避けて通れないであろう「トラブル」という事象について紹介します。 実は、第3回に「何故、システム開発トラブルは無くならないのか」というテーマで、システム開発時における責任者、リーダー、メンバー、外部要員(協力会社)の「行動

      • より良いキャリアを築く「働く場」の選択(17)~就職後、意識されておくべき取り組みスタンス(後編)~

        これまで「より良いキャリアを築く『働く場』の選択」というテーマで、包括的に、企業、雇用、事業形態の種類定義から業種、業界分類、主要業界取り組み動向、そしてそこで求められる人材像について、14回にわたり連載してきました。また、15回から「就職後、意識しておくべき取り組みスタンス」と題して、2回にわたり企業人、組織人として有意義に過ごすための「仕事に対する取り組み方」について紹介してきました。 今回、本テーマの最終回(17回)として「報酬を得るプロフェッショナル」として活動してい

        • よりよいキャリアを築く「働く場」の選択(16)~ 就職後、意識しておきたい取り組みスタンス (中編) ~

          前回(第15回)に続き、「取り組みスタンス」について紹介します。前回紹介しましたように、社会人生活においては、自身で決断しない限り「次のステージ」への展開は訪れません。ここでの「次」とは、「転職」という意味だけではなく、社内における異動(所属間・担務・出向等)による変化ということも指しています。 特に今回は、就職された企業内(社内)において、意識しておいて欲しい「取り組みスタンス」について紹介したいと思います。 求められる取り組みスタンス最近、新入社員における「4月1日に転

        カットオーバー時のトラブル発生要因の検証(2)~ 情報システム部門の責務は果たされたか ②~

        • カットオーバー時のトラブル発生要因の検証(1) ~情報システム部門は責務を果たしたか①~

        • より良いキャリアを築く「働く場」の選択(17)~就職後、意識されておくべき取り組みスタンス(後編)~

        • よりよいキャリアを築く「働く場」の選択(16)~ 就職後、意識しておきたい取り組みスタンス (中編) ~

          よりよいキャリアを築く「働く場」の選択(15)~ 就職後、意識しておきたい取り組みスタンス (前編) ~

          前回、「次回が最終回になります」とお伝えしましたが、意外に長くなったので、3回に分けて紹介することにしました。 今回(15回)は、前編として、選択した企業(組織に身を置くことを選択したこと)において、意識しておくべき取り組みスタンスということについて紹介したいと思います。 求められる取り組みスタンス社会人人生は学生時代と違い、「卒業」という自らの意思ではないところでリセットされ、「次のステージ」に進ませてくれる環境はありません。 学生時代は、現在の日本の「小6・中3・高3・

          よりよいキャリアを築く「働く場」の選択(15)~ 就職後、意識しておきたい取り組みスタンス (前編) ~

          よりよいキャリアを築く「働く場」の選択(14)~企業はどのような人材が欲しい?~

          これまで紹介してきたように、今やデジタル技術の利活用なくしてビジネスも企業経営も立ち行かない時代になっていると言えましょう。今、「デジタルビジネス」、「デジタル経営」を軸とする「デジタル経済」の拡大に向け、経済界のみならず国を挙げた取り組みが強化されています。 中でも「デジタル人材」の育成が急務とされ、今後「2年間で11万人増」に向けた国における「機会、場作り」のための公的支援が発表されたことはご承知のことと思います。(国の予測では、2026年度までに230万人のデジタル人

          よりよいキャリアを築く「働く場」の選択(14)~企業はどのような人材が欲しい?~

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(13) ~各業界分野の取り組み⑥  消費者ビジネス業界~

          6回目の今回は、IT技術の進化がもたらす「消費者ビジネス」について紹介します。本稿での「消費者ビジネス」とは、個々人を対象としてビジネス(物販、サービス)を行う事業行為のこととしています。所謂、小売業や個人向けサービス事業業界における取り組みと理解して下さい。 1回目同様、本稿における記載表現は、「実業企業者の立場」からとしています。「実業支援企業の立場」に就職したい人は、 「活用」「導入」「推進」などの記述表現に対して、「~を支援」という言葉を付加して読んで下さい。 1

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(13) ~各業界分野の取り組み⑥  消費者ビジネス業界~

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(12) ~ 各業界分野の取り組み⑤  観光分野(スマート観光)~

          5回目の今回は、地域活性化の一施策としてだけではなく、高齢化社会を迎える時代にあっての「観光・旅行分野」ということについて紹介します。  1回目同様、本稿における記載表現は、「実業企業者 の立場」からとしていますので、「実業支援企業の立場」に就職されたい方は、 「活用」「導入」「推進」などの記述表現に対して、「~を支援」という言葉を付加してお読み下さい。 *1 実業企業 本稿では、観光・旅行事業者に加え、国・自治体といった公共事業体も含みます。 1.観光分野を取り巻く環

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(12) ~ 各業界分野の取り組み⑤  観光分野(スマート観光)~

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(11) ~各業界分野の取り組み④ 金融分野(自由化)~

