村上 京
生きて来た中で「印象に残っているけれどエッセイにするネタではないと思われる話」を記録。
認知症介護、通いで5年目。 スマートスピーカーを使って独居介護1。 未成年もいるのでダブルケア。
草刈と共に作る詩
草刈をしながら作るエッセイ
だいぶ見直されてきたような気がするが、 田舎ではまだまだ長男が後継ぎとか、 長男ではなくとも後継ぎがいるかどうかなどと話題になることがある。 我々はもともと農業をしていたわけではない。親のエゴで始めた農業なので、子どもには後継ぎをしなくて良いと小さな頃から言っている。 周りがあれこれ言うだろうが、一切気にしなくて良い、と。
デイサービスが無い日は暇らしく 新聞広告やテレビショッピングに洗脳されて電話をして買い物をするようになってきた。2万弱のウォーキングマシーンは届いた頃には買ったことすら忘れていたが、10回踏んであとは荷物かけになっている。
畑の隅に一本だけ植えたユスラウメの木。 毎年この時期に可愛らしい実をつける。 少量だが、酸味があるのでジャムにするために収穫する。
( 2019.2.11 岩手日報 日報文芸 掲載)
(2020.05.11 岩手日報 11面 日報文芸 掲載)
( 2015 啄木・賢治のふるさと 岩手日報随筆賞 最優秀賞 )
久しぶりの雨は 思っていたより激しかった。 4時過ぎには夫も起き 雨を見ながら窓辺で 1日の始まりを確かめている。
(2020.9.15 岩手日報 11面 日報文芸 掲載)
(2018.9.11 岩手日報 日報文芸掲載)
快適だ。
(2023.1.30 岩手日報 7 面 日報文芸掲載)
車の芳香剤を買って来て欲しい、と夫に頼まれたため 滅多に入らない車関連商品の専門店に入った。 芳香剤だけなら、スーパーやホームセンターでも手に入る。 車における条件。 「草刈機が積めるか」 「走るか」 この程度しか考えなかった私だが 認知症の母を乗せることが増え、 子育て中よりも車内空間について考えるこの頃、 この店を見てみたいと思っていたところだった。 母は車に乗ると目に留まるものは全て口にせずにはいられないようで ずーっと私に問いかけてくる。 最初のうちは答えて
タケノコを頂いた。 小さい頃、タケノコの穴が怖かった。
ようやく田植えが終わったと思ったら、もう5月が終わる。 介護と子どもの進学による新しい環境と農作業のピーク。 これらを乗り切るのはさすがにきつかった。 色んなお誘いも「田植えが終わったらね。」とお断りしてきた。そろそろどうだろうかとお誘いがまたあるけれど、6月もどんどん予定は埋まっていくのでなかなか約束を入れるのは大変だ。予定に空白が欲しい、そう願うけれど草はどんどん伸びて草刈り作業も追いつけなくなる。田植えまでは忙しいけれど、田植えが終わっても仕事が無いわけではない。