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Frederic Magnien フレデリック・マニャン
昔からブルゴーニュを飲んでいる人たちには、彼のさいきんの評価の高さにびっくりしている人も多いでしょう。ぼくもその一人で、彼の造るワインは濃い、重たい、濁っている、というイメージが強く、当時の印象は、ブルゴーニュというよりは新世界のワインに近かったです。
それもそのはず、ぼくが飲んだ2000年頃といえば、ロバート・パーカーが一世を風靡していて、どこもかしこもパーカー好みの味わいに近づけようと躍起に
ブルゴーニュ・ワインとはどんなワインなのか
ときどきですが、最近ワインを飲むようになった人から
「ブルゴーニュ・ワインってどういうワインですか?」
と聞かれることがあります。
ぼくは昔からブルゴーニュ・ワインを好きで飲んでるだけで特別に詳しいわけではないけれど、それでもさいきんワインに興味をもった人からみれば詳しく思われるのかこういう質問をされるのです。
たしかにブルゴーニュ・ワインなんてマニアックの塊でしかなく、なにか特別な世界にも感じ
Clos de Vougeot 2016 Gerard Raphet
ジュヴレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニィに囲まれたモレ・サン・ドニ村は、つい見落とされがちなマイナーな村ではありますが、この村にはクロ・デ・ランブレ、トプノー・メルム、ロベール・グロフィエ、クロ・ド・タールなど錚々たる造り手が存在します。
村に点々と存在するすばらしい造り手のちょうど真ん中に位置する、一見ただの農家にしか見えない生産者。しかしその生産者がじつはクロ・ド・ヴージョやシャンベ