          4回目の今回は、今大きくその姿を変えつつある金融分野について紹介します。  1回目同様、本稿における記載表現は「実業企業者の立場」からとしています。「実業支援企業の立場」に就職されたい方は、 「活用」「導入」「推進」などの記述表現に対して、「~を支援」という言葉を加えて読んで下さい。 さらに、「銀行・クレジット・証券会社」などの既得権益企業(既存金融企業)に進まれる方は、参入企業に対する対抗策を、参入企業(新規に金融業界に参入することを検討している企業)に進まれる方は、規制

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(11) ~各業界分野の取り組み④ 金融分野(自由化)~

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(10)~各業界分野の取り組み③  流通分野(物流)~

          3回目の今回は、2024年問題がクローズアップされている「物流の世界」について紹介します。生産分野と同様、本分野も「労働集約型の典型」と言われている業界として、IT技術の徹底活用による「スマート物流(Logi Tech)の実現」が期待されています。  今までの記事と同様、本稿における記載表現は、「実業企業者の立場」からとしています。「実業支援企業の立場」に就職したい場合は、 「活用」「導入」「推進」などの記述表現に「~を支援」という言葉を付けて読んで下さい。 1.物流を取

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(10)~各業界分野の取り組み③  流通分野(物流)~

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(9)~ 各業界分野の取り組み②  製造分野(組立)~

          2回目の今回は、IT技術の進化がもたらす「モノつくりの世界」。本稿では、組立業界を中心とした「製造分野(スマート製造)」について紹介します。  1回目同様、本稿における記載表現は、「実業企業者の立場」からとしていますので、「実業支援企業の立場」に就職されたい方は、 「活用」「導入」「推進」などの記述表現に対して、「~を支援」という言葉を加えて読んで下さい。 1.製造業を取り巻く環境1760年代、イギリスにおける「蒸気機関」による技術革新に始まる「第一次産業革命」以来、製造

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(9)~ 各業界分野の取り組み②  製造分野(組立)~

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(8)~ 各業界分野の取り組み① 生産分野(農業)~

          これまで7回にわたり(No.9からNo.15)、「どのような「場」で働くか」ということについて、企業特性、採用特性、業界、職種等について、分類、定義をしてきました。 今回から、6回にわたり以下の「業界主要6分野」を取り上げ、その分野における「取り巻く環境や課題」、そこで期待される「技術、ノウハウ」について紹介していきます。就活の際の参考にして下さい。 ご紹介する6分野について、以下に示します。 1回目は、「生産分野(スマート農業)」について紹介します。  尚、本稿にお

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(8)~ 各業界分野の取り組み① 生産分野(農業)~

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(7)~どのような「場(業界)」で仕事をするのか②~

          前回(第14回)は、「各業界」における分類と、主な事業内容、取り組み課題などについて紹介しました。 今回は、各業界のIT関連部門(システム企画、開発、運用、保守等)で「働く」にあたり、就活される上での「留意観点」などについて紹介します。 分類は、今回も「実業企業系、実業支援企業系、実業を持ちつつ支援もする企業系(プラットフォーマ系)」の3事業業界としています。 ※前回同様、業界分類、名称について、日経新聞、東洋経済、帝国データバンク等との分類とは異なっているかもしれません

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(7)~どのような「場(業界)」で仕事をするのか②~

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(6)~どのような「場(業界)」で仕事をするのか①~

          前回(No.13)、「どのような「場(職場))で働くか」ということについて紹介しました。 今回は、働く「場」にどのような世界に広がっているのかという観点で、仕事をする「業界」について紹介します。 今回も実業企業系、実業支援企業系、実業を持ちつつ支援もする企業系(プラットフォーマ系)の3事業という視点で紹介します。 ※業界分類、名称について、日経新聞、東洋経済、帝国データバンク等との分類とは異なっているかもしれません。あくまで「参考程度」として意識して下さい。 1.「場

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(6)~どのような「場(業界)」で仕事をするのか①~

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(5)~どのような「場(職場)」で仕事をする?~

          前回は、働く場としての業界、企業、雇用等について紹介しました。 https://note.com/nac750192/n/n19e423ffc1f4 今回は「入社後どのような職場(部門)に配属され、仕事をすることになるか」といった観点での分類について紹介します。 ここではNo.10の記事で定義した企業分類のうち、実業企業系、実業支援企業系と、実業を持ちつつ支援もする企業系(以降、プラットフォーマ系と呼ぶ)の3事業について紹介しています。 1.想定配属先の分類一般的な企業

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(5)~どのような「場(職場)」で仕事をする?~

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(4)~どのような「場」で仕事をしたいか③~

          2回にわたり(No.10、No.11)、就活対象としての企業における事業主体や事業形態についての定義分類について紹介してきました。 今回は、「どのような「場」で仕事をしたいか」の最終回(3回目)として、企業の「採用形態と雇用形態」という観点での分類について示したいと思います。 1.採用人材特性についてここでは企業の成り立ちから見た、「採用人材に関する見方、取り組み認識」という観点から、分類定義を示します。 ■ 日本従来型企業(一般的な日本企業) ・新人採用型中心の取り

          より良いキャリアを築く「働く場」の選択(4)~どのような「場」で仕事をしたいか③~