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Clos de Vougeot 2016 Gerard Raphet

ジュヴレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニィに囲まれたモレ・サン・ドニ村は、つい見落とされがちなマイナーな村ではありますが、この村にはクロ・デ・ランブレ、トプノー・メルム、ロベール・グロフィエ、クロ・ド・タールなど錚々たる造り手が存在します。
村に点々と存在するすばらしい造り手のちょうど真ん中に位置する、一見ただの農家にしか見えない生産者。しかしその生産者がじつはクロ・ド・ヴージョやシャンベルタン・クロ・ド・ベーズなどのグラン・クリュを所有する隠れた名門であることはあまり知られてません。

Gerard Raphet ジェラール・ラフェ

2001年に父親のジャン・ラフェより引き継ぎました。
代々ブドウを育て、その多くは著名なネゴシアンに売っているためにドメーヌとしてのワインはごくわずかです。
昔からブドウを育てているということは、ブドウの樹齢が古いものが多いということと、美味しいブドウを育てる技術と経験があるということ。

最高の畑、成熟したブドウの樹、それを美味しく育てる秘術と経験。
それらすべてを兼ね備えたジェラール・ラフェのクロ・ド・ヴージョは2016年ということもあり、まだまだ力強さはあるものの、なめらかな舌触りに酸味と甘味のバランスがとれていて、いつまでも余韻がつづきます。

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