マガジンのカバー画像

小さな話

23
日々の小さな話、メモ。無料、有料、すぐ消す可能性が高いもの。
運営しているクリエイター

記事一覧

配役

配役

ショートステイと私達の介護を

肯定的に推す発言をカメラの前で

して帰った叔母を

「今までで1番、あの人優しかったの!」

と目を丸くして教えてきた母に

聞こえないように

「そうだろうねぇ。」

と呟いて

聞こえるように

「良かったじゃないの。」

と笑った。

ゆうべ

叔母に電話したらしく

「あんたが1番優しい。娘達は怒ってばかり。」

と言っていて

どうやら娘に全部任せていな

もっとみる
写真集

写真集

長倉洋海さんの写真が好きだ。

認知症の母が

本を読めなくなってきたので

写真集や絵本を買おうと思い

長倉さんの「笑顔」溢れる写真集を

選んだ。

認知症の人は

表情から相手の様子を

キャッチしなくては

ならないので

咎める顔や

怒った顔や

驚く顔や

怪訝な顔に傷ついて

悲しさが詰まっている。

長倉さんの撮影された笑顔は

母に届くだろう、と思った。

わりと何回も見てい

もっとみる
鏡よ鏡

鏡よ鏡

3月1日の岩手日報

みちのく随想をもって

同コーナーを卒業させていただきたいと

お願いしました。

実力不足を気合いと見栄で

頑張ってきましたが

疲労とネタ切れ、と

言わせてくださいトホホギス。

言った(やった)人は忘れてしまいます。

言った(やった)覚えが無いと言います。

そんなつもりじゃなかったと言います。

こちら側のひねた感情だと

周りに思わせようと

周りに良い顔をし

もっとみる
構築物 1

構築物 1

エッセイにするほどでもない、

ささやかな構築物。

•タケノコ

•しっぽ

•きうりときうい

•俯瞰

•ペンキ

の5つ収録。

販売日は未定ですが

販売開始します。

●介護ミニエッセイ
「 研究費 1   」 「 研究費 2  」

●詩集

「 歯抜けのカレンダー 」

●つぶやき以上エッセイ未満

「 構築物 1   」

まだまだ作りたい。

耕起

耕起

午前はミャンマーの話、午後は旧奥州街道
の話、夕方はボケラッタ王国の話、夜は江戸の話。違う世界の話を聞いて、いつもの自分、を見直す。田んぼにミャンマーが、砂金が、保育園のお風呂が、地域の細見がわーって頭に立ち上り、上から隕石が落ちてきても私はそれをこの目で見たい。私の好奇心を吸い上げて伸びていけ。

委託販売のお知らせ 2

委託販売のお知らせ 2

作品を置かせて頂けませんか、

とお願いして快諾頂きました。

ありがとうございます。

WOLF COFFEE ROASTERS  さん
岩手県岩手郡雫石町下笹森9-66

隠れ家的、薪ストーブは無いはずなのに

なんだかあるような気がしてしまう

山小屋みたいな寛ぎ空間。

狙って作れるものではない。

なぜか、子どもの頃を思い出す。

ゆえに

美味しい珈琲を

ツンと澄まして飲まなくて良い

もっとみる

アレロパシー

現代における生命危機の不安は

形を変えてあちこちに「信じるもの」

を作っているのだな、と眺める。

衰退もまた 融合して生き延びるための

うねり、に過ぎないのかもしれない。

生き延びるものが生き延びる。

残酷ではあるが、それが自分や自分の子孫とは限らない。

それなのに、なのか

だからこそ、なのか

他者に思わず手をさしのべる という時

私たちは無意識に本来の

「生命」を捉えている

もっとみる
閲覧注意

閲覧注意

自分の作品を「推す」のはどうも難しいなと思う。

お試しに、と渡すのも結構勇気が要る。

「瞑想をするようになってから色々と余計なものを欲しなくなった。書いた人の人間性が書いたものに現れるよね。私はこれは身体が受け付けない。」

と目次のページをチラ見してすぐに言われたこともある。

試食販売や試飲販売よりも反応が怖すぎて
推すのが恐ろしくなる。人間性の問題はどうしようもない。

そう思うと本屋や

もっとみる
ゴムも伸びれば捻じれない

ゴムも伸びれば捻じれない

大雪の中、見学をお願いしていた老健にお邪魔してきた。

行く途中、何度もホワイトアウト。

豪雪地帯育ちの私は、そういう状況での運転は経験してきているが

その町を去ってから随分経つので、懐かしいなと思いながらも慎重に。

担当してくださった方が、たまたま元同級生で

会うのはもう35年ぶりだったのだが、同じ施設内にクラス違えど

他の同窓生もいらして、ちょっとした同窓会みたいで楽しかったし

もっとみる
いない人

いない人

Xはもともと使わない。

facebookも使わない。

インスタのアカウントは捨てて

歩いたことも無い道を歩いていたら

橋の向こうに光が見えて

入ってみたら

素敵なお店だったので

まだ勘は鈍っていない、と

嬉しくなった。

そんな風に見つけてもらえるような

作品を作っていけたら良いのだけれど。

たまたま、とか

偶然、の石を静々と磨き

道に迷ったり

待ち合わせしたのに会えなか

もっとみる
研究費 2

研究費 2

「 研究費 」

認知症介護関連ミニエッセイ

の第2作

⚫︎タガ
⚫︎シモの話はセンターライン
⚫︎トホホギス

の 3作品収録。

販売開始となりました。

読んだ方からのご感想

「 介護をしてない人も、介護される人も読んだ方がいい 笑 」

なそうです。

貴重なご感想をありがとうございます。

委託販売始めました

委託販売始めました

以前より

ご厚意で作品を置いてくださっている

「やぎさん珈琲」さんに

研究費‥‥5冊
詩集‥‥‥2冊

本日、納品しました。

定期納品は出来ない日々なので、

のんびりとやらせて頂きます。

「この薄さが良いね。」

と言って頂き、嬉しいです。

詩集、読んでくださった方から

「 もったいない。広めたい。 」

と感想頂きました。

なかなか増産出来ないので

うっかり見つけたら

売れ

もっとみる

初詩集

ようやく 初詩集の試作完了。

時間を見つけて地味に刷っていきます。

ミニエッセイ集

「研究費 1」

は販売数はまだ少ないけれども

読んで頂いた方から思っていた以上の

熱い感想を頂くことが多くて

このまま販売を続けていける気持ちになりました。

ありがとうございます。

「研究費 2」

の制作にも入りました。

ご購入された方にはお伝えしましたが

「2」の方はもっと具体的な話、ネガ

もっとみる
みはぬけず

みはぬけず

言い訳なんかいくらでも用意できる。

天秤にかけなきゃならない事を

天秤にかけて選択するだけで

自分の言い訳が馬鹿馬鹿しくなると

直訳してしまう。

言い訳は言い訳だと

思わないまま言えてる方が幸せなのだろう。

言い訳は言い訳だと

見抜けないまま聞いている方が

幸せなのだろう。

見抜けなかったことに

してしまおう。